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ピーマン残すと、いっつもお母さんが、お礼を言ってくれるの。
どうして?


疑問


……もしかして、ですが、お母様「毎回毎回、まぁご丁寧にピーマン残して!!」みたいな言い方、されてませんか?

それ、お礼じゃないです……


さて「丁寧・丁重・正確」です。

    「丁寧」と「丁重」はどっちも「ていねい」な感じ?
    「正確」って「正解」みたいな意味じゃないの?
    何となく、意味はわかるけど、使い分けはムリ。わかんない!

などなど、3つの意味や違い、そして一番悩む「使い分け」についてわかりやすく解説いたします。

皆さまの「なるほどぉ」に少しでも近づければ幸いです!

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「丁寧・丁重・正確」の違いはココ!


さてさて「丁寧・丁重・正確」。このうち「正確」だけはちょっと毛色が違うかな、といった感じ、「丁寧」と「丁重」の使い分けが特にわかりにくいかと思います。


ではまず「丁寧・丁重」グループと「正確」を分けて、その意味から見ていってみましょう。

  • 丁寧: 注意深く心が行き届いていて、言動が礼儀に適っていること。
  • 丁重: 心がこもっていて、応対が手厚いこと。注意深く大切に扱うこと。

  • ◎丁寧・丁重: 共通する意味
    → 相手の立場や気持ちを十分に考えて、礼儀正しく、細かな心遣いをすること

  • 正確: 正しく確かなこと

なるほど、皆さん大体合っていたのですね。
「丁寧」「丁重」の使い分けがムリ、というのにも納得です。

これだけでは「使い分け」があやふやなままですが、とりあえずこちらの辞書的な意味を押さえておいていただき、続いてやっかいな関係の「丁寧・丁重」について、比較を交えつつ見ていくことにしましょう。

「丁ねい」とは?「丁重」とはココが違う!


2つの意味はほぼ同義なのですが、どちらを使うか、で、ちょっとイメージが変わってくることもあります。


例えば「丁寧に扱う」「丁重に扱う」
どちらも使われる言葉ですが、

  • 「壊れやすいので丁寧に扱う」: 何か薄い素材でできた貴重品でも運んでるのかなぁ、といった印象
  • 「壊れやすいので丁重に扱う」: 心に傷を負った人を、それ以上傷つけないよう大事に応対しているイメージ

のようになりませんか?


つまり、2つの使い分けのポイントは、

  • 丁寧: 動作一つひとつに手を抜かない様子。念入りさなど、いい加減ではない様子がうかがえる場合
  • 丁重: 大切な人(相手)に対し、心のこもった手厚い応対と礼儀正しさで接する時

どちらの言葉も相手への気配りや配慮などが行き届いている様子を表す言葉ではあるものの、「丁寧」ではよりその言動に重きが置かれ、「丁重」では、応対する相手を大切に思っているから、に重点が置かれ、その気持ちからくる手厚い応対、といった違いですね。


また、「丁寧」でも絶対間違い、というわけではありませんが、どちらかというとほぼ「丁重」が使われている「もてなし」などの場合にも、2つではまた違ったニュアンスのものとなってきます。


「丁寧」では、細かな部分にまで気を配り、礼儀正しく、さらには相手に対してだけではない、会場や段取り等、キッチリと整えておくことも含め「丁寧なもてなし」となり、一方の「丁重な」であれば、いかに心地よく過ごしてもらえるか、を考えてとられる、もてなす相手に対しての応対こそが「丁重なもてなし」となるのですね。

周りも含め固める「丁寧」と、ダイレクトに相手の懐に飛び込んでいく「丁重」、といった感じでしょうか。


逆に、お手紙などで「丁寧」に文字を書くことは、相手に対する礼儀でもあり、そのための注意も行き届いていることになり問題ないのですが、文字を「丁重」に書いたりはしません。


また、相手から何かしてもらった時などは「このたびはご丁寧に~」ですね。「ご丁重にありがとうございます」とはなりません。


「丁重」に何事かをするのはこちらサイド。


敬語でも、2007年に「謙譲語Ⅱ」として「丁重語」が加わりました。

「丁重語」とは「自分を下げる」ことにより相手を上に立たせるための敬語です。丁寧な言い方(です・ます等)で相手に敬意を表する「丁寧語」とは「敬語としての分類」でも、こうした違いを持たされているのです。


また、ちょっと余談になりますが「丁寧(もしくは丁重)」の後に続く言葉が「に」なのか「な」なのか、でも、その使い分けは違ったものとなります。

  • 丁寧「に」文字を「書く」。丁寧「な」「文字」を書く。
  • 丁重「に」来客を「もてなす」。丁重「な」「もてなし」を受ける。

ですね。

「に」では、「書く」や「もてなす」など「~する」といった行動に対して、一方「な」の場合ですと「文字」や「もてなし」等、名称を示すものに対して使われる、といった違いが出てくるのです。

「正確」とは?


正しく確かなことを指し「正確」。漢字を分解したかのような意味です。


「正解」に似た言葉には「的確」や「確実」「明確」などがありますが、数値的なものには「正確」以外使われません。


「1+ 2 =3」とは「1と2を足したら間違いなく確かに3になる」ということ。このように数値の差で、何かが変わってしまうようなものには特に「正確」が使われます。

「1と2を足したら3になるのは明確」などですと、何か裏の意味を疑いたくなってしまいます。「確かなことは明らかである」ではなく、「間違いも曖昧さもなく、絶対に正しく確か」なのが「正確」です。

数値的なものでなくても、事実関係を把握したり、データ等を書き写す、コンピュータに指示を出す、などの場合などにも「正確」であることが必要とされます。

間違いなく、正しく、絶対に確かでなければダメなのです。


前述の「丁寧」「丁重」も、相手の立場や気持ちを十分に考えてくれてはいますが、こちらの「正確」では、そこは二の次。

上記の数式で言えば「=」のような使われ方をするのが「正確」。応対が手厚くても、礼儀正しくても、その結果、ミスや曖昧さが残っては「正確」とは言われないのです。


ちょっと無機質な印象も受けますが、これも大事なこと。

「間違えることもあるけれど、そのやり方は丁寧」より「一見雑だけれど、だされた結果は正確」の方が、喜ばれたりもするのです(「丁寧で正確」なのがもちろん一番喜ばれます)。

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「丁寧・丁重・正確」の使い分けアレコレ♪


♦【海外の反応】「伝統的、かつエレガント」日本のデパートの丁重なおもてなしに外国人感動~すごいぞニッポン



相手の立場や気持ちに配慮し、礼儀正しく細かく心づかいをする「丁寧・丁重」。

そして、言動の一つひとつに焦点が当てられ、その念入りで手を抜かず、いい加減でない様子を指して使われるのが「丁寧」。一方の「丁重」でポイントとされるのは、大切な相手に対し礼儀正しく接することです。


「正確」には「丁寧・丁重」のように相手の立場や気持ちから導き出されたものではない、絶対的な正しさが求められます。


さてさて、ではここで実践。
オープンしたばかりの飲食店(和食屋「久兵衛」)を、「丁寧・丁重・正確」をモットーとし、半年先まで予約でいっぱいの人気店に育てていきましょう!

「いらっしゃいませ!」は心を込めて!


  • 「丁重なおもてなし」ですね!
    → この店を選んでいただきありがとうございます! の気持ちを込めて、お客さんをお迎えします。

    ➡ お客様は神様ではありませんが、お店にとって大切な人。臨機応変な対応と、礼儀正しい接客を心掛けましょう!

メニューの説明はできるだけわかりやすく!


  • 「丁寧な説明」でお願いします!
    → メニューの中には独創的なネーミングのものもあります。お客さんが「なんだこれ? 意味わからん。だから食わん」とならないよう、使っている食材や調理法など「ちょっと食べてみたいかも」と思われるよう、具体的でわかりやすい伝え方を目指してください。

    ➡「えっと、焼いてます。おいしいです」。これではわかりません!! 手を抜かず、念入りなまでの説明が食欲を刺激します! 一度ご自分で食べてみるのも、丁寧な説明に繋がる近道です。店長さんに申し出てみてくださいね。

食材選びは慎重に、いいものだけを!


  • 「丁寧な食材選び」がおいしい料理を生み出します!
    → 今日予約しているのはどんな人たちか、わかっているのならその年齢なども、参考とし、お客さんが喜びそうな食材選びが大切。値段が高ければいい、というものでもありません。相手のことを十分考慮しての食材選びを。

    ➡ 曜日などによっても、来るお客さんの傾向は変わってきます。「今日は金曜日。みんないつもより飲む量が増えるかな。それならあんまり重くないメニューの方が喜ばれるかも」などですね。食材選びにも手を抜かず、状況に合うものを入念にシミュレートすることも含め「丁寧な食材選び」ですね!

メインは調理! おいしい料理でお客さんを笑顔に!


  • 「計量、手順等は正確」に! ここ、大事です!
    → 小さじ1杯の差で、料理は劇的に変化します。間違えると、本気で不味くなります。

    ➡ 料理はセンス、とはいうものの、決められた分量等は、キッチリ測りましょう。テーブルごとに微妙に味付けの変わる店(適当に作ってるから)には「予約でいっぱい」は近づいてきてくれません。調味料を加える順番にも注意です!

洗い物だって手を抜かない!


  • 「丁寧に洗う」ですね。ここは、まぁ、当然かも。
     → おいしそうに盛り付けられたお刺身のお皿に、洗い残しの乾燥したネギが貼りついてる……アウト!!

     ➡ 大量に下げられてきた食器を見ると、実際うんざりします……ですが、この皿の上に、あの料理が盛り付けられるんだ、と思えば、へっちゃらです!見習いさんは大抵ここから始まります。板長目指して、頑張れ、新人!

料理と共に、心地いい時間と空間もご提供!


  • ここでも「丁重なおもてなし」です。店でのお客さんに対する態度等、もう全部これです!
     → いかにおいしい料理でも、雑に出されるとその時点でもうダメ。食欲がどこかへ行きます。

     ➡ 時には完全な裏方的位置に立つことも大切。一人で静かに飲まれたいお客さんもいます。テーブルの上の料理が全部なくなっていても、また逆に手の付けられていないものがあっても、そっとしておいてください。相手を思い、余計なおしゃべりで煩わせないことも立派なもてなし。そのお客さんを「大切に思っての心づかい」をしていることになるのです

また来たくなる応対を!


  • 接客は「丁寧」に、お客さんに対しては「丁重」な扱いでお願いします!
     → 接客に正解はありません。ですので「正確」な接客というのもなし。臨機応変な対応が必要となりますが、手を抜かない、心のこもった応対で料理がさらにおいしくなるよう、頑張ってください。おいしいものを食べると、みんなニコッとした顔になりますよ! ただし、お会計だけは「正確」にお願いします!

  • 調理は「丁寧」かつ「正確」に!
     → プラス「センス」も必要です。斬新で独創的な料理も魅力的ですが、まずは定番のものを正確に分量等をキッチリ量って作れるようになることが重要です。調理の手順にも意味があります。しっかり把握できていると、素早くおいしい料理ができあがります。お客さんを待たせる時間も少なくなります。ファイトです!

  •  ➡ 2つの立場から「予約いっぱいの店」を目指してくださいね!

最後に3つの意味をもう一度!


  • 丁寧: 注意深く心が行き届いていて、言動が礼儀に適っていること。
  • 丁重: 心がこもっていて、応対が手厚いこと。注意深く大切に扱うこと。
  • 正確: 正しく確かなこと

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終わりに……


さて、冒頭の少年。お母様の言った「ご丁寧に」は、本当にお礼として(特に目上の人に対しては「ご」をつけます)使う場合もありますが、今回に関しては「馬鹿丁寧に」といった意味で使われているのですね。「そんなことまで丁寧にやるなんて呆れちゃうわ」です。


また、相手のことに十分配慮して礼儀正しく心づかいをする「丁寧・丁重」。ですが、そこには「正確」も少なからず絡んでいます。

例えば人生初のオーダーメードスーツを作る場合。

紳士服専門店に行き、お店側からの丁重な扱いを受け、生地選びや出来上がりのシルエットなどについての丁寧な説明も的確、こちらの希望も伝え、最後にサイズを測ってもらい、残すは後日の受け取りのみ、楽しみですね。

オーナーさんも、職人さんも、みな人柄も良く礼儀正しく、接客も気持ちのいい心のこもったものでした。ビバ! テーラー!!

さて、3週間後、出来上がったスーツに腕を通して……は、入らない……!? 採寸が正確でなかったのですね。

残念すぎます……「正確」重大です!


どの言葉も、しっかり使い分け、使いこなすことが大事なようです。


いかがでしたでしょう。

「丁寧・丁重・正確」の3つ。特に曖昧だった「丁寧」と「丁重」の違い、使い分けについて「こんな感じかも」と、ちょっとでもスッキリ! となっていただけていましたら嬉しいです!


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