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「ねぇ、どこ中出身?」

「え? あたし三中だけど」

「マジ? あたしも三中だよ! やだぁ、同級生じゃ~ん!」

「……いや、それ言うなら『同窓生』だから。だっておばさん……おばさんじゃん……」

「え? なになに? ちょっと聞こえなかったんだけど? あ? もういっぺん言ってみ?」

「いえ……特になにも……」




クラスメイト


……この「三中」はあくまで「架空の第三中学校」のことです。実在の三中出身の方……あしからず……

そして、彼女たちも架空ですが……いなさそうで、いそうですね、こういう人たち……


さてさて、おばさんではない方(自己申告)が言っている通り「同級」と「同窓」では若干意味が異なります。

ですので「同窓会」「同級会」でも、集まる人たちに違いが出てくるのですね。


案内状を手に、ワクワクしながら会場に向かったのに、


「だれ? この人たち? 知らない人ばっかりなんだけど!」


などとなってしまっては大変です!


「同窓会」「同級会」の意味、使い分け等含めまして、その違いを解説いたします。

皆さまが「同窓会」もしくは「同級会」で楽しい時間を過ごせますよう、少しでもお役に立てれば幸いです。


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「同窓会」「同級会」はココが違う!


卒業して何年か後に当時の仲間たちが集まってワイワイ楽しむイメージの「同窓会」「同級会」。

「同窓会」の呼び名の方が、よりメジャーでしょうか。

「同期会」「クラス会」といったものもありますね。


さて、まずは「同窓」「同級」についてです。

  • 同窓: 同じ学校、または同じ師について学んだこと
  • 同級: 学級が同じであること / 級が同じであること

これらの集まりが「同窓会」「同級会」ということになります。


「同級」はちょっと曖昧。

同じなのは「学級」なのか「級」なのか。

はっきりしません。


が、一般的には、

  • 同窓会: 同じ学校の卒業生が集まる会
  • 同級会: 卒業生のうち、同じ学級(クラス)の生徒が集まる会

とされています。


つまり「同窓会」では、

学年や学級にかかわらず、過去にその学校を卒業したすべての卒業生が対象。

ですので去年卒業したばかりの人や、もうとっくに還暦を迎えている人など、実に幅広い年齢層の人たちが一堂に会すことになります。

人数も多め。数百人単位が集まることもあります。

先ほどの「だれ? この人たち? 知らない人ばっかり!」の状態に陥ることもあるのがこちら。


一方の「同級会」は、要するに「クラス会」です。

「同級生」の集まりですね。

「同窓会」に比べ、その規模は小さめ。

その分、共有している思い出などで話は大盛り上がり(たぶん、大抵の場合は)です。

こちらは、それほど身構えなくても大丈夫。

初恋の人に再会できたりもします。


ただし「同級会」の呼び名は、あまりメジャーではないのです。

「同級会ってなに?」と、その呼び方をまったく知らない方も意外に多い。


また、「同じクラス」ではなく「同じ学年」と捉えられている場合もあります。


実際辞書にも「同級会」は載っていません。

載っているのは「会」のつかない「同級」。


「会」つきで載っているのは「同窓会」「クラス会」です。

そして「クラス会」の意味が、

  • 同じ学級または年度の卒業生の催す親睦会。同級会。

とされているのです。

つまり「イコール『同級会』」で間違いないのですが、ここでも「同じ学級」なのか「同じ年度の卒業生」まで含まれるのか、は曖昧なまま。


そういうの、困るのです……。


ではまずはその「同級会」から。

曖昧な部分をスッキリさせていきましょう。

「同級会」とは?


「同級会」、闇が深そうなのでとりあえず言葉を分解して細かく見ていってみます。

「同」も「会」も問題なさそうなので「級」ですね。

    ◎ 級
      ①学校で入学年度によって、児童・生徒を組み分けたグループ。学年。
      ②学校で児童・生徒を一定の人数に組み分けたグループ。組。クラス。

……「級」の意味がやっかいなことになっています。


「その学年全体」を指す場合と「その学年をさらに組(クラス)で分けたもの」を指す場合の2パターンがあります。


ここが「同級会」を曖昧なものにしている諸悪の根源のようです(いや、そこまでではないです)。


ですので「同級会」について、

  • 同じクラスだったみんなが集まる
  • 同じ学年のみんなが集まる

と2つの解釈が存在するのですね。


さて、ここで「同級生」で考えてみましょう。

これは「クラスメイト」のこと。

〇年△組で一緒だった友だちのことですね。

〇年生全体のことではありません。


また「学級崩壊」。

なんとも不吉な言葉ですが、ここでの「学級」もあるクラスのことを指しています。

その学年全体の授業等が成り立たなくなっているわけではありません。


「学級閉鎖」なども一緒。

インフルエンザなどの感染症に罹った生徒さんたちが多くいるクラスのみに対し、ウィルスの蔓延を防ぐため、登校をさせないよう措置が取られるわけです。


では「飛び級」での「級」はどちらの意味で使われているか。

飛び越えているのは「学年」ですね。

高校1年生が大学の1期生に、など、1つ以上の学年・課程を飛び越して進級すること。

クラスを飛び越しても、学年・課程、変わらず……意味なし……


では「学級委員」は?

こちらは「クラス」の代表のようなもの。


……書けば書くほど混乱してきますが「級」とはこのように、どちらの意味でも(「クラス」「学年」)使われる言葉なのです。


ですので本来なら前述の通り、

  • 卒業生のうち、同じ学級(クラス)の生徒が集まる会

を指し「同級会」なのですが、広い意味で捉え、「同じ学年の卒業生」が集う会とされる場合もあるのです。


厳密には上記の意味での「同級会」は「同期会」と呼ばれるもの。

そしてもちろん「同窓会」としても間違いではないわけです。

同じ学校を卒業していることには変わりないからですね。


よって「同級会」とは

「同窓会」とも「クラス会」とも言い換え可能な言葉。


そして、例えば小学校時代のことを思い出していただけますとイメージしやすいかと思いますが「クラス替え」。

これが割と頻繁に行われることも「同級会(の呼び方)・マイナーポイント」のひとつとなります。

6年間を通して一度もクラス替えのされない地域・学校もありますが、2年ごとなどでクラス替えの行われるところも多いかと思います。


    「同級会」とは、その場合、一体いつ「同級」であったもののことを指しているのか?

    6年生の時のクラスメイトとしか「同級会」はできないのか?

    初恋は4年生の時なんだが……


といったわけで、「4年2組の時のクラス会」をやらないか、などとなるわけです。


クラス替えが何度か行われるため、時期ごとに「同じ学級」で過ごした仲間がいくつもに分かれてしまうのですね。


「1年生から2年生まで同じ学級で学んだ友だち」「3年生から4年生の間、同じ学級だった」「5年と6年の時」……「同じ学級」つまり「同級」の重みも分散。


もはや「同級」または「同じ学級」というより「同じクラスだった」と言われた方がしっくりきます。

なのでマイナー呼称。


ですが逆にいえばクラス替えがなく6年間を同じ仲間と学習を共にする学校などでは「学級」意識は高くなります。

そのような場合または地域では、何の違和感もなく「同級会」は使われているのですね。


つまり「同級会」とは、

  • 大きく分ければ: 同窓会
     → 同じ学校の卒業生が集まる会だから

  • その中でも特に:「クラスが同じだった卒業生の集まり」を指す言葉
     →「クラス会」と呼ばれることもあり(実はこちらの方がよく使われていたりもする)

ですが、本来の使われ方とは異なるものの、「同級」「級」の捉え方により、

  • 「クラスが違っても同じ学年の卒業生の集まり」を指していう場合もあり

ともなるのです。

「同窓会」とは?


ただ、昔の仲間と卒業後も集まりたいだけだったのに……すっかり面倒くさいことに巻き込まれた感……マックス……


なんだか、すみません……
ですが大丈夫。

「同窓会」はさっぱりしています!

ほとんど絡まっていません!!


さて、先ほども書きました通り、「同窓会」とは「同じ学校を卒業した者の集まり」のこと。

参加人数も多くなるので、大きな会場を借りて立食パーティーのような形で開催されることも多いようです。


また、「同じ学校の出身者が集まった組織」を指し「同窓会」ということもあります。

「組織」といっても非営利団体。卒業と同時に自動的に入会、といったシステムが取られるのが一般的かと思います。


同じ学校(特に大学)の出身、というのは何かと結束が固いようで、大学病院を舞台にしたドラマなどもよく目にしますね。

いわゆる悪い意味での「学閥」ドラマです。


「君は○○大学出身か。うちの病院は△△教授と同じ大学の出身者が幅を利かせてるからなぁ。俺もだけど、肩身が狭いぞ。出世もムリだぞ」


の世界ですね。

これはイヤだ……


こんなことばかりではないでしょうが、少なくとも「同級」としての意識より「同窓」としての意識の方が強くなる傾向にはあるようです。


……その辺のことはとりあえず措いておき、つまり「卒業」とはイコール「同窓会」の会員のようなもの。

ですので集まりとしての「同窓会」も対象がそのすべての卒業生となるわけです。


そしてこの「同窓会」は

「同級会」「クラス会」「同期会」、いずれの場合にも言い換えて使うことができます。

広い意味では上記のどの会も「同じ学校の卒業生」で構成されているからですね。


「同窓会」が大もと。

それが、

  • 同時期に卒業した者の集まり: 同期会
  • 同じクラスだった者の集まり: 同級会 / クラス会

と、徐々に小規模になっていく感じです。


「同窓会」とは、

    「同じ学校の卒業生が集まる会」
    「同じ学校の出身者が集まった組織」

のこと。

そして、

    「それを細かく卒業の時期や学級ごとに分けた呼び名(同級会や同期会)についても『同窓会』と呼んで間違いではないもの」

となります。

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「同窓会」「同級会」の違い ★ まとめ


確かに「同級会」ってあまり使わないかも……

「クラス会」とか「〇年生の時の同窓会」とかって言ってるかも……



ですね。

先ほどの「学級閉鎖」などでは「学級」の言葉を使いますが「〇組」のことは「クラス」。


    「うちのクラスの△君って、かっこいいよねー」

    「うちの学級の△君って」……ほとんど言いません。


このような流れもあり「同級会」はマイナーなのかもしれません。


では、ここでおさらいです。

本来の意味、その使い分け、そして現在はどのように解釈されているか等、もう一度まとめていってみましょう。

それぞれの意味は?


  • 同窓会: 同じ学校の出身者が集まること / 同じ学校の出身者が集まった組織
  • 同級会: 同じ学校・同じクラス(学級)の者が集まること

  • 同窓: 同じ学校で、または同じ師について学んだこと
  • 同級: 学級が同じであること / 階級が同じであること

  • 窓: まど / 窓のある部屋
  • 級: 学校で入学年度によって児童・生徒を組み分けたグループ。学年 / 児童・生徒を一定の人数に組み分けたグループ。組。クラス

使い分けは?


    ◎その学校を過去に卒業したすべての卒業生が集まります!
  • 「同窓会」
     → 集まる年齢に幅あり。人数も大規模。

  • ◎同じクラスだった友だちが集まります!
  • 「同級会」
     →「クラス会」とも呼ばれます。
     → みな同じ学校の卒業生でもあるので「同窓会」としてもOK(ただし、本来の意味での「同窓会」のつもりで参加すると、その人数の少なさにびっくりするかも)

  • ◎「○○年度の卒業生」全員集合!
  • 本来なら「同期会」
     →「級」の意味の捉え方により、これを「同級会」とする解釈もあり
     →「同級会」の場合と同様「同窓会」でもOK

現在の解釈で多いのは?


  • 同窓会: 同じ学校を卒業した者の集まり
  • 同級会: 同じ学年、もしくは同じクラスの者の集まり

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終わりに……


「同級会」の現在の解釈の主流が2種類あるため、若干モヤモヤ感は残りますが、そもそもその「同級会」という呼び名自体があまり使われていない……


うーん。


ある言葉の捉え方、またはその範囲をどこまでとするか、などの解釈はその地域・年代などにもよって違いが出てきます。

ある種、言葉とは生き物ですね。


小中高と、その学校にいる間、ずっと同じ先生、同じ友だちと一緒に学ぶ、などの環境の場合には、確かに「クラス」よりも「学級」と呼びたくなるかもしれません。

先生の名前をとり「山田学級」「林学級」などなど。

「1組」「2組」とは少し違った響きで、これはこれで、ちょっとかっこいい。

同級会も盛り上がりそうです。


卒業生同士が集まるのにも、いろいろ呼び名があって大変……


ですが、実際にはかなりアバウトに使われています。

「〇年〇組の同窓会」、これも余裕でありなのです。


要するに、だれが参加する「会」なのかが伝わればいいのです。

「本来の意味・使い分けはどうなのか、それがどのように変化して現在の解釈に至っているのか」は、豆知識程度に覚えておけばさらにいい。

のような感じですね。


さてさて、いかがでしたでしょう。

久しぶりに会うかつてのクラスメイト。

初めて会う大先輩たち。

「同級会」「同窓会」、どちらも皆さまにとって楽しい時間となりますよう、切に願っております!!


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