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発達障害と知的障害は、似たような症状が表れ一見して判断しづらいものです。

発達障害と知的障害

実際、知的障害とは発達障害には似通った症状があり、子供によってはその両方を発症している場合もあります。

しかし、これら2つは発症の原因や、障害を持った子が得意な分野、苦手な分野、支援の根拠となる法律がそれぞれ異なっています。

発達障害者への支援は、2014年に施工された発達障害者支援法で学習や、医療の面でこれまで支援を受けられなかった人たちにも幅広い対応が可能となり、症状の早期発見から、教育、就職などの面で支援の輪が広がっています。


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発達障害と知的障害の違いを超簡単に説明

発達障害は主に先天的な脳機能の障害が原因で、学習や社会生活に支障をきたす状態のことです。

普通の人ができることが困難な場合があり症状によって、集中して一つの作業に取り組むのが苦手だったり、または生活に決まったルーティンがあり、それを乱されるのを極端に嫌うなど特徴はさまざまです。


知的障害は、染色体異常や先天的のものもありますが、患者の8割が原因不明です。実年齢に比べて知能面に遅れがあり、理解力や判断力に乏しい面があります。

そのため学習に時間がかかったり、人とコミュニケーションをとるのが難しいなど、発達障害者に通じる特徴を持っています。

発達障害とは?

発達障害とは、脳の発達に何らかの障害があり、社会生活に支障を及ぼす状態があることを言います。

症状にはそれぞれ名前がついていて、広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群、トゥレット症候群など)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などがあります。


症状は全体的に、人とコミュニケーションを取るのが苦手だったり、一つのことに集中して取り組んだりするのが苦手な場合もあれば、特定のものや習慣に強いこだわりを持ち、変化を嫌うなど、症状によって様々です。

診断は、病院で行われます。患者本人や保護者の主訴のほかに簡単なテストを受ける場合もあります。


発達障害は薬物療法や行動療法など症状に合わせた資料が行われます。

症状の多くが完治は困難とされていますが、生活を送るためのスキルを身に着けることで症状が改善される例も多く報告されています。

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知的障害とは?

知的障害とは、(法的定義はありませんが)知的能力に障害があり、何らかの支援が必要な状態とされており、知的障害のほとんどが発達期(18歳未満)で生じるとされています。

知的障害の原因は、その8割がよくわかっていません。


残り2割が染色体異常や、先天的な障害、出産時の酸欠やトラブル、乳幼児期の高熱などとされています。

知的障害の診断は、知能テストなどで測定される「知的能力」と社会生活を営むために必要な行動をとる「適応能力」をもとにします。


2つの障害の違いを詳しく

知的障害は、一部が染色体や、先天性の異常などが原因で、残り8割以上は原因がわかっていません。

精神年齢と実年齢の比で、軽度、中度、重度に分類され、支援が受けられます。


知的障害に医学的治療は基本的に行われませんが、障害児保育、言語療法、特殊教育のなかで、医師、ソーシャルワーカー、作業療法士、理学療法士など様々な職種がチームを組み、患者一人一人に応じた個別支援プログラムが作られます。

発達障害は、症状によって診断や治療方法が違います。


広汎性発達障害


広汎性発達障害とは

  • 自閉症
  • アスペルガー症候群
  • トゥレット症候群

など、

  • コミュニケーション能力
  • 対人関係
  • 社会性の障害

があり、行動に一定のパターンが見受けられます。


自閉症

自閉症は1000人に1~2人の割合で発症するといわれる先天性の脳障害です。生まれてすぐの赤ちゃんの頃から特徴的な行動やしぐさが見られ、3歳くらいまでに気付かれることが多いです。


症状は、人と関わったり、コミュニケーションをとるのが苦手、特定のものや習慣に異常なまでにこだわるなど、社会性、コミュニケーション能力、こだわりの3つの症状が3歳までに表れたら自閉症と診断されます。

診断は、1歳児半検診や3歳児検診などでされますが、少しでも自閉症の特徴に気づいたら、すぐに地域の発達障害支援センターなどの専門機関に相談してみてください。    
 

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群は、自閉症の症状の一つです。基本的に言葉の遅れなどはありませんが、人とコミュニケーションをとること、人と社会的な関係を気付くこと、想像力と創造性の分野での障害が特徴です。

この症状は、自閉症と似ていますが、アスペルガー症候群の場合、勉強も会話も人並みやそれ以上にできるので、一見障害がないように見えるのが特徴です。

アスペルガー症候群の診断は、子供の場合、症状が出たら保健所に相談して病院を紹介してもらいます。

診断基準は、自閉症と同じく社会性、コミュニケーション能力、こだわりですが、その他に学校や職場、家庭での様子、本人や家族が感じていることをもとに診断されます。


トゥレット症候群

トゥレット症候群は、脳内神経伝達物質ドーパミンの過剰活動から、チック症状が表れる脳機能障害です。

チック症状とは、首降り、まばたき、腕ふりなど体が勝手に動く身体チックと、咳払い、鼻を鳴らす、動物のような声を出すなどの音声チックの2種類があります。

診断は、症状と経過を見て診断され、様々な運動チックと1つ以上の音声チックが長く続く場合にトゥレット症候群と診断されます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ADHDは「注意欠陥多動性障害」とも呼ばれ、主な症状は、不注意、多動性、衝動性でそれらが日常に支障をきたすような状態をいいます。

原因は、先天的な脳機能障害で、短期記憶、推論、判断、感情抑制をつかさどる前頭葉が関係されているとされていますが、まだはっきりとは分かっていません。脳内の神経伝達物質や遺伝が関与しているともされ、研究が進んでいます。


ADHDの治療は、症状を感知することはまだできませんが、薬物療法や心理療法、食事療法などで生活を送りやすくするための治療を行うことで、本人の負担が軽減されます。

LD(学習障害)

学習障害とは、中枢神経に何らかの機能障害が起きて発症するといわれていますが、詳しい原因は不明です。

症状として、全般的な知的発達に遅れはありませんが、読む、核、話す、計算するなどのうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示します。


診断は、専門家の診断が必要になります。LDでなくても計算や読み書きが苦手な子は存在するからです。診断の結果がLDだった場合普通学級に在籍して特別支援学級で指導を受けられる通級の対象になっています。


終わりに…

この文を読んでいる方の中には、ご自身や身の回りに発達障害や知的障害の可能性のあるお子さんのいる方もいらっしゃるかもしれません。

ここで一つだけ覚えていてほしいのは、子どもにそういった症状が出てしまったのは、母親の育て方が悪かったわけでも、母親の愛情が足りなかったわけでもありません。


何度も言いますが、これらの障害の原因は脳機能の異常や先天性のもので、「障害を持って生んでしまった」とお母さんがじぶんを責める必要はないのです。

身近に、子育ての悩みや疑問にこたえてくれる相手がいないときは、SNSを賢く使えば、助言をもらえたり、話を聞いてもらったりと子育ての負担が軽くなるでしょう。

現代の誰とでもつながれる通信手段をうまく利用して、子育ての悩みが少しでも軽減させてください。


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