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車内に鳴り響く「必殺仕事人」のテーマ……

引きます。選曲がマニアック……というより電車の中では「マナーモード」にしてください!!

マナー


でも、どうして「マナーモード」なの?「エチケットモード」とかでもよくない?

ダメでしょ。だって、バスで気持ち悪くなった時のあれ、あの袋が「マナー袋」だったら、って……アレ? 別におかしくないんだけど……

だけど「モラル袋」とか「ルール袋」だったら?「ルールモード」?「モラルモード」?

うん、そっちはなんか、完全にヘン。


この違いってなんなの?


なんかウケる~~


ちょっと静かにしましょうか。「必殺仕事人」の着信音より、うるさいです……


さて「マナー・エチケット・モラル・ルール」です。

大体わかっているのです。破っちゃいけないヤツですね。

でも、その違いって、確かに曖昧かも……

こんな時にはどれが当てはまる? など、その意味、使い方等も含めまして、これら4つの違いを解説いたします。

皆様のスマートで円滑な人間関係、毎日の生活のお役に立てれば幸いです!


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「マナー・エチケット・モラル・ルール」はここが違う!


この中で唯一、絶対的な強制力を持っているものが「ルール」。守らなければ、何らかのペナルティーを科せられるものです。

そして「マナー違反」や「モラルに問題あり」なことが続出すれば、やむを得ずこの「ルール」が設けられることにもなります。


「エチケット」に関しましては「マナー」と辞書的な意味はほとんど同じですが、その対象となるものが違ってきます。


まずは、その辞書的な意味を以下に挙げてみます。これだけでは、やはり曖昧なままなのですが、とりあえず、イメージとして捉えておいてください。

  • マナー: 行儀・作法 / 礼儀
  • エチケット: 礼儀・作法・社交上のマナー
  • モラル: 道徳・倫理
  • ルール: 規則・規定・決まり

う~ん。本当にもの凄く曖昧です……。特に「マナー」と「エチケット」。同じもののようにしか思えません!

そういうことじゃ、困ります!!


……はい。
では続いて、もう少し具体的にそれぞれの意味や違いを、比較も交えつつ見ていってみることにしましょう。

「マナー」とは?「エチケット」との違いはココ


どちらも根底にあるのは「思いやり」や「気遣い」。礼儀や作法というのは「こうしなきゃダメ」という絶対のものではありませんが、「こうした方が、周りのみんなを嫌な気持ちにしないですむから、じゃあそうしよう」という思いから生まれたものです。


代表的なものでは「テーブルマナー」などが挙げられますね。


口に物を入れたまましゃべらない、ナイフやフォーク、箸などを振り回さない、音を立てて食べない、肘をついて食べない、などなどですが、ひとりで自分の家でご飯を食べている時なら、特に問題にはなりません。


ただし、静かな雰囲気のレストランなどで、大きな音を立てて食事をしたり、手づかみで口に入れたりすれば、もの凄く悪い意味で注目を集めます。最悪、そのことが原因で、他のお客さんと諍いを起こしてしまうかも。これでは自分も含め、その場の誰もが快適、とは言えなくなってしまいます。


テーブルマナーとは、「こんな感じでナイフやフォークを使うと、静かに食べられるよ。周りのみんなも、音に煩わされず、会話を楽しみながらおいしく料理を味わえるよ」などといったわけで誕生した、そのためのちょっとした知恵、そのお手本のようなもの。明文化されたものではありませんが、一般常識並に認知されているものです。


そこがレストランなのであれば、「マナーを守る」とは「その場にいる他の人のためにも、おいしい食事を提供してくれるレストランに敬意を示す意味でも、その雰囲気に合うような食べ方をしよう」とすることです。その諸々は、それぞれのレストランによっても多少変わってくる、いわばその場でのローカルルール。従わなくてもいいのです。押し付けるものでもありません。が、そこでのマナーは守った方がいいのです(少なくとも、いいとされるているのです)。


なぜなら、その方が平和だから。居心地のいい空間を保ちたいから、です。

そして、何かに対し思い遣る気づかいさえあれば、自発的に出てくる、それほど難しくもない行動、でもあるからですね。


テーブルマナーに限らず、マナーとは、人に接する時のみならず、思い遣りのある行動全般に使われる言葉です。


そして、「エチケット」では、その対象が「個人」となります。相手に対する、気遣いや思いやりですね。


綺麗な食べ方をして、彼女に「この人の食事マナーって素敵」と思われていても「でも、洋服シワだらけだし……せめて寝ぐせぐらい直してきてよ!」は「エチケット」としては完全にアウト。

彼女のことを思っていれば、寝ぐせのままデートに臨むのはちょっと……ですね。

礼儀作法としてなっていないのはもちろん、彼女への心配り、強いては愛情までも疑われてしまう結果となります。

そのことでケンカになるかも……平和じゃないです。


相手への思いやりから生まれた気遣いや行動、そしてその判断の拠りどころ、お手本のようなものを指し「エチケット」です。

他人に対する思いやり(エチケット)を持ち、そのためにとるべき行動が「マナー」とも言えます。


そのため、相手の状況や場所などにより、取るべき行動は変わってきます。


「本来ならこうするのがエチケットだけど、今の状況ならこうするのがマナーだな」といった感じ。知り合いを見かけたからといって、何が何でも挨拶(知り合いに会ったら無視せず挨拶、というのは「エチケット」)に行くのではなく、先ほどの寝ぐせの彼と彼女でしたら、余計ややこしくなりそうなので、その場は目礼程度にとどめておき、そっとしておくのが「マナー」です。

「モラル」とは?「ルール」との違いはコレ


♦【世界の反応】海外が驚く日本のモラルの高さ「日本人が持つ傾向の中でも一番素晴らしい」


さて「モラル」です。

「ルール」には規則として強制力があるのに対し、こちらはむしろ個人個人の「良識」といった感じでしょうか。

「道徳・倫理」にもそういった意味合いがありますね。


日本人は、どちらかといいますと「ルール」よりも「モラル」を重んじてきた民族。

性善説で押し通せるものなら 、何もわざわざ「規則(ルール)なんて作らなくてよし」なのです。


最近「ここにはワンちゃんを連れてこないでね」などと書かれた看板をよく見かけるようになりましたが、要するにそれは「この公園は犬禁止、なぜなら犬の落とし物をそのままにしていく飼い主が多すぎるから」ということ。


飼い主さんたちの「モラル」、良識が信用できない状態になっているため、根本から「犬連れは入っちゃダメ」という規則を作って、公園の衛生面や美観を守るための対抗策としているわけです。これがその公園を利用する上での「ルール」です。


「ペットの排泄物は飼い主が始末する」というのは「マナー」です。


「モラル」とは善悪に対しての判断の基準、といった意味合いで使われる言葉ですが、その基準は人により、変ってきます。

つまり「実際にそうするかどうか、の判断は一人ひとりに委ねられる」こととなるのですね。

そして「誰も見てない場合は、そのままでよし」という基準を持つ人が増えれば、その公園は強制的に「イヌが入ってはいけない」という規則付きの公園、となっていくのです。


「誰も見ていなくても、始末するのは当然!」という飼い主さんにとっては、何とも「モラルのない飼い主が増えて頭にくる! うちのワンコ、この公園、気に入ってたのに!」な話になるのですが、公園の管理者にしてみれば、モラルに信用のおける飼い主さんより、欠けている飼い主さん対策をしなければならないので、仕方がないのです。


さらにペットを飼っていない方々からすれば、ちゃんと後始末をする飼い主さんも含め「最近の飼い主のモラルは、まぁずいぶんと低くなったこと!」となるのです。


「モラル」は人それぞれの持つ良識のレベル、その人の持つ方針のようなものでもあるので、それに対する法的な処罰が定められているわけではありません。

しかし、社会的にはかなりの制裁を受けることもあります。


「あなたのモラル、どうなってるの?!」の内容が「大多数の人が認める、犯罪にはならないけれど人として唾棄すべきレベル」であった場合などですね。


「モラルがない人」とは、そう感じた方の「モラルのレベル・基準」に比べ、ということでもありますが、その基準が一般的なものであれば、その人は、善悪の基準がおかしな人、ということ。


授業中、生徒さんの前で平気で煙草を吹かす教師は「マナー違反」である前に「モラル」を疑われ、相当怒られるか、やんわり退職を勧められることになるかもしれません。

芸能人など、社会的な影響力のある人の行動に「あまりにも酷いモラルのなさ」が認められた場合など、マスコミはじめ、あらゆる方面からの制裁が加えられているのを見ても「モラルの低さ・欠けっぷり」は、犯罪ではないものの、他人にもかなりの不快感を与えてしまうことがわかりますね。


「マナー」や「エチケット」が、暗黙の裡に決められた約束事、そのことから起こる行動、とするならば、「モラル」とは、それらに対する心の動きのようなもの。


「そうするのが常識だから、こうする」のではなく「人として、自分の生き方として行うべきことはこれ」といった行動のもととなる規準、考え方のことです。


そして「ルール」は、約束事の中でも絶対的なもの。法律がその最たるものですが、スポーツでのルールや交通ルールなどでも、守らなければ何らかの罰則があるだけではなく、そのこと自体が立ち行かなくなってしまうレベルの決まり事を指して使われる言葉です。

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「マナー・エチケット・モラル・ルール」はこう使い分ける!


「破っちゃいけないヤツ」……と一括りにしてきた過去を洗い流したい気分です……


……さて、気を取り直し、ここで一度まとめていきましょう。
くり返しになる部分もあり恐縮ですが、違いや使い分けなどを挙げていきます。

「マナー・エチケット・モラル・ルール」の意味と使い分けは?


★「マナー」と「エチケット」


  • マナー: 行儀・作法 / 礼儀
  • エチケット: 礼儀・作法・社交上のマナー

  •  → こちらの2つは「社会生活を送る上で(社会習慣上)守るべき、とされている態度や言動、動作の決まり」である部分は共通しているのですが、

     △「エチケット」は、より具体的な動作(行動)や心遣いに使われる言葉となります。相手がいて、その相手に対しての思いやりある態度や気の使い方、といった感じ。また、衛生面に関して使われることの多い言葉でもあります。

     △「マナー」は人と接する時はもちろん、普通に生活する上での気遣いのある行動全般に。その範囲は「エチケット」よりも広くなります。

     →「エチケット」は個人に対して、「マナー」は人に接する時の態度に限らず、公共の場での気遣いある行動全般を指している言葉です。つまりどちらも「礼儀」でありその「作法」でもあるのです。

★「モラル」と「ルール」


  • モラル: 道徳・倫理
  • ルール: 規則・規定・決まり

  •  △「ルール」は決まり事。これに基づいて物事が行われるように、と作られた約束事です。法律も「ルール」です。悪いことをしたら捕まります。ちょっと言い方がかわいらしくなり過ぎですが、犯罪を犯す、ということは「ルール違反」なのです。スポーツなどでも「ルール」は絶対。守らなければ「黄 → 赤 → 退場」のようになりますね。スタートの合図でゴールを目指す「徒競走」。そのルールがなければ……ただの急いでいる人の集団です。

     △「モラル」= 道徳や倫理と言われても、何かのベールが掛ったようなわかりにくさを感じてしまいますが、要するに「お天道様はいつも見てるぞ」的なことです。ルールのように守るべき強制力はありません。
    「誰も見てないからポイ捨てOK」とする人と「見られてなくても関係ない。オレは持ち帰る」の人がいるのは、彼らそれぞれの「モラル」に違いがあるから。

     → 守ることへの強制力のある「ルール」と、ない「モラル」。ですが「モラル」の場合「ない、もしくは欠け過ぎている」と、人間としてのイメージが著しく落ちることも多くあります。

★「マナー」は時にウソをつく?


「マナー」とは気遣い。ある行動が相手にとってふさわしくない、と判断した場合などでは「本来ならこうすべき」社会常識的な「エチケット」に反してでも、相手への思いやりを優先すことがあります。

その場の状況に合わせた、または自分の中の「モラル」に従ってとる行動が「マナー」とも言えます。
(どれほど「絶対に押すな」と言われても、押して熱湯の中に落とすのは、優しさであり、ある意味「マナー」でもあります)

★守らないとどうなる?


  • マナー:「マナー違反」のレッテルを貼られ、ちょっと常識を疑われます。
  • エチケット:「だらしない人」の烙印を押されます。
  • モラル:「冷たい人」「人を思いやることができない人」などとささやかれ、最悪、何らかの制裁を受けることも。
  • ルール: 罰せられます。また「マナー・エチケット・モラル」に問題がある場合、この「罰則付きのルール」が新たに作られることにもなります。

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終わりに……


大体合ってた! な方も多かったのではないでしょうか?


ただ、こういう「ニュアンス的な意味合い」の強いものは、説明して、と言われると「いまさら~?」などとごまかしたくなるものでもあります。


はっきりとわからなくても、しっかりと気遣いができていたり、何気ない行動でまわりを和ませていられればそれでいいのかも……しれません。


……なのですが、皆様のモヤモヤ解消に、多少なりともお役に立てていましたら やっぱり嬉しいです!


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