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どっちも羊の毛でできたセーターの、鳥バージョンの布団のことでしょ?

羽根


表現が独特……でもまぁ、そうなのですが……


さてさて「羽毛布団」「羽根布団」、どちらも温かそうなイメージ、そして高級感が漂います。


だけど「高級羽根布団」って普通の「羽毛布団」より安くない?

冬にあったかい、ってことは、夏には暑過ぎるんじゃない?

品質表示みたいなとこに「ダウン○○%」「フェザー○○%」って書いてあるけど、「羽毛○○%」とかって書かれてないのはどうして? っていうか、「ダウン」「フェザー」って、何?

そもそも「羽毛布団」と「羽根布団」って、どこが違うの?



確かに……

何かが違うのはわかるのですが、どちらがどうで、何が違うのかは謎……


「羽毛布団」「羽根布団」の違い、そしてさらなる謎の「ダウン」「フェザー」について解説いたします。

なかなか優秀な寝具のこれら。

違いを知り、ご購入の際の参考に、また単なる豆知識としてでも、皆様のお役に立てれば幸いです。


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「羽毛布団・羽根布団」の違いはココ!


「羽毛布団」「羽根布団」、どちらも水鳥の羽毛が使われています。

寒い地域で育つ水鳥たちを寒さから守っているのが「羽毛」

だから布団にしても温かいのですね。


さて、その「羽毛」ですが、どこの羽毛かによって3種類に分かれ、それぞれに名前が変わってきます。

水鳥の胸部に密生しているものが「羽毛」、お腹の部分などに生えているのが「小羽根」、そして翼の部分の毛が「羽根」と呼ばれています。


そして「羽毛 = ダウン」「小羽根 = スモールフェザー」「羽根 = フェザー」です。


ですので冒頭のどなたかの疑問「なぜ『羽毛○○%』ではなく『ダウン』『フェザー』で表示されているのか」「ついでに『ダウン』『フェザー』ってなんだ?」の答えは上記のようになるのです。


ただし「羽根 = フェザー」なのですが、掛け布団に関して言えば、一般的にこの部分が使われることはありません。


道などに落ちている鳥の羽根を思い浮かべてみていただけるとわかりやすいかと思うのですが、真ん中に結構な太さの芯があり、そこに羽毛がくっついている感じになっています。

あれが布団の材料になると考えると……あまりなめらかな印象はありません。むしろ痛そうです。

小さなものであれば、枕などの詰めものや敷布団などにも使われることもあります。


一番柔らかくフワフワしているのが胸元の「羽毛」です。

羽軸(うじく/ 羽毛の中央にある軸)はなく、真ん中から「羽枝(うし)」というほわほわした毛が放射線状に広がっています。よくタンポポの綿毛にたとえられていますが、まさにそんな感じ。その羽毛の一つ一つが「ダウンボール」と呼ばれています。

「羽毛布団」に詰められているのがこちら


では「羽毛」でも「羽根」でもない「小羽根 = スモールフェザー」とは?


「羽毛100%」ではない羽毛布団に混合して使われるものです。

現在「羽毛布団」の主流は「ダウン(羽毛)90%・スモールフェザー(小羽根)10%」のもの。

スモールフェザーにも、カーブの少しついた羽軸はあるのですが、全体に柔らかいのです。そして、その羽軸により羽毛布団に適度な弾力性が加えられるため、多少含んだものが多いのですね。


じゃあ「羽根布団」って何なの?


「羽毛布団」「羽根布団」を分けているのは「ダウン」の比率。


「ダウン50%以上」使用のものを「羽毛布団」、「ダウン50%未満」使用なら「羽根布団」とされます。


これが「羽毛布団」と「羽根布団」、「ダウン」と「フェザー」「スモールフェザー」の関係です。

大まかな違いですが、まずはこちらを押さえておいていただき、では続いてそれぞれの特徴等を見ていってみましょう。

「羽毛布団」の特徴はこちら♪


♦羽毛布団をふかふかさせるプロの技


水鳥の胸部に密生する羽毛を中心に作られている「羽毛布団」。

少なくとも半分以上が「ダウン」ですが、このダウン、実は1羽の水鳥から25g程度しか採ることができません。小さい個体でしたら5~10gほど。


数字で言われてもわかりにくいかと思いますが、フェザー / スモールフェザーが採れる量は共に約60g。比べてみると、いかに貴重なものであるかがよくわかります。


また、先ほどはどこの羽毛かにより「羽毛(ダウン)」「羽根(フェザー)」「小羽根(スモールフェザー)」と分けられましたが、今度は水鳥自体の違いにより羽毛の種類は「グース」と「ダック」に分かれます。

「グース」とはダチョウの羽毛(ダウン)、「ダック」はアヒルの羽毛のことを指しています。

グレードが高いとされているのは「グース」の方。

からだが大きい分、一つひとつの羽毛も大きく、生えている密度も濃いのです。


また、成熟した水鳥の羽毛で「マザーグース」と呼ばれるものもあり、こちらはさらにグレードアップです。名前は気になりますがそこはさておき、ダウンボールが大きいのだそうです。


そして、暖かさには違いはありませんが「ホワイトダウン」「シルバーダウン」にも分かれます。色の違いですね。

人気なのは「ホワイトダウン」の方。

布団の生地からこの色が透けて見えるので、何となくイヤ……が理由。異物が入っているような感じがするのですね。本当は単に羽毛の色の問題なのですが、気持ちはわからなくもないです。白い方が、なんか、いい。

ですがもう一度言ってしまいますが、ホワイトもシルバーも性能的には同じです。


羽毛は暖かい。

なぜなら寒冷地で育つ水鳥のいわばアンダーウェア、しかもヒートテック的な役目を果たしているものだからですね。

先ほども書きました通り、放射線状に広がる羽枝(とさらに細かい小羽枝も)の間には多くの空気が抱き込まれ、熱が逃げるのを防いでくれているのです


また保湿性にも優れています。もちろん保湿だけでなく放湿性もですね。この2つが合わさってこそ、冬には暖かさをキープ、夏の暑い時でも、汗などを吸収・発散してくれるのです。


そして使われている羽毛は「タンポポの綿毛」にたとえられるほどにフワフワ、ほわほわで柔らか。軽いのも特徴。


暖かく、保湿性、吸収性、発散性にも優れている「羽毛布団」は一年中快適なのです


……そして、その性能、採れるダウンの量などを考えると薄々想像がつくかと思いますが、一般的に非常に高価なのも羽毛布団の特徴の一つなのです。

「羽根布団」ってどんなもの?


さて、大絶賛の「羽毛布団」と何とも似ている響きの「羽根布団」。こちらの特徴は?


まずは前述のとおり「ダウンの比率が50%未満」のものですね。

そして「ダウン以外の50%以上」には主に「小羽根(スモールフェザー)」が使われています。だから「羽根布団(「羽根(フェザー)」が寝具で使われることはほとんどありません。表示に「フェザー」とある場合は「スモールフェザー」のことを指しています)。


一般的には「(スモール)フェザー」比率が50%以上のものが「羽根布団」と呼ばれています。


さて、こちらの「羽根布団」、この中綿(中身の詰めもの)の違いにより「羽毛布団」と何が違ってくるのか。


柔らかいとはいえ、羽軸を持つスモールフェザー。まずは肌触りに違いが出てきます。

芯の部分が若干ゴツゴツした感触を生んでしまいます。

アンダーウェア感はなし。むしろ水鳥たちにとっても上着のような存在の羽毛です。


ただし湾曲している芯(羽軸)は、弾力性には富んでいます。

高級羽毛布団であっても、あえて多少の(5~7%ほど)のスモールフェザーを混合させているものが多いほど。布団の型崩れを防ぐにはもってこいの性能を誇ります

ですので布団ではなくソファーなど、形状記憶的な役割がある程度以上に必要となる商品には重宝されています。


また、通気性も非常に良好。

ですので、保温性は羽毛布団に比べ低くなります。暖かい季節の肌掛けや枕には適していますが、真冬の掛け布団としては対応しきれません。寒いです。


また、重さの違いもあります。

羽毛布団に使われる「羽毛(ダウン)」はタンポポの綿毛にたとえられるほどフワフワでほわほわ。

これには敵いません。

羽毛布団に比べ、羽根布団は重くなります。フェザーの比率が大きければ大きいほど重い。これも特徴の一つです。


「羽根布団」とは、50%以上のスモールフェザーを使用して作られた、羽毛布団に比べ「弾力性に富み、通気性にも優れた、重くて保温性はそれほどでもない」布団。

ですのでお値段も比較的低く設定されています。

暖かさ・軽さ等の性能より、お値段重視であるなら、それはもう「羽根布団」なのです。

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「羽毛布団」と「羽根布団」はこんなに違う!! おススメはどっち?


そりゃあ、あなた、金銭的に余裕があるなら「羽毛布団」に決まってんじゃないの……!


そうなります。わかります。同意見です……


ですが通販などで「お買い得!」などの謳い文句で売らているのは大抵「高級」な羽根布団。「高級羽根布団」……ちょっと違和感ありかも……


さてさて、ではここでもう一度「羽毛布団」「羽根布団」の違いをおさらいも兼ねましてまとめていってみましょう。

使われているのは何?


    水鳥の羽毛です
     → どこに生えている羽毛かにより「羽毛(ダウン)」「小羽根(スモールフェザー)」「羽根(フェザー)」と呼び分けられています。

「羽毛布団」「羽根布団」にそれぞれに使われているのは?


    ◎どちらも「羽(ダウン)」と「小羽根(スモールフェザー)」が一般的
     → 総重量に対し「ダウン50%以上」のものを「羽毛布団」、「ダウン50%未満」のものが「羽根布団」と呼ばれています。

「ダウン」「フェザー」「スモールフェザー」ってどんな羽毛?


  • ダウン: 水鳥の胸部に密生している羽毛。綿羽(水鳥1羽から採れるのは25g程度)
     → タンポポの綿毛にたとえられる、羽軸のない柔らかな羽毛です。「羽毛布団」には50%以上の比率で使われています。寒冷地で育つ水鳥たちを厳しい寒さから守っています。羽毛の一つひとつは「ダウンボール」と呼ばれ、サイズが大きく放射線状に出ている羽枝が密生しているものほど良質とされています。

  • フェザー: 水鳥の翼部分の羽毛。羽根(1羽につき60gほど採ることができます)
     → 湾曲したしっかりとした羽軸を持つ、いわゆる「羽根」の形をしている羽毛です。一般的には掛け布団には使われません

  • スモールフェザー: 水鳥のお腹部分の羽毛。小羽根(フェザーと同じく1羽から60gほど採れます)
     → 軽くカーブする羽軸を持ちますが、羽根全体が柔らかいため「ダウン」と混合して「羽毛布団」にも使われますスモールフェザーの比率が50%以上になると「羽根布団」と呼ばれます。品質表示に書かれている「フェザー」とは「スモールフェザー」のことを指しています。

「羽毛布団」「羽根布団」それぞれの特徴は?

  • 羽毛布団: 暖かく軽い
     → 柔らかく、保温性、吸湿・発散性に優れています。1羽から採れる量も少ないことも含め、お値段はお高め。

  • 羽根布団: 通気性、弾力性あり
     → 吸湿・放湿性、通気性に優れていますが、保温性はそれほどありません。比較的安価で購入できます。

水鳥の種類は?


一般的なもので、

  • グース: ダチョウの羽毛
  • ダック: アヒルの羽毛

  •  ➡ 一般的にグレードが高いとされているのは「グースダウン」の方。からだの大きな「グース」は、羽毛(ダウン)のサイズも大きく密度もあります。それよりもさらに良質とされる「マザーグース」という成熟した水鳥の羽毛が使われることもあります(※水鳥の育った地域による違いもあるので、あくまで一般的には、です)。
    さらに「ホワイトダウン」「シルバーダウン」にも分けられますが、こちらは羽毛の色が違うだけです。人気なのは「ホワイトダウン」。

どっちがおススメ?


値は張りますが「羽毛布団」です!…… 本当に値は張りますが!


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終わりに……


羽毛・羽根布団も含め、寝具は洋服のように頻繁に買う、といったものではありませんが、いざ買うとなればあまり買い替えない分、結構真剣に選ぶものです。


「この羽毛布団、全然あったかくない……」


……それは「羽根布団」かも……


ポイントは使用される羽毛の種類、「ダウン」と「フェザー」の割合です。

「ダウン比率」の高いものほど暖か、さらには「ダックダウン」より「グースダウン」が優秀。そして高価……


毎日の睡眠の質まで左右しかねない寝具選びはぜひぜひ慎重にいきましょう!

いかがでしたでしょう。

皆様の安眠とすっきりのお役に、少しでも立てていましたら嬉しいです!!


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