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「ベランダ」は多分アレだ……うちにあるヤツだと思う……

「バルコニー」も、ギリギリ想像できる……でも「テラス」「デッキ」って?

庭にプール、とかと同じ「セレブの豪邸」限定アイテム?

もしかして「ベランダ」のオシャレな呼び方、とか?


バルコニー


うーん。印象としてはすごくよくわかります。
むしろ「ベランダ」以外の3つより「縁側」などの方が、身近な存在かも……


「バルコニー・ベランダ・テラス・デッキ」の違いについて解説いたします。

「おぉ! あんな所にテラス発見!!」など、毎日に少しでも楽しみが加わり、皆さまのスッキリのお役にも立てれば幸いです。


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「バルコニー・ベランダ・テラス・デッキ」ってどんなもの? どこが違うの?


さて、こちらの4つ。

共通しているのは「建物の外側に張り出したもので、室内から出入りできる平らなスペース」というところです。


……これでは逆にイメージが湧きにくくなってしまうかもしれませんが、ではまず一番想像しやすい「ベランダ」を思い浮かべてみてください。


仮にこの「ベランダ」を基準として考えてみますと、このベランダに一番似ているのが、3つの中では「バルコニー」。

そして「ベランダ」「バルコニー」を「室内から出入りできる、建物の壁から張り出している台のようなスペース」を持つ仲間であるとすると、「テラス」「デッキ」は「室内から出入りできる、建物の前庭に張り出してつくられた床状のスペース」の仲間、として分けることができます。


「バルコニー・ベランダ組」と「テラス・デッキ組」の、「壁から張り出した台」なのか「前庭に張り出されている床」なのか。大変大雑把な括りと違いですが、まずはこちらを押さえておいていただき、では続いて、それぞれに似た仲間同士での違いから見ていってみましょう。

「バルコニー」と「ベランダ」は、どこが違う?


さて、先ほどみんなの基準となってくれた「ベランダ」。
建物によってはない構造のものもあるかと思いますが、一般的には洗濯物を干す場所、のイメージ。


ですので、急な雨でも洗濯物が濡れないよう「屋根」は必須です。

部屋の窓を開け、ベランダに出ます。形としては、建物の外に突き出た感じ。もちろん平らです。


また、初めの方に書きました「縁側」。これは座敷の外側に沿って作られた細長い板敷のものです。上に庇(ひさし)が付いていて、雨戸の内側にあります。これもベランダの一種なのですね。

日本家屋の「縁側」、西洋建築では呼び名が「ベランダ」、のような感じ。


そして、この「ベランダ」の「屋根なしバージョン」が「バルコニー」です。

日本では「2階以上」にあることが多く、また「手すり付き」であることが条件となります。


2階以上なので、手すりがないと危ない……ということで、手すりの高さ、さらにはバルコニーの「幅」に関しても、それぞれに「110cm以上」「100cm以上」であることが「建築基準法施行令」で定められています。これは凄い。他のものには、このような決まりは特にありません。ここも大きなポイントです。


階段状につくられた(上の階に行くに従い部屋数が減っていくタイプの)マンションなどで、下の階の屋根を庭のような形で利用しているものを見かけますが、あれが「ルーフバルコニー」と呼ばれるもの。屋根はついていません。手すりがなかったら、ちょっと恐怖を感じてしまうようなつくりですね。でも大丈夫、ちゃんと手すりはついています。


下の階の屋根を利用していない戸建てなどの場合でも、構造的に上記のようなタイプのものが「バルコニー」です。


一般にベランダよりもスペースを広く作られたものが多く、また屋根がない分、開放的なスペースとなるため、リビングの延長のように使われることも多く、ベランダにはあまり似合わないイスやテーブルなどを置いて寛ぐなどもOK。オシャレですね。


ですが、それもそのはず。かの有名な「ロミオとジュリエット」の、その中でももっとも有名なシーン(お互いに相手が相手であることを嘆くシーン)の舞台こそが「バルコニー」なのです。ほほぅ、なるほどです。

「デッキ」? 「テラス」? 2つの違いはココ!


♦ウッドデッキから眺める庭のライトアップ ラーバンテック 新潟


「室内から出入りできる、建物の前庭に張り出してつくられた床状のスペース」という共通部分を持つ「テラス」「デッキ」。

「建物の外側」というところは「バルコニー・ベランダ」と変りませんが、そもそもつくられる場所が「前庭」となっています。つまり、どちらも1階部分(の庭)。


「デッキ」は、その高さがほとんど室内の床と変らず(同じか、ごく近い高さ)、窓や扉等で隔てられてはいますが、部屋をそのまま外に広げたようなイメージ、リビングに隣接して設置されることも多く、室内の一部的なスペースとなります。

床の素材として使われるものは、レンガや敷石、タイル、板など様々ですが、一般的なのは「ウッドデッキ」、木製のものです。

木製なので、痛みを気にして屋根を取り付ける場合もありますが、そこは自由。


「デッキ」とは本来、船の甲板など、乗り物の床を指す言葉です。

デッキシューズやデッキチェア、デッキブラシ、などと言う言葉もありますね。それらを履いたり置いたり、磨いたりする床のことです。

それが転化して、特に木製のウッドデッキなどを指し「テラス」や「ベランダ」などの仲間として、建築物にも使われる言葉となったのです。


一方の「テラス」。

「デッキ」が「部屋の延長のようなもの」なのに対し、こちらはより「庭」に近いものとなります。


庭の一部的な扱いのため、靴を履いたままでOK。

ですので、その高さも「地面に近い」高さ、となり、室内から1,2段階段を下りたくらいの場所につくるのが一般的です。


室内と屋外どちらの席もあるようなカフェの「屋外」のスペースも「テラス」ですね(この場合は室内でも靴を履いていますが)。
住宅に設置された「テラス」も外部スペース。もはやほとんど庭。庭の一部、としての扱いです。


「テラス」という言葉のもとの意味は、昔のフランス語での「盛り土」。「地面の上にさらに土を盛って高くする」の意味を持つ言葉なのです。

「地面の上にさらに」、つまり室内扱いではなく、「外」の扱いとなります。


床の素材は「テラス」同様、 レンガや敷石、タイル、板など様々。木製のものもあります。


「テラス」「バルコニー」は日本風に言えば「露台」のようなもの。「ベランダ」は「縁側」でしたね。
「露台」とは「屋根のない台」または「屋根のない床張りの舞台」のことを指しています。


「ベランダ」が「イコール縁側」ではなかったように、ですが、「テラス」「バルコニー」も、「露台」の一種ではあるわけです。


「デッキ」との違いは、その床の高さ。なぜなら「庭の一部」としてつくられるのか「室内の延長(一部)」としてのものなのか、が違ってくるからですね。


また、どちらも「屋根の有無」に関しての規定はありませんが「屋根なし」タイプが優勢。また「デッキ」の方が、スペースの広いものが多いです。

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「バルコニー・ベランダ・テラス・デッキ」はこんなに違う!


結構、違うのですね……ちょっとだけ、面倒くさいです……


名前なんてもう、「洗濯干し場」とか「オシャレにお茶を飲むところ」とかでいいや……


!!

もう、その時点でオシャレではないです!「バルコニー・ベランダ・テラス・デッキ」って、呼んでやってください!!


ではここで、もう一度4つの違いをまとめてしまいましょう。覚えちゃいましょう。そうすればきっと、ちゃんとした名前で呼びたくなるはずです(たぶん)!

似ているのはどれとどれ?


  • 「ベランダ」と「バルコニー」
     → どちらも建物から張り出した平らな台のようなスペースで、室内から出入りできます。

  • 「テラス」と「デッキ」
     → 建物の前庭に張り出して(突き出して)つくられた床状のスペースで、室内からも出入りできるところが一緒。

似ている同士、違う部分はどこ?


    ◎「ベランダ」と「バルコニー」
  • ベランダ: 屋根が付いています!
  • バルコニー: 屋根はありません。ですが「手すり(110cm以上)」を付けること、またその幅(100cm以上)もきっちり決まりがあります。日本では2階以上につくられることがほとんどです。

  •  → 階数に関わりなく、上記のようなスペースで、屋根のあるものなら「ベランダ」。似たようなもので屋根がなければ「バルコニー」です。手すりの規定はありますが、大抵の「ベランダ」にも手すりは付いているので、見分けは「屋根の有無」となります。

    ◎「テラス」と「デッキ」
  • テラス: 室内からも出入りできますが、どちらかと言えば「庭の一部」。
  • デッキ: リビングと隣接してつくられることも多く「室内からの延長」といった感じのスペース。

  •  → この違いから「床の高さ」が変わってきます。「部屋の延長」のような「デッキ」では、ほぼ同じ高さ(もしくはほんの少しだけの差)となっており「建物の外なのに部屋」のイメージ。一方の「テラス」の床は、室内から1,2段降りたくらいの、むしろ地面に近い高さで設置されます。こちらは「庭の一部に床を敷いて、ちょっとしたスペースをつくってみました」的イメージ(ただし、イメージなのでそこは人により様々)。

じゃあ、最後にひと言ずつで特徴をまとめて!


!!! ひと言はムリです!


ですが、こんな感じになります。

  • ベランダ: 屋根が付いていて、洗濯干しに最適! 何階にあっても「ベランダ」です(ですが大抵は2階以上。1階にある場合は、テラスまたはデッキをつくったと考えた方が自然なため。テラス・デッキに関しては屋根の有無は自由です)。
  • バルコニー:「ベランダ」に形状は似ていますが、屋根はありません。日本では2階以上につくられることがほとんど。手すりのない「バルコニー」は存在しません。「ベランダ」より大きめに作られることが多いです。
  • テラス: 庭の中に、室内へも出入りできるスペースをつくったもの。
  • デッキ: 庭スペースまで、室内を延長させた空間を広げたもの。一般に「テラス」に比べスペースは広め。

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終わりに……


いかがでしたでしょう。

何となくでも、4つの違いのモヤモヤは薄れてきましたでしょうか。


ですが、そもそも西洋建築で使われていた言葉を日本家屋に当てはめているため、実際には「それほど厳密な使い分け、呼び分けがなされているわけではない」というのが今の日本での現実のようです。


ですので「バルコニー・ベランダ・テラス・デッキ」の言葉には、「アパート」か?「マンション」か? または「セレブ限定」か? などの分け隔てもありません。


おじい様おばあ様の家に遊び行って、縁側で寛ぐおじい様に「じいちゃんちのベランダって、日当たりいいよねー」などと言ったら、きっと「 最近の若いもんは、縁側をベランダって呼んどるのか、なんと嘆かわしい……」のようになるかと思いますが、でも「縁側」も「ベランダ」、カテゴリ的には一緒なのです。


じゃあ、やっぱり「洗濯干し場」とか「オシャレなスペース」とかでもいい?


いいですよ!


「明日うちのオシャレなスペースで、バーベキューやるけど、来ない?」
「洗濯干し場で飲むお風呂上がりのビールは最高!」



……いいんじゃないでしょうか。うぷぷ。


必ずしもキッチリと使い分けられているわけではありませんが、これら「ベランダ・バルコニー・テラス・デッキ」、本来はしっかりとした違いのある言葉です。

いつかご自分の家をつくる際、いや、もう豆知識的にでもいいので、少しでも皆さまのお役に立てていればうれしいです!!


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