広告



地震や大規模火災、台風や大雨の被害などなど、日本国内に限らず世界各国で自然災害は起きています。

また、武力紛争のある地域ではそれにより多くの人たちが苦しめられてもいます。


募金


災害や争いのない世の中が、本当は理想。ですがそうでない現在、私たちにできることは? と考えた時、思い浮かぶことの一つに「ボランティア活動」があります。

けれど諸々の都合により、そこまで行くことができない、または食料や泊まる場所などでかえって被災地の人たちの迷惑になってしまうかもしれない、などの問題もあります。


そしてもう一つが「寄付」。

被災者の方たちを応援したい気持ちを込めて贈るものですね。


ですが「義援金・支援金・寄付金・救助金」、一体どの名目のものを送ればいいのか?

どのような形で寄付をすることが、一番被災された方たちの役に立てるのか?



ここは、悩みます。

というより、違いがわかっていないと「あれ? そういうつもりで寄付したんじゃなかったんだけど……」な事態にもなりかねません。

せっかくの気持ちがしっかり伝わりますよう「義援金・支援金・寄付金・救助金」の違いを解説いたします。


被災された方々や地域が、少しでも早く元気になることを願いつつ、また皆さまの疑問解消のお手伝いともなれましたら幸いです。


広告

「義援金・支援金・寄付金・救助金」の違いはココ!


まずは「寄付金」です。


これはどのような名称であるかには関わらず、個人や法人が金銭、その他の資産などを贈与し、経済的利益を相手に与えることを指した言葉です。

公共団体や宗教施設、学校法人などに対して行われます。

この中でいえば一番大きな括りの言葉ですね。


そしてこの「寄付金」が冒頭のように災害時のものとなった場合に、その使い道、用途により「義援金」「支援金」「救援金」と呼び分けられることになります


簡単に言いますと、

  • 義援金: 被災者の方々に直接届けられる寄付金
  • 支援金: 被災者を支援している団体を支えるための寄付金
  • 救援金: 海外の災害などに対して、その救援活動等に使ってもらうことを目的として寄付する金銭

このようになっています。


どのような活動をしている団体に寄付をするのか、もしくは団体ではなく、被災者の方々に直接届く寄付をしたいのか、国内か海外か、など、分類としては上記の通りなのですが、実際にはこの意味通りに捉えるだけでは不完全な部分もあるのです。


ではまずは国内の災害時の応援、お悔やみなどのためにも寄付することのできる「義援金」と「支援金」について、少し詳しく見ていってみましょう。

「義援金」?「支援金」? 寄付する際のポイント


被災者の方々に直接届く寄付金である「義援金」、被災者の方々を支援している団体に対し、その活動の資金として送られる「支援金」


違いははっきりしています。


では、何が問題となってくるのか?


初めに「義援金」ではどのような流れで被災者の方々の元までその寄付金が届くのか、「支援金」の使い道は誰が決めるのか、どのように使われるのか、から見てみましょう。

    義援金の流れ
  • 国内外の個人・法人の方たちからの募金など(受付になるのは「赤十字社」「赤い羽根共同募金」「自治体」「TV局」など)
    → 義援金配分委員会へ(都道府県が主体となり、日本赤十字社や行政などで構成されています)→ 被災市町村へ → 被災者の方々へ

  •  ➡ 義援金として寄付された寄付金は、各被災都道府県に設置された「義援金配分委員会」を通じて、全額が被災者の方々のもとへ公平・平等に配分されます

ここでポイントとなるのは、被災者への義援金の配布を担当するのが被災地の自治体であることです。


東日本大震災の際には行政自体も被災。配布する機関も災害を受けていたのですね。実際、配布にもかなりの遅れがでてしまったのです。

またたとえ被災地の行政が正常に機能している状態でも「公平・平等」を期するため、被災者数や事故被害調査などにかける時間も必要

義援金は充分に集まっているのに、肝心の被災者の方々にはまだ届けることができない、という何ともじれったい状況に陥ることもあるのです。


義援金は分配され、その100%が(手数料などがとられることなく)被災者の方々の手元に届きます。しかも「現金で」です。

下世話な意味ではなく、被災され、色々なものを失っている状況での現金はありがたい、というより、もはや必要不可欠レベルで大事になってくるもの。なのに、一番必要としている時に届かない、というのはちょっと……ですがいずれ必ず届けられるのも事実。

ここは「義援金」としての寄付を選択する際の重要なポイントともなってきます。


では一方の「支援金」とはどのような使われ方をするのか?


「支援金」を寄付する団体を選ぶのは「寄付する側」。自分で選ぶことができます。

支援金の用途は被災地での救命・復興活動等、被災者や被災状況など、その必要に応じそれぞれの団体が各々の判断と責任のもとに迅速に対応できることが「義援金」の場合と大きく異なる点です。


被災者の方々の手元に現金として届けられるわけではありませんが、行政よりフットワークの軽い数々の団体が被災地の復興の力強い戦力になってくれるのは想像に難くありません。

ただしその支援金をどのように役立てるかを決めるのは各機関、NPO、ボランティア団体等、送られた側の判断に委ねられているのですね。

その団体の活動内容をしっかり把握した上で「支援金」を送ることが重要です。

そしてその活動を支援・応援する、といった形での「寄付金」となるわけです。


支援金をどのように役立てたのか、またどのくらいの金額が集まり、どの程度使っているのかなど収支の報告は、各団体ごとに行われてはいますが、基本それらも含め支援先の団体にすべてを任せる形になります。


「支援金」でのポイントとなるのは、完全に任せていいと思えるほど応援したい団体に寄付をする、ということ。

活動内容に共感し、その活動を支援・応援するための寄付が「支援金」です。

「救援金」とは?


災害にあわれた方たちを、少しでも応援したい、手助けになりたい、という気持ちを「寄付金」という形で表わすのが前述の「義援金」「支援金」です。

日本でも震災の起きた際にはずいぶんと海外の方からも暖かい応援をいただきました。

「救援金」とは、その逆バージョン(上記の応援は日本に対する「救援金」。以下は日本が寄付する側の場合です)。


私たち日本人が、大規模な自然災害や武力紛争で苦しんでいる方たちを応援するための寄付金です。

どちらかと言えば「義援金」に近いかもしれません。

国内の災害被災者の方々を支援することが目的の「義援金」に対し「救援金」はその対象が海外の被災者に変わった感じですね。


ハイチのハリケーン被害への救援金、イタリア中部地震、エクアドル地震、台湾地震など、数々の救援金が募られ役に立とうと頑張ってきました。


こちらも被災地へ届くまでの流れを簡単に追ってみましょう。

    救援金の流れ(義援金でも窓口になっていた「日本赤十字社」の場合)
  • 海外での自然災害や武力紛争に対しての寄付金を募る
  •  → 日本国内で「海外救援金」が集まる(日本赤十字社の場合なのでそこに)
     → 日本赤十字社を通じて、被災国の「赤十字・赤月新社」に送られる
     → 被災国の赤十字・赤月新社、また現地での日本赤十字社・国際赤十字社の救援活動や復興支援活動に役立てられる

     ➡「義援金」と異なるのは赤十字社の活動資金に充てられる、ということ。「義援金」では被災された方に直接現金で届けられましたが「救援金」はそうではないのですね。救援や復興支援活動をする「日本赤十字社」を支える、ここだけ見ると「支援金」にも近い寄付金となるのです。

広告

「義援金・支援金・寄付金・救助金」の違いを比較!


♦糸魚川の火災は自然災害と認定 支援金申請始まる(17/01/23)



街中でも「募金」等の活動は行われています。

怪しいものもあれば、ぜひぜひ協力したくなるようなものまで……

そこはさておき、これらは「義援金」、もしくは「救援金」ですね。


本来「義援金」とは「義捐金」、「捐」の文字が充てられたいました。

「捐」とは「捨てる」という意味。「自分の私財を投げ打ってでも困っている人を助けたい」の気持ちのあふれた言葉です。

「義捐」のために出す金銭のことを指し「義捐(援)金」。かっこいい。

多くはないと信じていますが募金詐欺のようなことは、このような「義捐」に対する冒涜ですね。やっちゃダメです。

さて、ではここでもう一度「義援金・支援金・寄付金・救助金」のアレコレをまとめていってみましょう。

誰に届く?


  • 支援金: 被災者を支援している団体
     → 自分で選んだ団体に届き、人命救助や復興事業の資金になります。
  • 義援金: 被災者の方々
     → 赤十字・赤い羽根共同募金などが窓口となり、集められた義援金の100%が公平かつ平等に、直接現金で届けられます(ただし時間はかかります)。
  • 救援金: 海外の赤十字・赤月新社などに
     → 国内で集められた救援金は日本赤十字社を通じて被災国の赤十字・赤月新社などに送られ、救援活動、復興支援に役立てられまます(被災者に直接届くわけではなく、資金として役立てられます)

「寄付金」とは?


公共団体・宗教施設・学校法人などに贈り、役立ててもらうことを目的とした金銭など、全般を指しています。

上記の3つも「寄付金」です。

そしてその用途に応じ、災害時に寄せられた寄付金に関しては「支援金」「義援(捐)金」と呼び分けられています(海外の災害に寄せられる「寄付金」は「救援金」)

「義援金配分委員会」って何?


都道府県が主体となって構成された委員会です。

寄せられた「義援金」は全額こちらに送金され、委員会の立てた配分計画に従い被災者の方々に公平・平等に届けられるシステムになっています。

ただし被災した都道府県に設置され、義援金の配布を行うのも被災自治体のため、作業に遅れが出ることも多く、また公平・平等を期するための調査等も必須。ですので被災者の方々のもとに届けられるまでに時間を要します。

「支援金」、どこに送ったらいい?


その団体の活動内容をしっかり把握した上で、応援したいところがあればそちらにどうぞ!

広告

終わりに……


ただ寄付をするのではなく、誰に届いてほしいか、何に役立ててほしいか、で送り先を慎重に選ぶ必要があるようです

「今必要なのは何か?」ですね。


日本は地震国。

それに加え最近の異常な気象、イヤな感じです。

ですが、来るものは来る。

ここに来なくても、日本のどこかでは発生するかもしれないのが災害です。

海外に至っては武力紛争までもが皆さんを苦しめているのですね。そこだけでも何とかならないものでしょうか……

困っている人たちが少しでも笑顔を取り戻せるよう、大したことはできなくても、せめてできることで応援したい気分です。


さて、いかがでしたでしょう。

「義援金・支援金・寄付金・救助金」の用途、届くまでの流れ等の違いに、多少なりともスッキリしていただけていましたら嬉しいです。


広告