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職業的に誰かを楽しませてくれるのがコンセプトのお店で、ワイワイ騒ぐときのアイテムが「シャンパン」。

スパークしてるワインが「スパークリングワイン」?


シャンパン

ある意味合っています……

でも ──「シャンパン」もスパークしています……



放電などで火花が散ることを「スパーク」といいますが、こちらの2つに関しては火花ではなく「泡」。

ワインの気泡ですね。


そのため、どちらも何となく華やかな印象。

口当たりも爽やかです。


ですが「どちらも」なのです……

違いがわかる大人への階段は、険しいのです……


「シャンパン」と「スパークリングワイン」、呼び名が違うので、それぞれに違いがあることはわかるのですが「だから、そこってどこ?」と聞かれたら、その人のことを「意地悪な人」と定義づけてまいそう。

私の心が狭いからでしょうか……


違いがはっきり分からないのに、値段の違いは歴然としている2つ。

この段階で書いてしまいますが、圧倒的に「シャンパン」の方が高いのです。


どこが違うのかもわからないのに、しかもどちらも見た目の泡々加減はそれほど変わらないのに……値段が全然違う……


もはやミステリーです。


……そして謎は解くためにあるのです!!(いや、単純に気になるだけです)


「シャンパン」「スパークリングワイン」、結婚式やホテルではどちらが定番なのか、値段は ─── 今、書いてしまいましたが、これらを含め2つの違いを解説いたします。


違いが曖昧ということは、どちらも遜色なくおいしい、ということ。

それにも関わらず違いはある。

でも、どちらもおいしい……


この無限ループから、私も含め、皆さまが抜け出せますよう、少しでもお役に立てれば幸いです。


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「シャンパン」と「スパークリングワイン」の違いはココ!


まずは「ワイン」ありきです。

普通の「赤ワイン」「白ワイン」、どちらにも泡はなし。


これがどのように泡を含むことになるのか。


いくつかある方法は大きく分けると以下の通り、3種。

    ①ワインを瓶の中に入れ、糖分と酵母を加え密封。2度目の発酵(1度目はワインが作られる段階で)を促す(瓶内二次発酵)
     → シャンパン方式
    ②瓶の代わりにタンクの中で発酵。その後、濾過機(ろかき)を通して瓶に詰める(ガスが抜けないように)
     → シャルマ方式
    ③炭酸ガスを人工的に注入
     → 炭酸ガス注入方式

このほか、「シャンパン方式」を簡易化した「トランスファー方式」があり、こうしてワインは「スパーク」する飲み物へと進化を遂げるわけです。


「ワイン」 → 「スパークリングワイン」


ですね。

上記のどの製法で造られたものでも、ですのですべて「スパークリングワイン」なのです。


「スパークリングワイン」とは発泡性ワインの総称。

一般的には3気圧以上のガス圧を持つものを指しています(3気圧以下のものは「弱発泡性ワイン」)。

上記の通り、製法も呼称も国により様々。


んで、「シャンパン」はどちらに?


ここです!

フランスです。

「シャンパン」とはフランス語では「シャンパーニュ」。

「シャンパン(シャンパーニュ)」を名乗ることができるのは、このフランスの「シャンパーニュ地方」で造られる「スパークリングワイン」の一部。


──「一部」なのですね。


なぜなら「シャンパン」と呼ばれるには、数々の条件をクリアしなければならないから。


簡単に言えば「フランス・シャンパーニュ地方の地酒」的存在なのですが、名乗る条件を知ってしまうと「シャンパン」と呼び捨てにするのが悪くなってしまうほど。

値段が高いのも、まぁ……と思えてきます。


ですが「シャンパン」も「スパークリングワイン」であることに違いはないのですね。

「スパークリングワイン」とは「発泡性のワインの総称」だからです。


では「シャンパン」と呼ばれるためクリアすべきハードルの数々とは?

続いて「シャンパン」について、少し詳しく見ていってみましょう。

「シャンパン」とは?


さて、フランスでの「スパークリングワイン」の種類は以下の3つ。

  • シャンパーニュ(シャンパン)
  • ヴァン・ムスー(シャンパーニュも含めた「スパークリングワイン」の総称。「ヴァン・エフェルヴェサン」とも)
  • ペティヤン(弱発泡性ワイン)

では「ヴァン・ムスー」から抜け出て「シャンパン」になる条件は?


それを定めているのがフランスのワインの法律「AOC法(原産地呼称管理法)」です。


フランスはワインの本場。

ですので伝統的なワインの産地それぞれに、ブドウの品種、栽培方法、醸造方法などによる固有のスタイルがあるのですね。

その個性を守るために法的な規定を設けているのが「AOC法」。

その中の1つ、固有の名称として「シャンパン」です。


そして「シャンパン」に課せられる条件とは、

  • フランスのシャンパーニュ地方で生産されていること
  • シャンパーニュ地方の中でも特定の地域、品種のブドウのみ使用していること
  • 伝統的な「シャンパン方式」で造られたものであること
  • アルコール度数が11%以上のものであること
  • 瓶内二次発酵(シャンパン方式での2度目の発酵)を行い、その後15か月以上熟成させたものであること

結構厳しいです。


上から順にみていきましょう。


シャンパーニュ地方で生産、は前述の通り。

「シャンパーニュ(シャンパン)」の名が示す通りの産地です。


では「特定の地域」「特定の品種のブドウ」とは?


まずは「地域」ですが、こちらはシャンパーニュ地方の「アルデンヌ地域圏」限定です。

ここから外れていたら、「シャンパン」ではない。


そして「ブドウの品種」。

1919年にAOCにより定められた、

  • ピノ・ノワール(白ブドウ)
  • ピノ・ムニエ(黒ブドウ)
  • シャルドネ(白ブドウ)

の3種。

その後(2010年11月22日の政令により規定)、

  • ピノ・グリ(グリ色ブドウ)
  • ピノ・ブラン(白ブドウ)
  • アルバンヌ(白ブドウ)
  • プティ・メリエ(白ブドウ)

も使用を認められるようになりましたが、主要品種は以前からある3種。

これら3種の占める割合は実に栽培面積の99.7%。

市場に出回っているシャンパンのほとんどで使用されています。


そして先ほども書きました通り「シャンパン方式」で造られたものであること。

瓶の中でワインを二次発酵させる製法ですね。

それにより、他の製法で造られたのものと比べ、泡立ちが細やかなものとなるのです。


さらにはその後「15か月以上」の熟成。


手間暇が ── ものすごいです。


「= 高価」。


少し納得です。


さて、そのお値段ですが、比較的安価とされるものでも4000円以上。

一般的な「スパークリングワイン」は1000円台のものからあります。



うーむ。
この差とは何なのか……?




上記の条件を反対側から見てみましょう。



例えば「フランスのシャンパーニュ地方」そして「シャンパーニュ地方の中でも特定の地域」。


では、この地域以外で「シャンパン」同様「シャンパン方式」を用い造られたものは、「限定地域」出身でないだけで肩身の狭い思いをしなければならないのか?


いや、別に肩身の狭い思いはしていないのです。

「シャンパン」と、名乗らないだけ。


フランスの「ヴァン・ムスー」の中の「クレマン」と呼ばれるスパークリングワインがまさにこれに当たります。

こちらもAOCにより、その規定を設けられているワインです。

「クレマン」=「泡が半分取り除かれたシャンパーニュ」という名前の由来の通り、泡立ちが若干優しめ。


そして、肩身は狭くありませんが「シャンパン」でない(ブランド物ではない)という理由から値段的には安いのです。


「シャンパン」の特徴はやはり伝統製法である「シャンパン方式」による「瓶内二次発酵」にあります。

ここが同じなので「クレマン」も上質なワイン(スパークリングワイン / フランスでは「ヴァン・ムスー」)。

ですがシャンパンよりぐっと手頃な価格となるのです。

しかも使うブドウもシャンパンと同じ品種なのです。



── これはどういうことなのか?



とてもお得、ということなのです。


このように「シャンパン」とは呼ばれませんがシャンパン同様の製法で造られた「スパークリングワイン・カテゴリ」のものは他にも結構あるのです。


では、「クレマン」以外の「シャンパンとは名乗れないが製法はシャンパンと一緒」のものも含め、続いて「スパークリングワイン」についてです。

「スパークリングワイン」とは?


「シャンパン」は安いものでも4000円以上 ……

夢とか希望とかいう前向きなものが、すごいスピードでしぼみかけましたが、同様の製法で造られたものが比較的安価で手に入る ──



── ナイス。



さて、「シャンパン方式」で造られるスパークリングワインです。

代表的なものは以下の通り。

    ◎フランスの「クレマン」(前述)

    ◎スペインの「カヴァ」
  • 産地: スペインの「カタルーニャ地方」
  • ブドウの主要品種: マカベオ / パレリャーダ / チャレッロ(「ピノ・ノワール」「シャルドネ」の使用も認められています)
  • 価格: 1000円台後半から

  • ◎イタリアの「フランチャコルタ」
  • 産地: イタリアのロンバルディア州東部に位置する「フランチャコルタ地方」
  • ブドウの主要品種: シャルドネ / ピノ・ビアンコ / ピノ・ネーロ
  • 価格:「カヴァ」に比べ高価 → イタリアの誇る代表的なスパークリングワインであるため

他にも「イタリア」「ドイツ」の「スパークリングワイン」の一部には「シャンパン方式」で造られるものがあります。



なら「シャンパン」じゃなくていいじゃん。

スパークリングワインでいいじゃん!!

夢も希望もあるじゃん!!




はい!

ですが「シャンパン方式」以外でもスパークリングワインは造られていることを忘れてはダメです。

この製法の「瓶内二次発酵」により生まれるのが、シャンパンのあの細やかな泡立ちです。


味的には実際それほどは変わらない(と思う)のですが、数々の条件をクリアしてきた「シャンパン」と、それらの規定のない「スパークリングワイン」では出来のハズレ率が違ってくるのは事実。


要するに「スパークリングワイン」では「ピンキリ」度が増すのです。


「シャンパン方式」で生まれた泡立ちは、通常の過程で造られたワインに糖分と酵母を加えて発酵させることによる、自然なもの。

「炭酸ガス注入方式」のものがおいしくないわけでは決してないのですが、こちらの泡は炭酸ガスを注入することで生み出された人工的なものです。

その違いは、はっきりしているのです。


また「シャルマ方式」では大きなタンクに密閉して造られるため、一度に大量に生産できることも特徴のひとつ。

そのためコストダウン可能となり「シャンパン」に比べ値段も比較的安価に抑えることができるのですね。

ですが、どうしてもタンクから瓶に詰め替える際にガスは抜けます。

濾過機を通して慎重にやっても、ある程度抜けるものは抜けてしまうのです。


これは最終的には「好み」の一語に尽きるのですが、要するに「シャンパン」とは「泡」なのです。

繊細で上品で華やかな「泡」。


そして「局地的」とも思える産地限定には、その土壌の持つ特性があまりにも独自的なものだから、といった理由があるのです。

さらにその土壌で育ったブドウをその地の才人が技術を駆使し「シャンパン」に昇華。


これはこれで、すごい。

ですが、二度目ですが「好み」です。

そして「シャンパン」とは「スパークリングワイン」の中の1ジャンル。

この「ビール」は「ラガー」です、のようなものです。


「このスパークリングワイン」は「シャンパン」です。


なのですね(大雑把に言えば)。


泡立ちなどは違うとしても、「スパークリングワイン」だから「シャンパン」より「おいしくない」ということではなのです。

なぜなら、味覚は人それぞれ、好みもそれぞれだから。

そして普通に問題なく「スパークリングワイン」はおいしいのです。

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「シャンパン」「スパークリングワイン」の違いアレコレ ♪


♦スパークリングワインの冷やし方 │ ワイン定期購入サービス『家ワイン』



「シャンパン」とは、いろいろな意味で一種の「特別感」のあるもの。

「スパークリングワイン」にはそれほど特別感はありません。


では、どのように飲み分ければいいのか。


    結婚式ではやっぱり「シャンパン」?

    ホテルのディナーでも定番は「シャンパン」? ウェルカムドリンクは?

    ……えぇー、でも高いよー


これは切実な問題……


では、これらも含め「シャンパン」「スパークリングワイン」について、もう一度まとめていってみましょう。

「シャンパン」と「スパークリングワイン」の大きな違いは?


  • スパークリングワイン: 発泡性ワインの総称
  • シャンパン: その中の1つの固有の名称

「シャンパン」を名乗る条件は?


    ◎フランスの「シャンパーニュ地方」の中でも「アルデンヌ地域圏」で造られたものであること

    ◎AOC法により規定された品種のブドウのみを使用すること
  • ピノ・ノワール
  • ピノ・ムニエ
  • シャルドネ  (ここまでが主要品種)

  • ピノ・グリ
  • ピノ・ブラン
  • アルバンヌ
  • プティ・メリエ

  • ◎製法は「シャンパン方式」で「瓶内二次発酵」を行うこと

    ◎その後15か月以上熟成させること

    ◎アルコール度数は11%以上であること

    (※ ラベルに「champagne」と表記することも義務付けられています)

「AOC」ってなんだっけ?


  • 「原産地呼称管理法」のことです
     → フランスには伝統的なワインの産地がたくさんあります。
    そのそれぞれにブドウの品種、栽培方法、醸造方法など独自のスタイルがあるため、産地ごとの個性を守るべく設けられた法的な規定です。

値段的にはどのくらい違う?


  • 「シャンパン」 > 「スパークリングワイン」

     →「シャンパン」は安いものでも4000円以上 ~ 何十万円もするものも。100万円越えのヴィンテージ付きのものもあり。

    一方「スパークリングワイン」は1000円程度から。

    前述の「カヴァ」は「シャンパン方式」で造られますが「シャンパン」ではないため1000円台後半から、また同じく「クレマン」も「シャンパン」に比べればかなりリーズナブル。

    ただし「フランチャコルタ」はイタリアの代表的なスパークリングワインのため「カヴァ」より高価になります。

やっぱり結婚式では「シャンパン」がいいの?


いいといえばいいのですが……


「シャンパン」は「祝いの席」での定番の飲み物。

確かにお祝い度マックスの結婚式にこれほど適した飲み物はありません。

ただし、シャンパンはほとんど「乾杯用」。

そして高いのです。


また、最近ではアルコールを飲まない方も増えました。

ですので、


乾杯のためだけにそんなに高価なものを用意するのも……


という考えもあるのですね。


さらにはシャンパンではなくスパークリングワインで乾杯。その代り「フリードリンク」を充実させる。料理のグレードを少し上げる、という選択をされる方も少なくないようです。


式場などにもよりますが、基本のプランには乾杯用の「スパークワイン」がついていて、それを「シャンパン」に代えたい場合には追加料金が発生、というパターンも多いです。


「シャンパン」は確かにいいお酒なのですが、実際「スパークリングワイン」との違いをしっかりと把握している、という人はどの年代においても半分程度。


人生の晴れ舞台なので「シャンパン」を、というのは正解です。


ですが、何がなんでもそうであるべき、というわけではないのですね。


また、ホテルのディナーなどでのも、こちらを飲まなければいけない、といった決まりはなし。

ウェルカムドリンクで多いのは「スパークリングワイン」です(その他のドリンクがコーヒーやオレンジジュースだったりするため)。


「シャンパン」を食中酒として飲んでも構いませんが、どちらかというと食前酒として飲まれるもの。

上記の「結婚式プラン」同様、ホテルのディナーなどのコース料理では食前酒として「スパークリングワイン」「シャンパン」どちらかが(1本ではなく1杯)含まれていることもあります(どちらを選ぶかによって、その料金も変わります。もしくは追加料金に)。


お食事に大事なのは「シャンパン」や「スパークリングワイン」より会話や雰囲気です。

ですので、それほど構えなくても大丈夫。

ご自分の好み(やお財布具合)に合わせ、ぜひ楽しくおいしい時間をお過ごしください。

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終わりに……


なるほど ──


ものすごく喉が渇いてきました。

「シャンパン」「スパークリングワイン」でなくてもいいので、シュワシュワした炭酸ものが飲みたいです……


「シャンパン」も「スパークリングワイン」の一種、と言われると何となく安心しますが、簡単に手を出せないような値段であることは変わらず ──


ですが、製法やブドウの種類によってはかなり「シャンパン」に近い「スパークリングワイン」もお手頃価格で飲めそうです。


高いだけでなく、厳しい条件をクリアしてきた「シャンパン」。

安いだけでなく、おいしさもそれほど負けてはいない「スパークリングワイン」。



どちらもおいしい。

そして炭酸入りだからこその、あの「ポンッ」という響きが素晴らしい!(本当はできるだけ音を立てないようにするのがスマートな開け方です)


……さてさて、いかがでしたでしょう。

「シャンパン」「スパークリングワイン」へのモヤモヤは少しは解消しましたでょうか。


これらの違いは「まぁ、知っておいてもいい」ことです。


肝心なのはおいしく飲むこと。

皆さまの今後に「シャンパン」「スパークリングワイン」とのおいしい出会いがありますよう、併せて願っております。


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