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困った時の神頼み、除夜の鐘、初詣、パワースポット巡り……


特別信心深くなくとも、イベント感覚で足を向けることも多い「神社」や「お寺」。

……神社やお寺? どっちがどっち? っていうか、ここって神社? あれ? お寺か?

お葬式などはお寺さんでお願いするけれど、本気でその宗派の教えを守って生活しているわけではない、といった方がほとんどの私たち日本人。

それなのに神社やお寺の数はものすごく多いですね。困ったとき用だけではないはず。


……厄年やそれ以外の「お祓い」はどっちでするべきなの?

神社


そう、そこも気になってきました!


厄を祓ってくれるのが「神様」なのか「仏様」の力なのかを知らずに「厄祓い」を受けてもあまりご利益がなさそうな気もしますね。

「神様」「仏様」、どちらもありがたい存在ですが、できればそこに祀られている神様・仏様をの姿を思い浮かべながらお参りしたいものです。

「神社」と「お寺」2つの違いや見分け方等、お祓いのことも含めましてご解説いたします。

今後お参りする際のご参考になれば幸いです。


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神社とお寺、ここが違う!


神様を祀っている「神社」、仏様を祀っている「寺院」。この違いがやはり最大のものとなりますが、見た目で分かりやすいものと言えば「鳥居」の有無。


「神社」にはありますが「お寺」にはありません。


また「神社」の屋根にも注目です。


千木(ちぎ)といって、屋根に棒が刺さったような感じのものが見られるかと思います。

尖った部分が斜め上に伸びていれば「男性の神様」を祀った神社。地面と平行して刺さっているようなら「女性の神様」をお祀りしている神社、となります(神社とお寺の違いではないですが……)。


その他、参拝の仕方やお祓いの方法等、神社とお寺には様々な違いがあります。


まずはそれぞれの特徴を見ていってみましょう!

神社とは?


♦和婚STYLE 〜神社であげる結婚式〜


日本古来の神道のもので、祀られているのは日本の「神様」の御魂です。


本殿には「神様そのもの」ではなく、鏡や剣などが安置されています。御神体ですね。ここに神様(神霊)が宿るとされています。

けれど残念ながら、ご神体は参拝者からは見えない場所に置かれておることがほとんどです。


さて、先ほども書きました「鳥居」。

神社には神様の降りてくる場所「神域」があり、そこに降りてきた神様と私たち人間の住む世界を区別し、お互いの存在を知ったうえで住み分けられるよう建てられた、といいます。

参拝の方法は「二礼、二拍手、一礼」が一般的。ですが、神社により、その回数が異なることもあるので一応、初めて訪れた神社などでは注意が必要です。


神主さん、巫女さん、宮司さんがいます。お守り等を渡してくれる巫女さんは、なぜか綺麗な方が多いです。

神社には「お宮」「おやしろ」「神宮」「大社」「宮」などがあり、中でも「神宮」や「大社」と呼ばれるものの格は高く、ほとんどの場合祀られているのは、天皇や皇室祖先、となります。

皇族の儀式は、現在でもこちらの神道、神式で行われています。


神社は全国に約8万社。トップ(格)は「天照大神」が祀られている「伊勢神宮」です。

伊勢神宮は正式名称が「神社」。すごいです。さすがナンバーワン。「ザ・神社」ですね!


また、神社と言えば「狛犬」。

エジプトのライオンを起源に持つ狛犬が、魔物を追い払うため「阿(あ)」「吽(うん)」の口で迎えてくれます。

お寺とは?


「お寺」に祀られているのは仏様です。


仏尊像を安置しており、こちらのご本尊は、仰ぎ見ての参拝ができます。


仏教はインドや中国から伝来し、その後日本独自の存在価値に従い変化してきた宗教です。

故人を仏葬し、お位牌を祀り、初七日、四十九日などの法要を行います。

また「お寺」とはその教えを説く僧侶の住むところでもあります。


「鳥居」の代わりにあるのは「山門」。かつて、寺院は山上に作られるのが一般的でした。そのことから、お寺の正門は「山門」と呼ばれています。

お寺自体は「〇〇院」「〇〇庵」「〇〇坊」「〇〇寺」などとも呼ばれます。


山門の敷居は踏まずに跨いで通るのがマナー。

お墓参りの際には、まず本堂にお参りしましょう。

神社での参拝法の「柏手」は、お寺では本当にやってはダメです。怒られます。

祀られているのは、神様ではなく仏様、静かに合掌して一礼です。


イメージとしては「葬儀」が強いお寺ですが、明治以降、僧侶の結婚が許されるようになってからは、結婚式も行われています。


また、山門の左右には仁王像が仏敵の侵入を防ぐため置かれていることが多いです。金剛力士像などが有名ですね。

お祓いはどっち?


「お祓い」なら「神社」です。


お祓いとは本来、神道上の神事・呪術を指す言葉なのですね。

神道では、人は誰しも「神様から分けられた御霊」 = 「神の分け御霊」を内に秘めている、と考えられています。

ですから「お祓い」とは、心を曇らせているものを取り払うことにより、もともと人の中に存在しているはずの神にその人の人生を守護してもらおう、とする儀式のことです。

神社本殿で、宮司や神職の方に、祝詞をあげてもらいましょう。

大麻(おおぬさ・または祓い串/はらいくし)を振り、今までについた塵を払い(祓い)清め、神様の力で災厄などの不浄を心身から取り除くのが、神社での「お祓い」となります。


「お寺」では「お祓い」ではなく、「加持・祈祷」となります。


仏教ですので、不動明王や観音様などの力で災厄を遠ざけてもらおう、というものです。

護摩祈祷、と言い、薪を人の煩悩に見立て、そこに大道師が点火、煩悩を焼き尽くします。

清められた祈りが良い願いとなり、火に託されご本尊に届き願いが叶う、とされています。

「厄祓い」「厄除け」とよく聞きますが、
  • 厄を祓う → 神社
  • 厄を除ける(避ける) → お寺
というイメージですね。


ですが、どちらかでなければいけない、ということはありません。厳密なルールがあるものではないのです。


神社では祀られている神様によって「御利益がある」とされているものはそれぞれ違いますし、お寺では自分の生まれ年にちなんだ守り本尊のあるところがいい、などとも言われます。

例えば安産を祈願しに「学業成就」で人気の「湯島天満宮」に行く、とかですか……確かに、どうにもしっくりきませんね。
ご本人の望まれる方法、家や地域の慣習などでどちらの祈祷を受けるのかを決めていいものなのです。


また、あくまでついでですが、気になる料金。

神社での祈祷料、厄祓いですが相場は5千円ほど。各神社によって、多少の違いはあるようです。

のし袋の表、上部に「御初穂料」または「御玉串料」と書いたものをお渡しください。


お寺での加持・祈祷料、厄除ですね。こちらはも相場は5千~1万円ほど。

表書きには「御布施」です。

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神社とお寺、詳しい違いと見分け方


なぜ日本には「神社」と「お寺」がこのようなあいまいな形で混在しているか、と言いますと、その昔、江戸時代にその背景はありました。


全国民には強制的にいずれかのお寺の檀家になることが定められます。キリスト教を弾圧するためです。

キリスト教を信じるのは禁止されましたが、この時「神社」を崇拝することにはお咎めがありませんでした。

よって、強制的にお寺の檀家となった国民の皆さんは、同時に神社も、つまり2つの宗教を信仰することとなったのです。


また「寺社奉行」という部門も作られました。

文字通り、「お寺と神社を管轄とする」部署、もうこの時点で混じってしまっているのです。


さてそんな「神社」と「お寺」ですが、本当は「日本古来の神道」の「神社」、「外国由来のものが日本人の価値観などによって変化していった仏教」の「お寺」、しっかりと区別されるべきものです。


2つの違いや見分け方を少し詳しく見ていってみましょう。

祀られているもの


  • ・神社: 日本の神様の御魂
    → 本殿には鏡や剣。そこに神霊が宿るとされています。ご神体は通常、参拝者には見えないところに安置されています。

  • ・お寺: 仏様
    → 仏尊像が安置され、仰ぎ見ながらの参拝ができます。

見た目の違いは?


  • 神社: 鳥居があります / 屋根に千木。斜め上に向け尖って刺さっていれば「男性の神様」が、地面と平行しているようなら「女性の神様」が祀られています。
  • お寺: 山門があります

参拝の仕方


  • 神社:「二礼、二拍手、一礼」が一般的
  • お寺: 静かに合掌して一礼

守り神は?


  • 神社:「狛犬」が魔物を追い払ってくれています
  • お寺:「仁王像」が仏敵の侵入を防いでくれています

お祓いの違いは?


  • 神社: 厄祓い / お祓い
    → 神様の力で、心身の穢れを祓い、内なる「神の分け御霊」に人生を守護してもらいます。

  • お寺: 厄除 / 加持・祈祷(護摩祈祷)
    → 薪に火をくべ、煩悩を焼き払い、不動明王や観音様の力でできるだけ災難を避けて通れるようにしてもらいます。

唱えるのは?


  • 神社: 祝詞
  • お寺: お経

皇室が儀式を行うのは?


神社です。神道、神式なので。

△ところで「お払い箱」って知ってますか?


平安時代「死者の霊は祟る」、と本気で畏れられていた頃のことです。


神社が発行してくれる「神札」は心底魔除けとして大事に扱われていました。祟られたくないです。

先ほども書きました神社界のトップ「伊勢神宮」が発行する神札の威力は、国民の憧れ。全国から神札を求め、伊勢神宮へと人々は行脚してきます。

ところがこの「神札」、賞味期限(?)は1年間。毎年、新年を待ち、古いお札は神社の箱に捨てられ、新たな「神札」を購入するシステムとなっていたのです。

この箱がすなわち「お払い箱」です。


今では、リストラなどマイナスイメージ濃く使われている言葉ですが、この「神札を捨てる箱」が起源だったのです。


ちなみにこれは「神社」でのお話。


また、神様のいなくなる「神無月(旧暦の10月です。新暦では1か月ほど、しかも毎年ずれます)」には、出雲以外の地域では、お寺にお祓いをお願いすることも多いようです。


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終わりに……


祀られているのが「神様」か「仏様」かが、神社とお寺を分けている、ということは何となく知っていたけど……


実際その通りなのですが、そのことにより、色々な違いが出てくるものです。


神道の教えか、仏教の教えか、といった違いですね。


こちら! という、積極的に信仰するものがあることはもちろん素晴らしいことですが、神様も仏様も、どちらも「ありがたい」存在として受け入れ、同じような感謝の気持ちや頼りに思う気持ちを持って参拝する、というのも、また素敵なことだと思います。


いかがでしたでしょう。

神社とお寺、じっくり参拝できなくても、山門や本殿に向け、小さくお辞儀をして通るだけでも、その日の気分が違ってくるかもしれません。

皆様のちょっとスッキリ、のお役に立てていれば幸いです!


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