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喉が痛い……怠い……あ、熱もある……これはあれだ、風邪だ……病院行こう……


ところで、この「病院行き」と「けんしん」って、何か違うの? っていうか、漢字どっち?「検診」?「健診」?

あぁぁ!! 熱がさらに上がったぁ!

病院


大変です! そして多分その上がった分の熱は「知恵熱」です!


ただでさえ曖昧な「検診」と「健診」。

それに拍車をかけてややこしいのが「歯科」での「けんしん」と「赤ちゃん」の「けんしん」。

もう、受診自体面倒臭くなってくるほど……困ります。健康第一です。


「検診と健診」の違いを解説いたします。


生まれたばかりの赤ちゃんと、まだまだ育児に戸惑っている新米ママさん、また「風邪の方がまだマシ!」と思うこともしばしばな虫歯等、「赤ちゃん」「歯科」についても「?」が解決できますよう、お役立ていただければ幸いです!


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「検診」と「健診」は何が違う?


「厚生労働省保健局」によりますと「検診と健診」には明確な定義はないそうですが、一般に使われる上では、この2つにはしっかりとした使い分けがなされています(ですので、以下、その「一般的なもの」としての違いとお考え下さい)。

「医療センター」などで予防医学的な意味合いとして使われる場合には、

  • 検診: 二次予防
  • 健診: 一次予防


……と言われてもよくわかりません……


ではもう少しかみ砕いて、

  • 検診: 目的は「特定の病気を早期発見、早期治療すること」
  • 健診:「特定の病気を発見するのではなく、健康であるか否かを確かめること」が目的

となります。

だいぶ違ったものに見えてきました。


「健診」を受けるのは主に「自覚症状のない人たち」。学校や職場などで定期的に受診したりするのはこちらです。


身長や体重、視力、聴力など、主に発育状態や肥満度などをチェックしてくれます。「健康診断」もしくは「健康診査」の略です。


一方の「検診」では、自ら積極的に「気になる病気に罹っていないか」を調べるために受診する、といったことが多くなります。


「検診」と言えば大半は「がん検診」ですが、こちらは「健康であるか」を診断してもらうのではなく、もっと限定された特定の病気を見つけることを目的としているため「健診」に比べ検査も精密なものとなります。


先ほど書きました「一次予防 / 二次予防」というのは「病気がないことを前提にし、病気の発生そのものを予防(一次)」「特定の病気を早期発見して早期治療するため検査、つまり病気が進行しないうちに治してしまおう(二次)」とするものなのですね。


そのために受診するのが「一次の健診」「二次の検診」といった感じでしょうか。大まかな違いはこのようになっています。

では続きまして「検診・健診」のそれぞれを、もう少しだけ詳しく見ていってみましょう。

「検診」とは?


「特定の病気の早期発見・早期治療」を目的とした「検診」。


上記の通り、大半が「がん検診」となりますが、その受診は自由。絶対に受けなければいけない、といったものではありません。


実施しているのは主に「保健所」や「病院」。受診の際には、まずは予約や申し込みをお願いします。


コース分けも細かくされていますので「女性のみが罹り得るがん(乳がんや子宮頸がん)」、または「男性のみ(前立腺がん)」などの専用コースや「胃がん・肺がん・大腸がん」など、気になる「検診」を受けてみてください。

健康保険は適用されませんが年齢などにより、その自治体が無料で実施しているものもあります。


さて、なぜ「保険適用外」なのかと言いますと「検診」は冒頭の「風邪」などのように、その治療を受けに行くのとは異なるから。「健康保険」とは「病気やケガの治療に使用されるためのもの」だから対象外、適用外となってしまうのですね。


つまり「検診」の目的も「風邪などの治療」とは根本的に異なるものとなるわけです。

「治療」目的ではなく、あくまで「早期発見」を目指すもの。「早期に発見されれば、早めの治療もできる」といったスタンスのものとなります。


「ここが痛い」「ここが不調だ」ではなく、どちらかといえば「不安を解消」するため、自ら進んで受けるのが「検診」です。

「健診」とは?


「病気になり得る危険因子があるか否か」を確かめる「健診」。


こちらには「法律で実施が義務付けられているもの」と「あくまでも任意での健診」の2種類があります。


前者では「学校健診」や「職場健診」、または「特定健診(特定健康診査)」など。


「学校健診」「職場健診」はそのままですね。

生徒たちの発育の状態を調べたり(前述の身長、体重 etc……など)、企業が労働者に対し、年に1~2回必ず行わなければならない定期健康診断のことです。


「特定健診」とは、40~74歳の公的医療保険加入者を対象としたもので、特に「メタボリックシンドローム」の早期発見に重点を置いた検査項目となっています。


「生活習慣病対策」として、平成20年の「高齢者医療確保法」に基づき導入されたものです。

こちらは上記の年齢の方それぞれが加入している機関の医療保険者(健康保険組合)から送られてくる「特定健康診査受診券」と「特定保健指導利用券」で受診することができます。


一方の「任意での健診」。代表的なものは「人間ドック」です。


職場健診などの他に、個人的に受診することのできる健康診断ですね。

ただし、検査項目は身長、体重といったものも含め、なんと100項目近くもあり、そのどれを受けたいか、また、CTなどを使った精密検査まで選択することが可能なため、かなり細かく全身を調べることができます。

♦人間ドック


なお「健康保険」につきましては「検診」同様、適用外。


ですが「学校健診」「職場健診」ではそれぞれ「学校保健安全法」「労働安全衛生法」により定められているため、学校側、企業側の負担で実施され、「特定健診」もそれぞれの医療保険者が負担するのが一般的です(国民健康保険加入の場合や医療保険者により、費用の一部を自己負担、とする場合もあります。送られてくる「受診券(または利用券)」に金額が印字されていますのでご確認ください)。


任意での「人間ドック」「脳ドック」などは全額自己負担です。


ただし「人間ドック」の補助金制度のある健康保険組合、または自治体などもあるようなので、受診前に一度電話等のお問い合わせお勧めします。


「メタボリックシンドローム」もしくはその予備軍、と診断された場合には、医師や保健師、管理栄養士さんなどから食生活や運動についてのアドバイス「特定保健指導」を受けることとなります。


「メタボ」は、結構怖いのです。


メタボによる動脈硬化が、心筋梗塞や狭心症、脳卒中を引き起こすことは十二分に考えられることです。

法律で義務付けらている「健診」に関しましても「義務づけられている」のは「実施すること」。「受診すること」ではないのですが、元気に長生きするためにも、特に「特定健診」の受診はお勧めしたいです。

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「検診」と「健診」はこんなに違う!


「こういった症状で受診」ではない「検診」と「健診」ですが、それぞれ受診の目的が大きく違っていたのですね。

ではここで、もう一度「検診・健診」のおさらいです。

何のために受けるの?


  • 検診: 特定の病気を早期に発見し、早期に治療を始めることを目的としています。
  • 健診: 特定の病気を発見するのではなく、受診者の健康状態を大まかに調べ、病気の危険因子が潜んでいないかをチェックします。

何を調べる?


  • 検診: 病気であるか否か
  • 健診: 健康であるか否か

どんなことを調べるの?


  • 検診: 何の「検診」であるかにもよりますが、その調べたい病気について、具体的な検査をします。お医者さんの処置や診断も細かく、具体的かつ断定的なものに。
  • 健診: 身長、体重、視力、聴力、血圧など、主に発育状態や肥満度を調べ、身体全体をチェックします(ただし大まか)。「人間ドック」などの任意のものの場合は、項目も多くなるため、細かなチェックが可能です。

学校に来るのは?


  • 健診です
      →「学校健診」ですね。職場で実施されるのは「職場健診」。どちらも「健診」の方。この2つと「特定健診」が法で実施が義務付けられている健診となっています。

? じゃぁ、学校で診てもらうのは「歯科健診」?「歯科検診」ってなかったでしたっけ?


……!!
ついに出てしまいました!



実は「歯科」にも「健診」「検診」が共にあります。


学校で実施されるのは「歯科健診」ですが、歯医者さんで診てもらう「歯科検診」というものもあるのです。


さてさて、それでは歯医者さんで診てもらうことが全て「歯科検診」になるのかというとそうでもなく……

「歯科」に関しては、今までの「検診・健診」とは若干異なる感があるのです。


では続いてその「歯科」について、2つの違いをサラッと見ていってみましょう!

「歯科」での「健診」って?


学校などで実施されるのと同じことを歯医者さんでも行います。


口腔内全体に対しての異常がないかのチェックなどですね。もちろん虫歯の有無も調べてくれます。


が「学校歯科健診」での結果と「かかりつけの歯科」との判断とが若干違ってくることもあり得ます。

学校での健診はスクリーニング、あくまで大まかなふるい分け診査となってしまうためです。


ですが「歯科医での健診」は「定期的な予防治療」でもあり、これを受けることにより「抜かない、削らない、切らない」ための「歯の健康診断」のようなものでもあります。

また歯周病なども悪くならないようなコントロール状態を保たせる等「予防歯科」としての役割もあるのですね。


さてさて、口腔内全体をチェックしてくれる「歯科健診」。


そこで見つかる虫歯や口内炎など以外の、実は見つからなかっただけの「虫歯」や「口腔内のがん」などがあったら……? 不安……

といったことで受けることとなるのが「検診」です。

「歯科」の「検診」は?


「健診」では発見されなかった虫歯や歯周病など、さらに精密な検査をして診断するのが「歯科検診」です。


また、やはり一番気になる「口腔がん」。

見た目がちょっと口内炎に似ているため、なかなか見分けがつきにくいのですが、この検査をしてくれるのも「歯科検診」です。


さてさて、またここで「健康保険」です。


歯科「健診・検診」、どちらも「虫歯や口腔内の病気があるかどうかを調べてほしい」といったもののため「保険適用外」なのですが、「検診」の場合、保険が適用されることもあります。

実際に何らかの病気や虫歯が見つかった場合です。検査だけをしたのではなく、治療することになれば保険は適用されるのですね。


保険適用にならなくても虫歯がない方がいい……とも思いますが、口腔内も身体同様大切です。


「歯科健診」「歯科検診」、どちらも普通の「健診」や「検診」のようには受けようと思うことも少ないかと思いますが、できれば年に1度はお口の健康も気づかってあげたい……気がしてきます。

赤ちゃんが受診するならどっち?


さて、赤ちゃんです。


こちらは?

「乳幼児健診」、「健診」の方ですね。


正式名称は「乳幼児健康診査」、赤ちゃんの「健康保持および増進を図ること」を目的とし実施されます。


住んでいる地域の自治体により回数は若干異なりますが、定期的に必ず決められている健診は「3歳までに3回」、任意での健診は「2歳までに5回」です。


「母子保健法」により定められている検診は2回なのですが、推奨されている時期も含め三回、としている自治体がほとんど。その「定期の健診」となる時期は以下の通りです。

    ◎ 3~4か月 / 1歳半 / 3歳

    また(各自治体ごとに若干の違いはあるものの)任意の検診時期は、

    ◎ 1か月 / 6~7か月 / 9~10か月 / 12か月(1歳) / 2歳

となっています。


それぞれの時期の赤ちゃんの身長、体重、胸囲、頭囲などの測定で前回と比較したり、成長曲線と照らし合わせるなどをして、発育や栄養の状態の確認や先天的な病気の有無、予防接種の確認などをします。

身体的な健診だけでなく、精神面などについて、また、お母さんの育児での悩みや相談などにも乗ってくれますので、心強いですね。


「うちの子だけかも……!?」などと思っていたことが健診に行くことで「これが普通なんだ。ほっ」となることもあるかと思います。


健診の時期は「母子手帳」に書かれていますので、赤ちゃんの健康のためにも、お母さんの悩み解消のためにも、ぜひ受診をお勧めします!

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終わりに……


同じ発音だし、書かなきゃ知らなくてもバレないし……


……とほんの少しだけ思っていましたが「げっ!『検診』に行ったつもりが『健診』だった!!」ということもあるかも……危ないところでした!!


どちらも「転ばぬ先の杖」的な部分は同じですが、その目的が違うため、行う検査項目等も変わってくるのですね。


病気になれば保険は適用されます。ですが「病気になったのか」を調べるのは保険適用外……確かに納得です。


それでも企業や学校、もしくは自治体が実施する「健診」は自己負担がないのが通常、「検診」もその地域の住民であること、そこで働いていること、またはその年齢であることにより無料で受診できる場合もある、というのは、私たちの健康が、社会の中で必要とされているからのような気が……しませんか?


それほど必要とされているなら(断言!)健康でいようじゃないか! といったわけで、皆さまの健康がいつまでも続きますよう、少しでもそのお手伝いとなっていましたら嬉しいです!!


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