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え! 学校の先生って、みんな先生じゃないの?「教諭」とか「講師」とかって、もうなんなの!! 私の常識、間違ってた?!



……いいえ、合ってます!「先生」でいいんです!

先生


「教諭」「講師」どちらも、学校などで勉強を教えてくれる人、といった意味では、変わりはありません。お子さんたちにとっては「教諭」であるか「講師」であるかよりも、優しかったり教え方が上手だったり、親身になって相談に乗ってくれる「先生」であることの方が大事なのです。


ですが「違い」はしっかりあります。


公立に比べ絶対数は少ないですが(全体の約10%の教員数)「私立」の先生事情や、気になるお給料の差、目指すならどっち?(が楽?)なども含め、「教諭」と「講師」の違いを説明いたします。

今現在「先生」に教わっている方も、将来「先生」になりたい方も、何かの参考にしていただければ幸いです!


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「教諭」と「講師」の違いはココ!


「教諭」「講師」ともに、幼稚園や小学校、中学、高校で「先生」と呼ばれる方たちのことです。


学校などの「先生」になるには「教員免許」が必要(極々稀ですが、公立学校で教員免許なしに講師が務まる場合もあります。本当にゼロではない、くらいの滅多にないことですが)で、「教諭」になるにはさらに「教員採用試験」に合格する必要があります。


つまり簡単に言いますと「教諭」と「講師」の違いは「教員採用試験」の合否の差となります。


最近では生徒数の減少に伴い「教員採用試験」は特に難しくなってきています。

学校側でも、大量に「教諭」を採用することができません。

公立学校の「教諭」は「公務員」のため、終身雇用です。生徒数が減って「先生」の数が余ってしまったからといって、辞めてもらうわけにはいかないのですね。


かといって「先生」が不足していてはクラス運営が成り立ちません。また、産休や育休、病休、長期の研修等でお休みになる「教諭」もいます。


もう、こうなってしまうと、学校自体の危機です!


そこで頼りになるのが「講師」の存在です。


「講師」も「教員免許」を取得しています。

全ての「先生」を「教諭」にするのではなく、長期のお休みをする「教諭」の代役をしてもらったり、初めから多くの「教諭」を採用することなく(今後の生徒数の減少を見越して)「講師」も多く迎え入れ、毎日「教諭」と同じ時間、同じように勤務してもらうことで、学校は生徒たちに安心して勉強してもらえるよう運営していくことができるようになっているのです。


このような違いを踏まえつつ、続いてそれぞれのお仕事、役割や待遇等を見ていってみましょう!

「教諭」とは?「教師」とは違うの?


厳密に言えば「教諭」の中に「講師」も含まれるのですが、ここでは「講師ではない教諭」についてです。


「教員免許」取得後、公立であれば都道府県や政令指定都市が毎年一律で行っている「教員採用試験」を、私立であればその学校ごとの採用試験に合格し、正式採用されれば「教諭」となることができます。

「教師」でもいいのですが、私たちに色々なことを教えてくださる方々を皆「教師」と呼べるのに対し、「教諭」は、

  • 児童・生徒の教育、または幼児の保育をつかさどる学校職員のこと

を指しています。就学前、小・中・高校の「教師」または「先生」と呼ばれる方のうち、採用試験にパスして正規雇用された教員のことですね。


勤務内容は、いわゆる「学校の先生」の仕事です。授業はもちろん、クラス担任や部活の指導、生徒の引率など……やっぱり「学校の先生の仕事」としか書きようがありません……


公立であれば、先ほども書きましたが「公務員」、終身雇用で月給制、ボーナスや有給、福利厚生などもしっかりとしています。いわば企業の「正社員」のようです。生活や身分等も安定しています。

給料は「公務員にしては少ない方」と言われるようですが、経験年数に応じて昇給などもあります。

各自治体ごとに多少の違いはありますが、大学新卒の初任給は大体20万円ほど。これが勤務(経験)年数により昇給していくわけですね。


その他に年に2回のボーナス。本当に企業の正社員の方たちとシステムは似ています。


また、各都道府県のルールにより「異動」もつきものです。大体3年で異動対象になります。長く勤めている方もおられますが、それは技能教科の免許を待った先生であったり、何らかの活動で有名になりすぎて異動させづらいなど、稀なケースに当たります。


学校にも生徒にも地域にもやっと馴染んだところで「異動」というのは悲しい気もしますが、色々なところで経験を積む、というのも「教諭」として大切なことなのですね。


一方の「私立」の」教諭の場合は、その学校ごとに方針が違ってくるため、中には月給ではなく、年俸制のところもあるようです。これは「教諭」に限らず「講師」にも当てはまります。

その学校のルールにより、様々なのですね。


ただし、私立の学校の「教諭」は公務員ではありません。あくまでも雇用関係はその学校側とにあり、国や地方自治体等との間にあるわけではないからです。

ですので、学校の経営状態が悪くなったりすれば、学校、つまり勤め先が潰れたり、またリストラにあうこともあり得ます。


また、私立では、まずは「講師」として勤め、その後経験を積んだ「講師」の中から「教諭」に抜擢さる、といった流れが多いようです。「教諭」として採用する、というよりも「講師」として採用され「教諭」にステップアップしていく形ですね。


採用試験も都道府県や政令指定都市のものではなく、その学校独自のものです。

公立校のように試験に受かってから勤務地が決まるのではなく、私立では、採用試験を受験したところの学校に勤務することになります。言い換えれば、希望する学校があれば、そこの採用試験を受ければいいのですね。


「公立」「私立」での差は若干ありますが「教諭」とは、まさに私たちがイメージする「先生」そのものです。

「講師」とは? 常勤・非常勤でも違いはある?


では、なぜ「教諭」だけではなく「講師」がいるのか。


これは先ほども書きましたが、産休や病欠で長くお休みする「教諭」の代役として、というのが一つ。

また、生徒数の減少により「先生」が余ってしまう場合を見越し、終身雇用ではない「講師」を雇用する、などの理由も挙げられます。「講師」は1年契約なのです。

さて「講師」はどんな方々がなっているのか、と言いますと、

  • 教員採用試験は不合格だったが「講師」で経験を積みつつ、翌年度以降の試験にも挑戦する方
  • 「教員免許」は持っているが、初めから「教諭」になる気はなく、採用試験は受けない方
  • 過去に正規の「教諭」として働いていたが、諸事情により一旦退職し、その後「講師」としてまた教育の場に立つ方

などがおられます。


試験の不合格者の中から選ばれることもあります。また、教育委員会等に講師登録をしておくと、病欠の補助など学校側からの希望により声がかかったりもします。


「講師」には1年間を通して勤務する「常勤講師」と、授業のある時間帯だけ出勤する「非常勤講師」とがあります。


「常勤講師」であれば、正式採用ではありませんが勤務形態ややボーナスの有無、有給などの待遇は正規の教員とさほど変わりはありません。

公立校の「講師」は「一般職地方公務員」。正規の教諭と同じく、副業も禁止されています。

ただし、立場的には期限付きで採用される非正規雇用の教員、ということになります。


例えば産休を取っている先生の代わりに採用されても、採用期間は、その先生が戻ってくるまで。産休の先生は「教諭」つまり正規雇用の教員、公立なら公務員、終身雇用です。戻るまでの代役、ピンチヒッターなのですね。


代役でない場合も契約は1年。そのまま続けて雇用されることもありますが、どうしても不安定な感は拭えません。

給料は正規職員と同じく月給制。金額も若い人なら同年齢の正規教諭と同じくらいです。


しかし、正規教員と違い、年齢ごとにアップすることはなく一定以上は上がりません。一律であることがほとんどです。

また、退職金も単年ごとになるため、教諭と比べ、同じだけ働いていたとしてもずいぶんと差が出てきてしまいます。


では「非常勤講師」ではどうなのか?


こちらはもっと待遇に違いがあります。


まず給料は月給ではなく「時給」(大体1時間2000~3000円くらい)。働いた時間分だけです。夏休みなど受け持ち授業がなければ収入はゼロとなってしまいます。ボーナスはありません。


ただし、副業はOK。塾の講師などと掛け持ちで勤務している方も多いようです。

契約の期間はほとんどが1年間となります。


しかし「常勤・非常勤」ともに、学校にとってはなくてはならない存在でもあるのです。

「常勤講師」のデメリットとして、採用試験のための勉強時間が取れない、という点も挙げられますが「講師」として経験を積むことは必ずメリットに転じます。


なお、私立校では先ほども書きましたが「講師」で経験を積み、そのままその学校で専任の「教諭」を目指していく形が多く取られています。

公立校であれば、その学校での契約期間が過ぎた後、次の職場を紹介、などということもあり得ますが、私立校の場合、その学校を退職すると、次の職場は自力で探すことが多いようです。


現在は生徒数の減少により「教諭」への道は狭き門となっています。

代役であり、教諭の補助的でもある「講師」ですが、生徒に勉強やそれ以外でもいろいろなことを教える「先生」であることには変わりありません。

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「教諭」と「講師」の違いのあれこれ。目指すならどっち?!


♦めちゃ楽しい音楽の授業 山口知香(服部知香)



「正社員」と「契約社員」などと比較されることもある「教諭」と「講師」。


大まかな違いがおわかりいただけましたでしょうか。

ではここで「教諭」と「講師」の違いを、おさらいも兼ねましてまとめていってみましょう!

「先生」になるのに必要なものは?


「教員免許」です!

「教諭」と「講師」、どんな先生?


……質問がちょっとわかりにくいですが、こんな方たちです!

  • 教諭: 児童、生徒の教育、幼児の保育をする学校職員の方です。
      → 正規雇用の教員です。

  • ・講師: その教諭の職務を補助します。
      → 臨時的な職員。また、期限付きで採用される非正規雇用の教員です。産休、育休、病欠などで長期休暇を取られる先生の代役に駆けつけてくれたりします。

大きな違いは何?


「教員採用試験」に合格したかしていないか、です。

  • 教諭: 採用試験合格
      → 公立なら各都道府県、政令指定都市が毎年一律で行う教員採用試験、私立ではそれぞれの学校ごとに独自の採用試験を行います。

  • 講師: 不合格もしくは、初めから受けていない。また、事情により退職した、かつて正規教員(教諭)だった方もおられます。

勤務時間に違いはある?


  • 教諭 / 常勤講師: 同じです。「講師」も担任や部活動の指導をする場合があります。

  • 非常勤講師: 授業のある時間帯のみの出勤となります。

給料に違いはある?


  • 教諭: 月給制で初任給は20万円ほど。昇給もあります。ボーナスあり。福利厚生もしっかりしています。

  • 常勤講師: 月給制で若いうちは正規の教諭とそれほどの差はありません。ですが年齢が高くなっても一定以上は上がらないことがほとんどです。保険などは職場でかけることもできます。

  • 非常勤講師: 時給(2000~3000円が一般的)制で、ボーナスなし。学歴や経験による給与の上乗せ等は一切ありません。保険なども自腹になってしまいます。

楽なのは?


う~ん。難しいですね。

  • 教諭: 安定を考えれば気持ち的にはものすごく楽です。ですが生徒や父兄との関わり、責任等考えると「楽」ではないかも……

  • 常勤講師: 正規雇用の教諭とほぼ同じお仕事なので、やりがいはありますが、1年契約が基本なので、延長になるかそのまま期限切れになるか、などなど、気分的には何かとドキドキです。生活の安定を考えると「楽」とはいえません。正規採用を目指しているのなら、その勉強時間も作らなければなりません。「楽」ではないですね。ですが「教員採用試験」に合格して正規の「教諭」を目指すためにも、講師で経験を積むことは一番大切なことかもしれません。

  • 非常勤講師: 授業時間のみの出勤は「楽」です。ですが、その分収入など、生活面では「全然楽じゃない」です。掛け持ちも大変そうです。ですが、正規の教諭が目標であれば、もうここは頑張るしかないです!

      → ただ「勉強を教えたい、生徒たちと関われる仕事が夢!」であるのなら、難しい採用試験をクリアせずともその夢はかなうのですが、正規教員(正規の教諭)になるのが目標となると、やっぱり試験の合格が必要。でも、生徒数の減少によりますます試験は難しくなり……「講師」として一生懸命働けば働くほど、試験勉強に当てる時間が少なくなり……ちょっとした悪夢のようですが、ここはもうひと踏ん張りです! 頑張ってください!!

「公立」と「私立」での違いは?


まず、採用試験から違います。

  • 公立: 都道府県、または政令指定都市の行う一律の「教員採用試験」です。

  • 私立: 各学校ごとに独自の採用試験が行われます。それぞれの学校の募集なども要チェックです。

また、

  • 公立:「教諭」「常勤講師」は公務員です。

  • 私立: 国との雇用関係があるわけではないので公務員ではありません。志望動機は「母校で教鞭をとりたいから!」 などという先生も多いようです。

さらに、

  • 公立:「教諭」「常勤講師」は月給制、「非常勤講師」は時給制、というのが基本。また、通常の場合「異動」がつきもの。

  • 私立: 給与形態はその学校ごとにそれぞれ。中には年俸制のところもあります。また「非常勤・常勤講師」として採用され、専任の「教諭」にステップアップ、といった流れも公立とは違うところです。

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    終わりに……


    実は「先生」が「講師」だったら……がっかりするでしょうか?


    確かに採用試験に合格していない、ということはネックにはなるのでしょうが、一生懸命生徒と関わっている「講師」の方ほど試験勉強に時間が割けない、というのも事実。また、生徒数の減少により、試験合格の難易度が上がっていることも事実です。


    ベテランの講師は、ものすごい経験値があります。いろんな学校で教えてきた、というのは心強い気もします。


    といって「教諭」が頼りない、などというわけではないのです!


    「教諭」「常勤講師」「非常勤講師」、どなたも「先生」です。

    それぞれに思うところはあるのでしょうが(試験に受かりたい、とか、この後塾の仕事行かなきゃ、とか、講師の先生頑張ってるなぁ、とか)教えてもらう側にとっては、「教諭」か「講師」か、より、楽しくて、親身に相談に乗ってくれて、授業もわかりやすいなどなどの「先生」が一番いいかなぁ、と思ってしまいます。


    「教諭」を目指す皆さんも、取り敢えず「講師登録」だけで「教諭」になる気のない方も、「生徒」さんたちに人気者の頼りになる「先生」を目指してください! 応援しています!!


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