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……演奏を終えたピアニストがゆっくりと立ち上がり、一瞬の後、ホールを震わすほどの拍手が鳴り響く……

キーボード

いいですね!

憧れちゃいます!


舞台にでんっ、と鎮座する生ピアノ。


存在感がものすごいです!


……でも、家に置くスペースない。っていうより高すぎ……


そこで多くの方はピアノの代用になりそうな楽器の購入を考えるかと思います。


電子ピアノにしようか? キーボードって手もあるなぁ。あれ? シンセサイザー? どんなのだったっけ?

……まぁ、どれもピアノっぽいし、どれ買うかは見た目重視にしちゃおうかなぁ。大丈夫だよね?


大丈夫! ではないかもしれません!


『電子ピアノ』『キーボード』『シンセサイザー』の特徴や違いなど、使う場面に合わせたご紹介をいたします。


ご購入の参考にお役立ていただけたら幸いです!


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電子ピアノとキーボードとシンセサイザーの違いを簡単に


何を目的としてその楽器を使うか、によって、

  • 『電子ピアノ』と『キーボード・シンセサイザー』
  • 『シンセサイザー』と『電子ピアノ・キーボード』
3つの楽器はこのように2つのパターンでグループ分けすることができます。


そしてそれぞれの目指すものは、電子ピアノでは『よりピアノらしく』キーボードでは『鍵盤を使って弾きたい』シンセサイザーでは『音を作りたい』、大まかに言いますと、このような違いとなります。


けれど、これはあくまで「大まか」に。


まずは、それぞれの楽器ごとに詳しい特徴等を見ていきましょう。

電子ピアノとは?


電子ピアノを『キーボード・シンセサイザー』とは別のグループとして分ける場合、何といってもそこには『ピアノへのこだわり』が挙げられます。


音源部分こそ電子回路が使われていますが、生ピアノ(グランドピアノなど)の音色、構造を模倣して作られ、特に鍵盤のタッチ感には相当力を入れています。鍵盤数も生ピアノと同じ88が一般的。

生ピアノの特性により近いものを! がモットーの『電子ピアノ』。まさに名前通り、ピアノの電子版ですね。



お値段はだいたい5~30万円台。

少々高い気もしますが……最も安い生ピアノでも60万円前後、と考えると、どうでしょう。う~ん、やっぱりちょっと高い感じはしますね。


ですが続いての「軽さ」「静かさ」については文句なし。

重さは生ピアノの200㎏に対し、40~80㎏前後。小柄な女性~大柄な男性一人分くらいの重さです!


静かさは言うまでもありませんね。ヘッドホンが使えます。夜中でも、隣の部屋で受験生が勉強していても気にせず弾くことができそうです。


その他にもほとんどの機種では「録音・再生・自動伴奏」などの機能が付いています。


また、ピアノの音色の再現にこだわっているとはいえ、オルガンやストリングス(弦楽器)の音色など、機種によってはいくつかがプリセットされているものもあります。


生のピアノではないけれど、音色やタッチ感(ピアノ同様重みがあり、タッチの強弱で音が変わってきます)をよりピアノに近づけた、電子回路を音源とするピアノ、それが『電子ピアノ』です。

キーボードとは?


『電子ピアノ』のグループにも『シンセサイザー』のグループにも属すことのできる『キーボード』。


もともとキーボードとは『鍵盤』の意味を持った言葉です。『楽器についている鍵盤』=『キーボード』なのですね。


ですから『電子ピアノ』もオルガンもエレクトーンもピアニカも『キーボード』と呼ぶことができます(もちろん生ピアノもキーボード。あえてそう呼ぶ人はいないかと思いますが、鍵盤がついているので、生ピアノもキーボードで間違いはないわけなのです)。


とはいえ一般的には、『キーボード』と言えばポピュラー音楽で使用される、鍵盤楽器の総称。バンドなどでもよく使われていますね。


そのため、持ち運びにも適し、軽いです!


ピアノの音色にはこだわらず、その他多くの音色を持ちます。

その数、数十~数百。

こうなってくるとピアノとして生涯を全うしたい『電子ピアノ』とは別物、となってきます。

ピアノというより「ピアノの音色も出せる多彩なプリセット音を持った鍵盤楽器」、それを『キーボード』と呼びます。


値段も数千円から。もちろん数十万、といったものもあります。


弾くだけでなく、色々な機能を使い、編曲やレコーディング等でも活躍します。


打鍵感も軽めになっていますので、ピアノの代用に! には違和感があるかと思いますが、『生ピアノ』にこだわらないのなら、色々な楽しみ方のできる楽器ですね!

シンセサイザーとは?

◇【池部楽器店】 Studiologic Sledge サウンドチェック by 鍵盤堂スタッフ


『シンセサイザー』一番の、他の2つのどちらにもない特徴は「自分で音を合成して作り出すことができる」というもの。


その音源部分のことを指して「シンセサイザー」というのが本来の意味です。

ですので、鍵盤がなくても、どんな形をしていてもその音源モジュールさえついていれば、もうそれは『シンセサイザー』なのです。


キーボードがついている『シンセサイザー』はキーボードでもありますが、シンセサイザー部分のない『キーボード』は『シンセサイザー』を名乗れません。


「音を作る装置(音源モジュール)」そのもの、またはそれを搭載している楽器を『シンセサイザー』と呼びます。もはや「楽器」というより「コンピュータ」のようですね!


さすがにお値段もぐんっ、とアップ。

今では高いものでも50万ほどで(?)購入できますが、一昔前は「車あきらめてシンセにしたわ」な感じの、今の50万円を「安くなったなぁ」、と感じてしまうほどの高額さだったそうです。

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電子ピアノとキーボードとシンセサイザーの違い【まとめ】


さて、それぞれの特徴がなんとなくお分かりいただけたかと思います。


ピアノになりたい『電子ピアノ』。鍵盤に誇りを! の『キーボード』。音作りのプロを目指す『シンセサイザー』。


それでは、選ぶポイント等を含め、その特徴による具体的な違いを見ていってみましょう。

ピアノの練習が家でもしたいんです!


電子ピアノ: イチオシです! 音色はもちろん、鍵盤のタッチ感には本当に力を入れています。

押し込む重さもピアノに近く、弾くときの関節の曲げ方、肘から先の筋肉の使い方にも、生ピアノでの練習とできるだけ変わらないよう作られています。

タッチの強弱で音も変わり、足用のペダルもあります。『生ピアノ』には若干劣りますが、その代わりヘッドホンでいつでもどこでも演奏可能。録音再生機能もついているので、ご自分の演奏を、客観的に聞き直すこともできます。ピアノ、上達するといいですね!!

キーボード: 値段的に安いですからね! とりあえず、何もないよりはずっといいです。

ただし、鍵盤は強化プラスチック製。軽いので、押し続けないと音は切れてしまいます。

また指の関節の曲げ方は生ピアノを演奏する上で大事なこととなってきますが、キーボードの軽めな鍵盤ではピアノを弾く時と違い、あまり関節を曲げない弾き方になると思います。キーボードに慣れすぎてしまうと、生ピアノを弾く時、やりづらく感じてしまうかもしれません。

シンセサイザー: 鍵盤、ついてますか? ついていれば、『キーボード』と同程度にはピアノの練習ができると思います!

→ 選択の自由があるならおススメは『電子ピアノ』「ピアノの練習で」という明確な目的で選ぶなら『キーボード』も『シンセサイザー』も、音色・打鍵感ともにあまり変わりはありません。

音を独自に作る必要はないのに、その機能の分値段が高くなる『シンセサイザー』より『キーボード』を選ぶ方が、合理的ですね!

バンド始めたんだけど


  • 電子ピアノ: ライブ会場に運ぶの、大変です! でも、ブルースなんかを弾くのなら味があっていいかも。
  • キーボード: いいですね! キーボーディストの誕生です! かっこいい音楽、期待してます!
  • シンセサイザー: キーボーディストとして大成するか、演奏だけでなく編曲、レコーディングまで手掛けるマルチプレーヤーとして活躍するのか、可能性は無限ですね! 多少痛い出費となったかもしれませんが、大丈夫です。才能と努力で、きっと元は取れます!

 ポピュラー音楽やバンドにはやっぱりキーボード。生ピアノのような重厚な音より、機械感を推した音色が合います。いつかご自分一人で全パートを打ち込んで曲を作りたい、などの場合は、ぜひ『シンセサイザー』を!

これは『キーボード』ですか?


  • 音が選べません! しかも重くて運べません! ペダルとか、いらないんですけど……
    → 『キーボード』です!でも、それは『電子ピアノ』とも呼ばれるものです。
  • なにこれ? 笑い声とか入ってるんだけど?
    → 『キーボード』です! 『シンセサイザー』かもしれませんが、取りあえず『キーボード』で間違いないです。
  • 弾き方が分かりません。鍵盤ないんですが……
    → 絶対に違います! 『キーボード』部分ゼロです。パソコンの外付けキーボードとかではないですか? 楽器屋さんで購入したものなら『シンセサイザー』の可能性大です。

何が同じでどこが違う?


◎『電子ピアノ』と『キーボード』
  • 同じところ: 鍵盤楽器であるところ
  • 違うところ: 生ピアノを基準とした場合の音色のクオリティー / 鍵盤のタッチ感

◎『キーボード』と『シンセサイザー』

  • 同じところ: 鍵盤を「スイッチ」として多彩な音を出せるところ / 生ピアノの再現のためのものではないところ
  • 違うところ: 合成エンジン(音源モジュール)を使い、独自で音を作れるか否か / ものによっては『キーボード』の有無

◎『電子ピアノ』と『シンセサイザー』
  • 同じところ: 使うのは音楽を愛する人、なところ
  • 違うところ: 「ピアノ」をベースに考えるなら対極

結局おススメはどれなの?


  • 純粋にピアノ代わりに使いたいなら  → 『電子ピアノ』
  • アクティブに音楽と関わっていきたいなら → 『キーボード』
  • ポピュラー音楽を突き詰めたい。覚悟だってある! → ぜひ『シンセサイザー』を

私に合ったものは?


あなたのやりたいこと、目的はなんですか?

実際に楽器屋さんに行って、音を確かめてみることは大事です。

音楽への感性は、きっと楽器選びにも役立ってくれるはずです!


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終わりに…


もし、予算等の問題で一番欲しかったものを諦めたとしても「いつか買うんだぁ!」という気持ちはモチベーションを高め、上達にも役立ってくれるはずです。


それぞれの特徴から、メリット、特にデメリット(例えば、音色は豊富な『キーボード』のタッチの軽さ等)を理解していれば、それに慣れすぎない、などの注意もできます。 応援してます! がんばってくださいね!!


いかがでしたでしょう。
少しでもお役に立つことができたなら、この音の出ないキーボードも、喜ぶと思うのですが……


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