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「どうもすみません!」「すいませーん!」「いつもすみません!」



……!? この人たちは、一体何を言っているんでしょうか!!

皆さん同じ言葉を叫んでいますが、人によってニコニコしていたり、恐縮していたりで、統一感がまったくありません!!

「すみません」だけではなく「すいません」の人もいました!


謝罪


さて「すみません」「すいません」、かなりよく聞き、使うことも多い言葉ですが、言い方、場面により、伝わる印象などガラリと変わってくる言葉でもあります。


さらに、「み」と「い」の違いだけですが、間違った方を間違った場面で使ってしまうと、あっという間に「ダメなヤツ」の烙印を押されかねない危険な言葉でもあるのです。怖いです。


「すみません」「すいません」の違い、正しく区別して使い分ける大切なポイント等、説明いたします。


伝えたい気持ちが相手にちゃんと届きますよう、お役に立てていただければ幸いです。


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「すみません」?「すいません」? 2つの大きな違いは?


まずは2つを漢字に直してみましょう。


「すみません」=「済みません」。「すいません」=「……」!


「すみません」の大本は「物事が完了する」などの意味を持つ「済む」です。

それが以下のように流れ、現在の「すみません」へと変化していきます。


    済む →(を打ち消して)済まぬ →(を丁寧に)済みませぬ →(「ぬ」が「ない」に変化して)済まない →(丁寧に)済みません


つまり、ちょっと大まかすぎますが「すみません」とは何かが「済んで」いないのです。


ですので「すいません」ですと、当てはまる意味のない言葉となり、正式な言葉、としては扱われないのですね。どちらかと言えば方言のような言葉です。

「すみません」を発音する時の都合上、言いやすいように変わっていったのが「すいません」。

話し言葉として使う分には、使っても構わない言葉なのですが、正確な言い方ではないため、文章化する場合や、上司や先輩など目上の方と話す際には避けるべき言葉です。


「社長、がってん承知です!」と言うのと、カテゴリ的には一緒なのですね。怒られます。


「すみません」が正式な標準的な言葉、「すいません」は話し言葉としてならまあまあOK、でも文字として、また目上の方には話し言葉としても使うべきではない言葉、ということをとりあえず押さえていただき、続いてそれぞれの使い方、使われ方等を見ていってみましょう!

「すみません」とは? どんな時に使う?


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「すみません」という言葉は、本当にいろいろな場面で使われています。


例えば「謝罪」。
「ごめんなさい」の代わりに「すみません」。

または「感謝」。
「ありがとう」の代わりにも使います。

はたまた、「依頼」や「呼びかけ」。
「ちょっと失礼します、通してください」の代わりに「ちょっとすみません」などとも言いますね。


こうなってくると、なんでも「すみません」一つで乗り切れる気がしてきてしまいます


でもなんで「ありがとう」「ごめんなさい」の代わりが同じ言葉になるの?


確かに、不思議な気がします。実際に外国の方などには、なかなか理解しにくい表現のようです。

「Thank you」なのになんで「I’m sorry」なの?

……確かに……


さて、先ほども書きました「済む」です。
「済んで」いないから「済みません」。


上記の「謝罪」の場合では「相手に対して してしまった失礼なこと、などにより、自分の気持ちが『澄み切らない』」ことを表しています。

今度は「済む」から「澄む」が出てきてしまいましたが、この2つはもともとの起源を同じくする言葉。同源の言葉なのです。


つまり「謝罪」での「すみません」は「あなたにしてしまった失礼なことにより、このままでは私の心は澄み切ることができません」と言っているのですね。

そして「謝るだけでは済まないようなことをしてしまいました……」と反省しているのです。

失礼を悔い、淀んでしまっている気持ちも、謝罪することにより「澄んでくる・晴れてくる」、つまり「気が済む」という意味で使われていたのです。


続いて「感謝」の気持ちを表している「すみません」。反省ではなく感謝……真逆です。でも「すみません」です。


こちらの場合「済まない」理由は「返すことのできないほどの好意」などを受けてしまったこと。


「こないだも美味しい煮物頂いたばっかりなのに、今日は毛ガニですの? おほほほほ。いつもいつも、本当にすみませんねぇ」ですね。


これは「頂いてばかりで(まだ)何のお返しもしていない、だなんて……今度何かお返ししなくちゃ、私の気が済まないわ」といった感じ。

要するにスッキリしないのです。

「謝罪」の方の意味が先にあった、と言われています。そこから来た使い方なのですね。


そして「呼びかけ」「依頼」の「すみません」。

先ほど挙げた「ちょっとすみません」などの、軽く謝るような場面や「すみません、これお願いできます?」など、誰かに何かを頼む時などでも「すみません」です。


さて、この「The万能 = すみません」ですが、実はビジネスの場では、上司や取引相手などへの「謝罪」の意味で使うのはNG。あまり重大ではない謝罪にかろうじて使えるくらいです。


え~~!! じゃあ「ごめんなさい」なの!?

……そうではなく「申し訳ありません」「申し訳ございません」となります。


「大変失礼なことをしてしまい『すみませんでした』」ではなく「申し訳ございませんでした」が正解。



若干横道にそれてしまいますが「申し訳ございません」には「言い訳のしようもありません」「言葉では言い表せないほど反省しています」の意味があります。

「私の気が澄みません」「謝るだけでは済まないことをしてしまいました」より強力に反省の色がうかがえます。


また「ごめんなさい」。こちらは「切り捨て御免」を由来に持つ、といった説もある言葉。

相手に対し「どうか免じて(許して)ください」とお願いしている言葉なのです。反省、というより許しを要求しているような言葉なのですね。


不注意で会社のコピー機をまた壊してしまった……「許してください」「心が晴れません」「言い訳のしようもありません」……

……といったわけでビジネス上、こと上司や取引先への「謝罪」等、十分な反省を示したい場合には「申し訳ございません(ありません)」。「すみません」ではないのです。

「すいません」とは? 使っていいのはどんな時?


さてさて、「すみません」さえビジネス上あまり丁寧ではない「謝罪」、となってしまうのであればこちらの「すいません」は、一体どんな場面でなら使える言葉なのか?


普通の時ですね。


友だち同士などの身内的な関係ではジャンジャン使ってOKな言葉です。

元々「すみません」も目上の人には使わない言葉だったのです。

「すいません」の生みの親は江戸時代の下町の人たち。江戸っ子さんたちですね。

「あたぼうよ!」や「するってぇと」などと同じく、下町地方の方言として発展してきた言葉です。

関西圏の方が「すみません」を「すんません」などと言うのと同じ。


ですが、方言も正式な文章を書く際などにはちゃんと標準語に変換されて書かれます。

ですので「すいません」は「すんません」などと同じく話し言葉として限定、となります(仲間内でのメールや手紙などでは好きに書いてください。何なら「すいません」ではなく、そのグループにしか通じない新語・造語で書いてもいいです。スタンプでもいいです。何でもアリです)。


ではビジネスの場ではどうか、と言いますと、これ、NGにも程があるほどNGとなります。


理由は「正式な言葉ではないし、くだけすぎた表現」だから。


書類などに書く場合はもちろんのこと、話し言葉としても上司や先輩に「すいません」はダメです。ムカッとされてしまいます。

「ホントにすいませんっした!」……軽っ!……ついでに「で」も抜けてます……本当は反省してないだろ! となってしまうのですね。


「すいません」は「すみません」の話し言葉として、生まれた言葉。

それほど重大な謝罪でない場合でも「すみません」というのが正解です。


ちなみに先ほどの「ごめんなさい」。こちらもビジネスシーンではマナー違反的な言葉となりNG。「許してください」の意味合いが「反省」よりも濃く出てしまう言葉だからですね。


「申し訳ありません」もしくは「大変失礼いたしました」などで謝りたい気持ちは伝えてください。心も込めてください。ぜひよろしくお願いします!

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「すみません」と「すいません」はこうして使い分ける!


「申し訳ありません」には及ばないけれど「すいません」よりずっと丁寧で、ちゃんと当てはまる漢字も持つ正式な言葉「すみません」。


では、おさらいも兼ねまして2つの使い分け、また「こんな時にはこんな言葉がよりベスト」などをまとめていってみましょう。

どんな時に使う言葉?


「謝罪」「感謝」「呼びかけ」「依頼」などをする時に使われます。

元々の意味は?


「すまない」の丁寧語です。


物事が完了する、などの「済む」から、それがまだ済んでいない状態。また同源の「澄む」の意味で「澄まない」=「気持ちが澄み切らない」→「気が済まない(すまない)」→ 謝罪してこのどんより感を払拭したい → 「すみません」です。

どっちが「話し言葉」?


「すいません」の方です。


「すいません」は「すみません」がしゃべりやすく変化した言葉。

江戸の下町で使われた方言として発展してきました。「すんません」や「すまんすまん」などと同じ扱い、と思ってください。

文章化する際の正式な書き方は「すみません」オンリーです。

誰に使う?


  • すみません: ビジネスシーンでは同僚や目下の人に。
  • すいません: ビジネスシーンではNGワード。仲間内、身内的な関係の方には大いに使ってください。

  •   ➡ビジネスシーンで上司や取引相手などに使う場合には「申し訳ありません」です。

しまった……!また遅刻(これで今週4回目)!


  • ベスト:「申し訳ありません」
      → 状況的にも「言い訳のしよう」がありません。反省を込めて謝りましょう。

  • 「すみません」
      → 職場についたら上司には「申し訳ありません」。本当に仲のいい先輩などには「本当にすみませんでした」と頭を下げてください。

  • 「すいません」
    → 使っちゃダメです!

なんでクラスの女子ってこんなにしつこいの? たしかに掃除をさぼったオレも悪いけど……


  • ベスト:「ごめん」
      → たぶん小学生かと思われますので、ダイレクトに謝ってしまうのが一番。「許して」の意味での「ごめん」で問題ないです。

  • 「すいません」
     → さらに敵を増やしそうですが「はいはい、すいませんね~。さぼったオレがワルぅございました~」。こんな感じで使うヤツって多かったですね。

あれ? これってどう使うんだっけ?


  • ベスト:「すみません」
      →「すみません、これ、ここ押せばいいんでしたっけ?」。ちょっとしたお願い、依頼ですね。

  • ベスト:「すみません」
      →「いつもすみません。助かります」。感謝の気持ちが伝わります。

  • ベスト:「申し訳ありません」
      →「え!? ここって押しちゃいけないボタンなんですか!!」……3台目ですよ!! もうそろそろコピー機の使い方、覚えてください!!「すみません」レベルを軽く超えてます!

  • 「すいません」
      → ダメ!!!

どうしても隣の席の会話が気になる……その情報、間違ってるって教えたい……


  • ベスト: そこは我慢しましょう。

  • 「すみません」
      →「ちょっとすみません、よろしいですか?」呼びかけでの使い方ですが……やっぱりやめておきましょう。

  • 「すいません」
      → そういう問題ではなく、行動の問題です!


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終わりに……


「すみません」「すいません」、どちらもそれほど区別することなく日常的に使う言葉。


漢字に当てはめ「済みません」で考えると「すいません」が正式な書き言葉とはならないのは確かに、となりますが「すみません」の方までビジネス上では色々と注意の必要となる言葉だったとはちょっと驚きですね。


「すみません」は色々と使える便利な言葉ですが、何もかもを「すみません」で済ませてしまうのは、ちょっと味気ないかなぁ、と個人的には思ってしまいます。


ですがせっかくの感謝の気持ちや、本気の反省などなどが「使い方の問題」で「NG」とされるのはもっと不本意、ということで、覚えておいた方がいい使い分けではあるのですね。

いかがでしたでしょう。

「すみません」「すいません」のモヤモヤが、少しでも解消していましたら嬉しいのですが……


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