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新年の抱負は?
将来の夢は?
今月の目標は?


眠り


一気に聞かれた……


    これ、よく聞く言葉だし、それぞれに違った意味があるんだろうなぁ、ってことは何となくわかるんだけど、何となく、なんだよなぁ。

    まぁ、将来の夢っていうか、生涯の夢だけど、それなら「犬語も話せるロックンローラーになる」だけど? 何か?


……斬新な夢ですね。犬好きのロックンローラー、ドックンローラー……?


さてさて「抱負・目標・夢」です。

この中では「抱負」についてが一番曖昧かもしれません。


3つの意味の違いは?

その意味は?

英語では、この違いってどうなってる?



などなど、「抱負・目標・夢」の意味や英語での表記も併せて、違いを解説いたします。

意味の違いを知り、ぜひぜひ「犬語修得」と「トップミュージシャン」への第一歩としていただければ幸いです!

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「抱負・目標・夢」はどう違う?


まずはわかりやすい「夢」から。

夜、眠っている時に見るのも「夢」。思いがけない幸運などに遭遇した時「夢ではない」ことを確かめるためにほっぺをツネってみたりするのは「夢」には「現実から離れた空想」という意味もあるから。儚いもの、頼りにならないものも「夢」、と表現されます。

そして、何より先ほどの「将来の夢」のように、いつか実現させたいと思っている願い、理想を表わす言葉です。


さて、その夢のために何をするか?


実現に向け、具体的ないくつかの「目標」を立てるのですね。それらを段階を踏み、一つひとつクリアしていくことで最終的なゴールを目指していくのです。


では、1年の始まりに語ったりする「抱負」とは?


こちらは「心に誓う、今の熱い思い」といった感じ。

「夢(または目的)」があり、そのための「目標」を立てたとしても、なかなか到達できなければ弱気になったり諦めてしまいたくなるもの。

そこで頼りになるのが「抱負」です。


例えば先ほどの未来のトップミュージシャンで言えば、

  • 夢:「犬語を話せるロックンローラー」になること
  • 新年の抱負:「ギターを上手に弾けるようになって、今よりもっと色々な犬の気持ちがわかる自分」になること
  • 今月の目標:「そのために毎日ギターを1時間は練習。とりあえず、怒りんぼうの同居犬(シロ)と仲良くなるため、『犬の飼い方』的な本を5冊は読む」

のようになります。

「目標」達成を目指し読んでいる本。でも飽きた、あるいは1時間の練習で指先がかなり痛くなってきた、などの場合でも「いや、ギター上手になって、今オレ見て吠えてるけど、でも、必ずコイツの気持ちもわかるようになってやるって決めたんだ!」となり、それが「最近シロ、オレに吠えなくなったなぁ。あ、顔、ナメてきた! かわいいぞ! ギターも『白鳥の湖』、弾けるようになったし!」と、段々と「犬語の話せるロックンローラー」へ近づいていくこととなるのです(ロックでも、基本の練習はクラシックから入るタイプなのですね。次の『エリーゼのために』も頑張れ!)。


大まかな流れですが、まずはこちらを押さえておいていただき、では続いてそれぞれについてもう少し詳しく見ていってみることにしましょう。

「抱負」とは?「目標」との関係はコレ


まずは2つの辞書的な意味から。

  • 抱負: 心の中に抱いている計画や決意
  • 目標: あることを実現、達成するための目あて / 射撃や攻撃などの対象

何かを「実現・達成」しようとする時に「心の中にある」のが「抱負」、「実現・達成」に「行きつくまでの過程」にあるものが「目標」です。


つまり「抱負」とは「そうなりたい(そうありたい)」と決意するその「思い」を指し、「目標」では、そのために取る何らかの具体的な「行動」が伴うこととなります。

上記の「目標」では、前者が「抱負」と呼応する方の意味ですね。


ただし「抱負」で大切なのは「強く思う」こと。

何となく思っているだけでは「行動」が生まれません。


また「目標」は一つではなく、その先にあるゴールを目指し、徐々にステップアップしていく形を取っていきます。


「抱負」を「実現を願い、そのために突き進んでいくことを強く心に思う」こととするなら、「目標」は、その思いを受け「クリアすべきいくつかの具体的な計画を立てながら、実際に進めていく、その一つ一つの目じるし、到達点」となります。


先ほどの彼の場合ですと「ギターがうまくなりたい。犬の気持ちもわかるようになりたい」という「抱負」部分は変わりませんが「毎日1時間」「本を5冊」といった「目標」は、そこをクリアするごとに、新しいものが作られることになるのです。

練習しているだけではロックンローラーにはなれません。
バンドを組んだり、ライブをこなしたり、ということも将来的には必要。

「目標」では「具体的」に「期限を決めて」「進み具合に合わせ」、今の自分のレベルよりワンランク上に設定することがポイントとなります。


まず「思いを強く心に抱き(抱負)」、実現するため「実際にすべきことを一つひとつ段階ごとに決め(目標)」、それらをクリアしていくことでその先の叶えたいものに到達する、といった感じですね。


では、ここで「英語」での表現を見てみましょう。
この2つに関しましては、英語で表現されたものを見ると、よりイメージが掴みやすくなるかと思います。

英語での「抱負」と「目標」


    ◎抱負
  • aspiration: 抱負・願望・野心・向上心・憧れ などの意味
  • ambition: 抱負・野心・野望・大志・大望 など
  • resolution: 決意・決心・決断 など
  • ○○’s hope: 求める、希望、望む など

  • New Year’s resolution: 新年の抱負
  • Talking about ambitions: 抱負を語る


  • ◎目標
  • a goal: 最終目標
  • a target: 達成目標

これが日本語と英語での違い。ズバリひとつ、ではないのですね。

ですが「抱負」の気合い、たいしたものです!

結果的に実現することができなかったとしても、このような強い思いを持って事に当たったのであれば、もしかしたら「目標」の立て方がマズかったのかもしれません。

「目標」でも「ゴール」と「ターゲット」です。いくつもの「目標」をクリアし、最終的なゴールへと向かう様がうかがえます。

途中でうまくいかなければ、目標設定を変えればいいのですね。ゴール到達は目的(夢)の達成でもあります。

「ターゲット」の設定は何度修正してもいいのです。最終的に「ゴール」、となるよう、頑張ってください!

「夢」とは?「目標」との関係はこちら


♦ブルーハーツ-夢-



さて「夢」です。

こちらは「最終的に到達したいこと」でもあり「それにしては荒唐無稽なもの」でもOK。

ですので現実問題、すべての夢が叶うとは限りません。


ロックンローラーになることはできるかもしれませんが「犬語の修得」はほぼ不可能にも思えます。
ですが、この「夢」があるかないかで、人生の幸福度に差が出てくるのもまた、確かなのです。


「夢」があれば、それを叶えようと努力が生まれます。
「目標」を立てるのも、そのためです。


そして「夢」が現実可能の射程範囲に入ると、今度はそれが「目標」になります。

「目標」はクリアすることが前提となっているからです。


さてさて、仮に小学生の時の「夢」を大人になって本当に実現できた場合、その後はどうなるか?


ぽっかり気持ちに穴が開いてしまう……となっては困るのです。

「将来の夢は学校の先生」で、念願の学校の先生になれたので心に穴が……生徒さん、悲劇です。

ですので、また、新たな夢を見るのですね。「校長まで上り詰めたい」「カリスマ教師として林先生のようにテレビ出演したい。キャッチフレーズを考えることが当面の目標」などなど。

夢を見るのは楽しいのです。語るのも楽しいのです。そして、その道のりは困難を極めるのです。

なかなか叶わないのが「夢」。叶いそうなことを「夢」とするのは本来なら反則です。それは自分に対する妥協とも言えますね。

それでも「夢」を叶えたいと願うのは「それが本当に自分の夢見る理想だから」。ですので、諦められる夢は、その人にとって本当の夢ではないのです。

夢を叶える、というのは、それほど過酷なのです。


話は若干それますが「目的」と「夢」の違いはそこ。


「目的」とは、何かを実現したい、その理由のようなもの。

「ロックンローラーになりたい」、その目的は「モテたいから」かもしれませんし「オレのシャウトで世界を平和にしたいから」かもしれません。

「目的」も、行動を伴うような具体的なものではありませんが、しっかりとしたビジョンのもと、現実に向けての策が講じられるものです。


一方の「夢」とは、いくらでも困難に立ち向かえる、その原動力となるもの。そして、その実現に向け進むことで、色々な道も拓かれることとなり、ひいては生きる意味ともなるものなのです。


また、原動力となる点は「抱負」とも似ていますが「抱負」は「夢」もしくは「目的」達成のため心に抱き背負っていくこと、を前提とする決意です。

「夢」の原動力とは、また異なる役割があるのですね。


そして、こちらもよく聞く「目標は大きく」。

ですが「夢は大きく」とはやはり設定におけるそもそもが違うのです。


目標とは夢の実現に向け作られるもの。夢は、そのような制約抜きに、無限に見ることのできるもの、なのです。


苛烈な戦時下で描く夢は、それこそ夢を与えてくれるものですが、目標とは、その現状を打破するために考え抜かれ設定されるものなのですね。


例えばロックンローラーになりたい彼。

モテたい、を原動力とする、目的止まりであれば、ある時期を境に、それは目指すものではなくなる可能性は大です。結婚をしたり、モテすぎて音楽をやっている時間がなくなってしまったり……それはそれで羨ましい話なのですが、そうなっては本末転倒。ロックンローラーにならなくても、もう、いいのです。

が、私たちには想像も及ばないような彼なりの信念のもと構築された理想像が原動力だとするなら、彼の初めのセリフ通り、将来の夢ではなく、生涯の夢、となり、永遠に求め続けることができるものとなるのです。


また「犬語修得」はできなくても、実現に向けての過程を経ることで、少なくとも犬の気持ちを仕草などから読み取ることができるようになり、普通なら見落とすような愛犬のサインに気付き、重大な病気の早期発見に繋がった、などということになるかもしれません。

「夢」があり、それを叶えることを強く願ったからこそですね。


さて、そんな「夢」を英語では?


これは「dream」。寝ている時に見るものも、将来実現させたいものも、現実からかけ離れた空想を指すのも、儚いもの、すべて「dream」なのです。

これも象徴的といいますか「夢」の立ち位置が何となくわかる気がします。

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「抱負・目標・夢」の違いと関係のアレコレ♪


さてさて、曖昧だった3つの違いが、何となくでも掴めてきましたでしょうか。
ではここで、いくつかのケースを交えながら「抱負・目標・夢」の違いをもう一度まとめていってみましょう。

それぞれの意味は?


  • 抱負: 心の中に抱いている計画や決意
     → ただし「強く思う」ことが重要です。抱負の「抱」には「心に抱く」の意味があり、「負」は「負う、背負う」の意味を持ちます。つまり「抱負」とは「心に抱く強い思いを背負っていく」決意です。それが夢や目的に向かう原動力となるのですね。

  • 目標: あること(目的や夢)を現実のものとするために設ける目あて。目じるし。的( / 射撃や攻撃の的)
     → 目的や夢に到達するためには、具体的に、期限を決め、時に修正もしつつ、今の実力よりワンランク上に設定するのがポイントです。

  • 夢: もう、ほとんどイメージのようなものでもOK。
     → ただし、本当に自分にとって、切望するほどの理想であることは必須です。叶えるために「目標」が立てられ、その気持ちの強さが「抱負」となって語られるわけですね。

どんな時に使われる?


  • 抱負: 新年の抱負、入社後の抱負 など
     → 今年はこんな1年にしたい、入社したらどのようなことを目的に頑張っていきたいか、など、意気込みを語ってください。具体的なものではなく、漠然とした決意でいいのです。その時に心に誓う思いを口にすることで「有言実行」を目指してくださいね。

  • 目標: 今年の目標、目標校 など
     → こちらはある目的を実現させるために「まずはここまで頑張る」「次はここまで」のように段階ごとに具体的な目安として立てられます。いくつもの「ここまで」が決まっていれば、遠くに何となく見えていたゴールまでの道のりがはっきりしたものになります。最後の「ここまで」をクリアできればゴールです!

  • 夢: 将来の夢 など
     →「目標」のように「~しなければ」というものではなく、あくまで「~したい(なりたい)!」というもの。人に何と言われようとも、絶対に叶えたい、もしかしたら叶わないかもしれないけれど、猛烈に叶えたいものを「夢」と呼びます。

英語では?


  • 抱負:aspiration / ambition / ○○’s hope
     → 抱負、願望、大志、向上心、野心、希望 などの意味も持つ単語

  • 目標:goal / target
     → 最終目標には「goal」、達成したい目標には「target」が使われます

  • 夢:dream 
     → 寝ている時見る夢も、将来実現したい夢も、現実離れした空想も、みんな「dream」で表わされます

ケーキ屋さんになりたい!


かわいらしい「夢」ですね。小学生の頃、ケーキ屋さんになることを夢見た女性は多いのではないでしょうか。

  • 抱負:「だから、今年はたくさんケーキ食べるの!」
  • 目標:「1日1個!」
     → まずは味を覚えようとする作戦ですね! でもケーキって、太るんですよ! ご両親もそうそうケーキばかり食べさせてくれないかと思います(色んな意味で、この目標は達成できないかと思われます)。

  • 抱負②:「食べるより作る方を頑張る!」
  • 目標②:「弟のお誕生日ケーキをひとりで作ること(お母さんに聞くのはあり)」
     → 別のアプローチでいくことにしたのですね。お母さまが料理上手だったら、すぐに上達しそうです。弟さんもきっと喜びますよ!

  • 抱負③(数年後):「ケーキ作りの腕を磨く」
  • 目標③:「駅前のケーキ屋さんのアルバイトに合格すること」
     → 続いてますね! プロの味、やり方を覚えて、いつか素敵なケーキ屋さんをオープンさせてください!

  • 抱負④(さらに数年後):「腕を試す!」
  • 目的④:「とりあえず独立。並行して条件に合う店を見つけること」
     → この時点で、かつての「夢」は実現可能な「目標」へと変りました。

  • 夢:「世界に通用するパティシエになること」

やっぱり犬と話せるロッカーしか考えられないっす!


あ、初めに出てきた人だ……

  • 抱負(あれから数年後):「有名になる! 犬語修得に最適なアプローチを見つける!」
  • 目標:「とりあえず月2ペースで新曲作り。犬語は、話すより、まずは感じられるようにすること」
     → 順調そうですね! 千里の道も一歩から、です! そのノリでいきましょう!

  • 抱負(その数年後):「今はロックよりシロ!」
  • 目標:「脚の弱った老犬でも楽しめる遊びを本人(シロ)から聞き出すこと」
     → クリアすべき目標には優先順位を付けることも大切。「犬と話せるロックンローラー」目指して、ファイト!

  • 抱負(さらに数年後):「なんとかシロを笑わす!」
  • 目標「進路変更。獣医科のある大学に合格すること」
     → アプローチの仕方でなく「夢」自体が変わってもいいのです。自分が今、本当に望むことこそが「夢」です。獣医学の見地からも、またシロに笑顔が戻りますように……応援してます。

  • 抱負(さらに時は経ち):「いつかまた、犬を飼いたいって思えるようになること」
  • 目標:「動物病院に来る患者を可能な限り治すこと」
     → ……初めて「夢」を聞いた時「もしかしておバカさんなの?」などと思ってしまってごめんなさい。シロ、優しいロッカーとずっと一緒にいられた犬生……幸せでしたね……

  • 夢:「シロ以外の動物とも、話のできる獣医になること」

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終わりに……


どの言葉も「叶えたい!」という強い気持ちを持つもの。

新年に誓った「抱負」、ひと月も経っていないのに挫折……うーん。悲しいですが、よくあることです。
「目標」をしっかり立て、「目的」や「夢」に、少しでも近づける毎日でありますように!


さて「抱負・目標・夢」、最後の方はちょっと違った話になってきた気もするのですが、いかがでしたでしょう。
3つの意味や英語での表記など、違いについて、多少なりともスッキリしていただけていましたら嬉しいです。


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