こんな『違い』があったんだ!

『カヌー』『カヤック』『カナディアン』の違い|関東・関西で体験するならおすすめは?

舟
「趣味? ウォータースポーツ全般かな」

「イケメン、発見いたしました!(心の声)」


こんな感じの図式があっという間にできあがる魔法のことば『ウォータースポーツ』(個人の感想です)。


カヤック


最近ではカヌーやカヤックも人気ですよね。


……実はカヌーとカヤックってどこがどう違うのか知らないんだよね……

しかも『カナディアン』……? ってなに?(こっちも心の声)……



ウォータースポーツ全般が趣味とか言い切っちゃってる人がここを知らないのはマズいです!


バレる前に、しっかり違いを知っておきましょう。



── ということで転ばぬ先の豆知識、


『カヌーとカヤックの違いは? カナディアンってなに? ついでに関東・関西でのおすすめスポットも教えて!』


のご要望にお応えします。


ウォータースポーツの似合うカッコいい男性または女性を目指し、それではさっそくみていきましょう!

目次

『カヌー・カヤック・カナディアン』の違いと関係

いきなりですが、これ、3つとも全部『カヌー』です。


……?


ボートを思い浮かべてみていただけますか?

オール、ありますよね。

あの、漕(こ)ぐための棒みたいなヤツのことです。


カヌーではオールの代わりに『パドル』と呼ばれるものが使われます。


形は似ているんですが、オールに比べて少し小ぶり。


パドル

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これ(↑)がパドル。


カヤックを漕ぐのに使われるのもパドルです。


で、このパドルがいろんな意味でポイントになってきます。


まずは、

■ ポイントその1


    『カヌーって、どんな乗り物ですか?』

    →『パドルを使って水面を進んでいく小さな舟はみんなカヌーだよ』

    (※ 動力つきの大きなふねは『船』/ 動力がついていなくて自力で漕ぐ小さなふねは『舟』の文字であらわされます)


つまり、カヤックもパドルを使って漕ぐ小舟だから『カヌー(の一種)』ということに。


■ ポイントその2


    『じゃあ、謎のカナディアンって一体ナニモノなんですか?』

    →『カッコよく専門的にカヌーを呼び分けるときに登場してくることばだよ』


パドルの先についている水掻き(みずかき)部分に注目です。

上の画像で言えば黄色のところですね。


これは『ブレード』と呼ばれるもの。


このブレードが、


  • 片方だけについている

    → カナディアン・カヌー


  • 両側についている

    → カヤック


    ➡『カヌー』=『カナディアン・カヌー』+『カヤック』


    『じゃあ、画像のパドルはカヤック用のものってことですか?』

    →『ピンポ~ン! 左右両方にブレードがついてるからカヤック用。あたりです!!』


これがカヌー・カヤック2つの大きな違いと、3つの名称の関係。


いろいろ横文字が出てきてややこしいので、各部分の名称をいったんまとめてしまいますね。


  • パドル: ボートでいうところの『オール』の役目をする道具

  • ブレード: パドルの先についている水掻きのこと

  • カヌー: パドルを漕いで進む小さな舟の総称

  • カナディアン・カヌー: カヌーの中の『片方だけにブレードがついたパドルを使って漕ぐ小舟』のこと
    (※ シングル・ブレードパドル)

  • カヤック: カヌーの中の『両側にブレードのついたパドルを漕いで進む小舟』のこと
    (※ ダブル・ブレードパドル)


そして一般的には、


  • カヌー

    → カナディアン・カヌーのことを指す


  • カヤック

    → カナディアン・カヌーではないカヌーのこと


と呼び分けられています。


カナディアン・カヌーとカヤックを呼び分けている成分(?)は、


『パドルの先についているブレードの数』


この違いだけなんですね。


……なんですが……


『カナディアン・カヌーとカヤックって、そもそも何のために使われてきたものなの?』


を知ると、なるほど、納得かも! ないくつかの特徴的な違いも見えてきます。


今度はカナディアン・カヌー、カヤックのかつての役割と、そこから生まれたいくつかの相違点をチェックしていきますね。

(※ 以下『カナディアン・カヌー → カヌー』で書かせていただきます)

カヌーとカヤックの違いアレコレ


舟


まずは王道の違い。

上記の通り、


  • カヌー

    → 片方にだけブレードがついているパドルを使用


  • カヤック

    → 両方にブレードのついたパドルを使用


このことによって違ってくるのが、


  • カヌー

    → 方向を変えるときにはパドルを左右に持ち替える必要あり

    → 2人以上で乗るときには、それぞれが左右を分担できるので楽チン


  • カヤック

    → 方向を変えるときでもパドルを持ち替える必要なし


です。

カヌー・カヤックは昔なにに使われていた?

  • カヌー

    → もともとは北米のカナダに住んでいた人たちが、主に水上で物を運ぶために使っていた乗り物
    (※ だから『カナディアン・カヌー』)


  • カヤック

    → もともとは北極圏に住むイヌイット族の人たちが、海での狩猟のために使っていた乗り物


使用目的が全然違ったんですね。

物を運ぶカヌーに必要とされてたのは?

スピードより安定性。


そして、たくさんの荷物が積めることです。


そのため艇(てい / カヌーやカヤックは1艇・2艇と数えられます)の上部を開け放ち、広く使えるような形に作られていました。


例外はあるものの、現在でもカヌーの大半は艇の上部が開いた形状の『オープンデッキ』となっています。



……オープンデッキになっているので、あまり激しい波や流れがある場所だと、水が入ってきちゃいますよね。



なので、カヌーは、比較的穏やかな場所(川や湖)でゆったり楽しみたい人におすすめの小舟(↓ こんなの)。


カヌー


もしかして、


『え? これってボートじゃないの?』


とかって思っちゃいましたか?


でも、思っちゃうくらい、ホントに似てますよね……


でもちょっと違う。


カヤックとの違いではなく『ボート』との違いになってしまいますが、少しだけ寄り道です。

カヌーとボートの違いは?


ボート


ボートは『オール』。

カヌーは『パドル』。


これは先に書いた通り。


でもこれって見ただけじゃなかなかわかりにくいんですよね。


でも大丈夫。


ボートは側面に小さな突起のようなものが取りつけられていて、それを支点にオールを前後に押したり引いたりしながら漕いでいきます。

前に進むこともできますが、(日本では)後ろ向きに進むのが一般的。


そのほうが全身の力を入れやすいんですね。


一方カヌーにはパドルを支える支点なし。

パドルを持ったまま舟を操ります。


また、カヌーが進むのは前向きに、です。



『漕ぐための道具が固定されているか?』

『どっち向きに進んでる?』




大まかな違いになりますが、『あなたボートなの? カヌーなの?』となったときには、この2点に注目してみてくださいね。



で、またカヌーに戻ります。


一般的なカヌーのほか、


  • アウトリガー・カヌー: 安定性と強度を高くするために舟の片側、もしくは両側に張り出した『ウキ』をつけたもの

    → 片側だけのもの『シングル・アウトリガー・カヌー』


    → 両側についているもの『ダブル・アウトリガー・カヌー』


なんていうのもありますよ。


♦ Outrigger canoe アウトリガーカヌー ドローン撮影

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