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カニですね。美味しいヤツ、でもちょっと高いヤツ、テンションが妙に上がるヤツ……

カニ


一般的に人気があり、三大カニとも言われる「タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニ」

みな美味しいのですが、それぞれ味に特徴があるのをご存知ですか?

その違いにより、好みも分かれるところなのですが、いかんせん高価な食材。


とりあえず「カニ」ならどれでもいいか……


そこにはうっすら同感。ですが買う買わないはおいておき、「タラバ・ズワイ・毛ガニ」の味や値段、特徴の違い等の解説だけはさせてください。

いつか、いつかどのカニもより取り見取りになる日々が訪れる……かもしれません。

少なくとも皆さまの「どれがどれ?」のモヤモヤが薄れましたら幸いです!!


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「タラバ・ズワイ・毛ガニ」の大きな違いはココ!


まずは一番重要な味、そして見た目の違いを比較です。

「タラバガニ」は大きい体と太い脚が特徴。味は淡白ですが、その代りに身はぎっしりと詰まっており「カニを存分に食べたぞ!」という満足感が味わえます。カニの王様とも言われています


「ズワイガニ」では甘味とカニ本来の旨み。タラバガニより小振りですが、細くて長い脚が特徴的。お刺身として生のままでも食べられます。「松葉ガニ」や「越前ガニ」などといったブランド蟹なども「ズワイガニ」です


そして「毛ガニ」といえばカニみそ。甲羅のサイズも小さく、身の量も少ないのですが、甘くて濃厚なカニみそは絶品です。もちろん身も十分に美味です。見た目は名前の通り、殻にびっしりと生えた剛毛が特徴的。ズワイに比べ脚も太いです。


うーん。3つとも美味しそうです。


見た目と味の大まかな違いですが、これだけでも結構違うのですね。

まずはこちらのポイントを押さえておいていただき、まずは「タラバガニ」と「ズワイガニ」の違いから見ていってみましょう。

「タラバガニ」の特徴は?「ズワイガニ」との違いは?


体の大きく脚の太い「タラバ」とタラバに比べ小さなサイズで細くて長い脚が特徴的な「ズワイ」。


こちらの2つは他にも対照的な違いをいくつか持っています。


例えば甲羅。

大きさの違い以外にも「タラバ」はトゲトゲとした甲羅、「ズワイ」の甲羅はスベスベとしています

脚の本数も「タラバ」が4本ずつ対の8本脚であるのに対し「ズワイ」は5本対の10本。

先ほど書きました通り「ズワイ」ではみずみずしいく、噛めば噛むほどカニ本来の旨み、甘みが味わえますが、淡白な「タラバ」はエビに似た味、とよく称されています。

こうしてみると、正反対のような違いですね。


ですが、それもそのはず。

「ズワイガニ」は「エビ目カニ下目ケセンガニ科ズワイガニ属」、一方の「タラバ」は「エビ目ヤドカリ目タラバガニ科タラバガニ属」。

ズワイはカニ、タラバはヤドカリの仲間なのです。ちょっとびっくりです。


「カニの王様」がヤドカリ……いいのか? 美味しいからいいのか……?


まぁ、いいのでしょう。そうでないと話も進みません。


さて、続いてそれぞれの旬です。

「タラバ」は4月5月と9月10月頃、「ズワイ」は10月から5月頃が美味しい時期とされています。

カニは年に数回脱皮をするのですが、その直前が一番身の詰まりもよく、美味しいのです。ですので、上記の時期の後に脱皮、といった感じです。

脱皮直後のカニは「若蟹」「水カニ」などと呼ばれ比較的安価で売られます。身がまだスカスカだからですね。反対に脱皮直前のカニは「堅蟹」と呼ばれ、カニに詳しい人なら、まずこちらの時期は逃しません。身はぎっしり詰まっています。


タラバに至っては、旬にもう年末年始関係ありませんね。むしろ脱皮してそれほど経っていない時期に当たります。微妙な感じです。
お正月用に奮発して買ったタラバガニの身が……というのは、悲しいですが実際結構あることなのです。


また、タラバに比べズワイは1年間の水揚げも多く(毛ガニに比べても)手に入りやすいカニでもあります。

そして先ほども書きました通りブランド蟹としても有名。

これらは皆ズワイガニのオスです。

鳥取、島根、兵庫などでは「松葉ガニ」、福井では「越前ガニ」など、産地によって名前が変わりブランド化されています。

メスにも「セイコガニ」「コウバコガニ」「セコガニ」などの呼び名があります。オスに比べ2回りほどからだは小さいのですが、「内子(卵巣)」と「外子(卵)」が絶大な人気を誇っています。


このようにブランド化もされているズワイガニですが、一般的なものでは三大ガニと呼ばれるものの中では基本一番安価。偉いです。


そして一方のタラバガニ。

こちらにはブランド性はなく、「○○産」といったどこで採れたものか、の違いの方がウリとなっています。

美味しいといわれているのは特に「オホーツク海域」「アラスカ海域」産のもの。

生息場所でのカニたちの食事が良好なのです。プランクトンが流氷とともにたくさん流れてくるのですね。


オホーツク海域で水揚げすることのできるのは主にロシア、ですので「ロシア産」や「オホーツク海産」のタラバガニは美味しいとされています

最近ではアラスカ産のタラバガニも注目されています。


そんなタラバガニはカニの中でも一番高級な部類。なにせ「カニの王様」(分類上はヤドカリなのに)。お値段も高いです。


とはいえ、最高級とされるものでしたら両者にそれほどの値段の差はありません。

またズワイガニは産地や品質により「本ズワイガニ」「大ズワイガニ」「紅ズワイガニ」(順に高級)に分けられ、それにより値段にもバラツキがみられます。


ですが一般にタラバよりズワイは若干安め、カニ本来の旨みが味わえるのに、淡白でエビに似た味の(エビはエビで美味しいですが)タラバより安価。味に関してはズワイが一番、とも言われているのに一番財布にやさしい。「ズワイ」は何ともお得で美味しいカニなのです。
(※「タラバ1パイ = 2000円~1万円」「ズワイ1パイ = 1000~5000円」くらいが相場。ですが体の大きさを考えますと、重量当たりの単価ではズワイの方が高価になる場合もあります)。


味の違いから、おススメの食べ方も変わってきます。

「タラバ」は生食より火をしっかり通す鍋や焼きガニとして、「ズワイ」ではカニしゃぶや茹でガニ、そして生のままのお刺身、または酢の物など、カニ本来の旨みをシンプルに味わえるような調理法がおススメとなります


ちなみに「タラバ」のカニみそは基本、食べません。新鮮なものなら食べられないこともないのですが、ほかのカニに比べ傷みやすいため、買った時点ですでに抜かれていることもあるほど。


対し「ズワイ」はカニみそも美味。

「毛ガニ」のカニみそも濃厚でコアなファンを多く持ちますが、「ズワイ」のカニみそも負けず劣らず人気があります。


ボリューム重視、身のぎっしり詰まった大きな「タラバ」と、大きさこそタラバには劣るものの「これぞカニの味!」部門では「ズワイ」圧勝。


あとは好みとシチュエーションです。

多人数で鍋を囲む、などではズワイはコスパも悪すぎです。カニしゃぶ専門店で「タラバ」が出てきたらちょっと引きます。

「カニ」と一言で言っても、それなりに出番が違うのですね。

「毛ガニ」とは?


さてさて「毛ガニ」です。

毛ガニの分類も見てみましょう。

「エビ目カニ下目クリガニ科毛ガニ属」、カニ、ですね。脚も5本対の10本。太さも十分にあります。


カニの王様以外は「カニ」……もう気にしません。


毛ガニは、先ほどから何度か書いております通り濃厚で甘みのある「カニみそ」が最大の特徴。

とはいえ、旨みの詰まった身もかなりの人気です。

ですが「毛ガニ」は小さいのです。三大カニの中では一番小振り。身はびっしりと詰まってはいるものの、量は他2つのカニに敵いません。


日本での産地は北海道、青森、岩手、宮城、福島など北の方が主。旬は12月から2月頃と4月から7月頃です

日本で採れた毛ガニの旬とオホーツク産のもので分かれています。

北海道の流氷の下で育った毛ガニのカニみそには旨みがあり、身も甘いのが特徴。プランクトンや小魚などの動物性たんぱく質が豊富な栄養源となっているためです。

一方太平洋沿岸に生息する毛ガニのカニみその特徴は磯の風味を持つこと。そして身もしっかりとしています。昆布や海藻類、貝類などを食べて育つからです。


産地によって、味が違うのですね。


いずれの毛ガニも濃厚なカニみそとぎっしり詰まった身が特徴的ですが、身の量の少なさと同時に1年間の水揚げ量も少ないため、価格も一般的には三大カニの中では一番高額とされています。


やはりピンからキリまであるので一概には言えませんが、からだのサイズがあまり大きくないため、値段の割には高く感じることは確か、またその希少価値から、他の種類のカニに比べ、贈られると妙にテンションが上がることも確かです。


身の味は濃厚でクリーミー。カニみそはやみつき必至の美味しさ。

カニを純粋に味わうための調理法、塩ゆでや蒸し蟹としていただくのがおススメです

そして甲羅のみそ。これこそが毛ガニも醍醐味ともいえます(カニみそ好きなら)。甲羅を器にお酒を飲むのも最高……困りました……夢に出てきそうです……

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「タラバ・ズワイ・毛ガニ」の違いアレコレ♪


♦タラバガニのむき方(さばき方) 『最北の海鮮市場』


味を想像しながら書くのは危険。

ついついネットで購入先を検索してしまいそうになります。

こういう危険防止のため、カニの王様「タラバガニ」はあえてヤドカリ目なのかもしれません(たぶん違うと思います)。


さてさて、ではここでもう一度おさらいです。

それぞれのカニの特徴、その違い等をまとまていきましょう!

見た目の特徴は?


  • タラバガニ: 大きいからだと太い脚。甲羅も大きくトゲトゲしています。
  • ズワイガニ: タラバに比べると小さなからだと細く長い脚。甲羅はツルツルしています。
  • 毛ガニ: この中では一番小振りのからだですが、脚は太く、全身を覆う短く硬い毛が特徴的です。

美味しい時期は?


  • タラバガニ: 4月5月と9月10月
  • ズワイガニ: 10月から5月
  • 毛ガニ: 日本産のものは12月から2月、オホーツク産では4月から7月

  •  ➡ 脱皮直前のものが、身が詰まっていて美味です。

産地の違いは?


  • タラバガニ: 特にオホーツク海域産やアラスカ海域産のものが美味しいと好評。北太平洋が中心の産地となります。 

  • ズワイガニ: 日本全国で獲れますが、その場所により名前が変わります。
     → 島根・鳥取・兵庫などでは「松葉ガニ」、福井県で水揚げされたものなら「越前ガニ」、石川県では「加能ガニ」など。これらはブレンドガニと呼ばれ、値段も高くなっています。他、オホーツク産のものもあります。

  • 毛ガニ: 国産の主な産地は北海道、青森、岩手、宮城、福島(オホーツク産のものもあります)。

お味の違いは?


  • タラバガニ: やや淡白でエビに似た味、などとも言われますが、身は分厚く引き締まり、プリプリとしたその食感は豪快にカニを味わいたいときには最適。ボリューム満点です。
     → カニ鍋にしたり焼きガニにしたりと、しっかり火を入れる調理法がおススメです。カニみそはよほど新鮮でない限り食べないのが基本。他のカニに比べ、傷みやすいので(カニみそが)注意です。

  • ズワイガニ: みずみずしい食感で、カニ本来の甘みと旨みが味わえます。また、カニ肉の繊維が細かいため、味がしみこみやすいのも特徴。
    → カニしゃぶや茹でガニ、お刺身、酢の物など、カニ本来の旨みがダイレクトに味わえるような食べ方がおススメ。、また、カニみそやメスの「内子(卵巣)」「外子(卵)」も美味しくいただけます。

  • 毛ガニ: 毛ガニといえば濃厚で甘みのある「カニみそ」が最大の特徴ですが、身にも独特の風味と甘みがあり、濃厚でクリーミー。
     → カニみそが食べたいのであれば迷わず「毛ガニ」をチョイス。身は塩ゆでやボイルなど、風味と旨みが味わえる調理法で食すのがベストです

お値段の違いは?


一般的には「毛ガニ > タラバガニ > ズワイガニとされていますが、カニは大きなサイズのものほど高額になる場合もあるため一概には言えません。上記の順は希少性からのもの、ともいえます。

毛ガニは水揚げは少なく、そのため流通も少ないのです。タラバガニとズワイガニでは、からだの大きなタラバの方が基本高額で売られていますが、同じ重量で比べた場合にはズワイガニの方が高価になることもあります。


どちらにせよ、カニは高いのです。

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終わりに……


「カニ食べに連れてってやるよ」と言われたら「どの種類?」と今度からは絶対に聞くことにします。でも、きっとどの種類であっても連れて行ってもらうと思いますが……


完全に個人的には「ズワイガニ」プッシュな気分です。

でも、毛ガニもいいなぁ。タラバを豪快に食すのも捨てがたい……


カニなら、なんでもいいか……


カニって、そんなものです。

どの種類のカニであっても、尋常ではない特別感が凄いのです。


さてさて、いかがでしたでしょう。

お腹減ってきましたか? 私はなぜか日本酒が飲みたくなってきました。


余談ですが、カニのカロリーは思いのほか低いのです。

60㎉前後なのですね。

「美味しいものは高カロリーの法則」破れたり、です。

「タラバ・ズワイ・毛ガニ」、皆それぞれに特徴があり、適した食べ方などもあるとは、侮れません。


ぜひ、ご自分の好みに合ったカニを見つけて、何かのご褒美等、特別な時のテンションを上げまくってくださいね。


美味しい時間と皆さまのモヤモヤの解消のお役に立てていればうれしいです。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!


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