『あとちょっとで宿題終わるから、もう少し待ってて!』
『OK~!』
『あとちょっとで宿題終わるので、もう少し待ってて!』
『あ、はい……』
言ってることは同じなのに、相手の受け取り方が微妙に……というかずいぶん変わってくる『ので』『から』事情。
さらには、似たような『ため』なんかも日本語にはあります。
『あとちょっとで宿題終わるため、もう少し待ってて!』
『ため』だけ、少し、なんか違う……
-
『○○(だ)から××』
『○○(な)ので××』
『○○(の)ため××』
どの言葉も『どうして××になったのか』のような結果に対する、その原因や理由、根拠を伝えるために使われるもの。
どれを使っても基本間違いではありません。
ただ、使う相手と状況によっては、『ちょっと残念なコ』『仕事できなさそうなヤツ』『オレ、あいつ苦手……』と思われてしまうことは……あるかも。
残念なコって思われるのはイヤだ……
微妙な違いにもこだわりたいの……だって日本人ですもの
相手にどう受け取られるかこそが、人間関係において重要なのである!
── ということで、似たような言葉、
『から・ので・ための違いと使い分けをわかりやすく!』
紹介いたします。
皆さまの微妙な日本語表現についてのモヤモヤのひとつが少しでも解消されますよう、参考にしていただければ幸いです。
目次
『から・ので・ため』の違いをザックリと
本当にザックリになりますが、『から < ので < ため』
の順で、相手に与える印象が堅くなります。
また『ため』は文章を書く際によく使われる表現。
会話に登場させてもいいんですが、もの凄くかしこまった話し方になってしまうんです。
『あとちょっとで宿題が終わるため、もう少し待ってて!』のような感じ。
違和感がすごいです。
普通、友だちとの会話で、これはないですよね。
『ため』だけは『文章に使われる表現』というわかりやすい違いがあるので、ちょっと後回し。
まずは使い分けがわかりにくい『から』と『ので』の違いからみていきますね。
『から』は主観的? 『ので』は客観的?
……ではないか、とされていたときもありました。けっこう、前です。
- 話し手が『××』の原因や理由を、自分の主観をもとにして『○○である』として伝えるときには『から』を使う
- 話し手の主観ではなく、事実や事象など客観的な根拠をもとに話すときには『ので』を使う
- だれかになにかをお願いするときには『から』だと表現が強くなるので『ので』を使う
- 『なになにしちゃダメ!』のような命令・禁止を表す言葉が続くときには『から』を用いる などなど
➡ 原因や理由・根拠が主観に基づいているときには『から』
➡ 主観ではなく、客観的な根拠に基づいている場合には『ので』
この説は今でもけっこう見かけることがあるので(ネットとかで)、これらについても簡単にチェックです。
原因・理由が主観に基づいているときには『から』
-
→『A君明日には学校くるから、そんなに心配しなくて大丈夫だって!』
とかですね。
『A君が明日学校にくる』というのは確定している事実ではなく『たぶん』『そうであってほしい』などの話し手の主観です。
その勝手な『たぶん』的思いっきり主観を根拠として『心配しなくていい』と言ってることになります。
-
『○○(原因・理由・根拠)』=『A君が明日学校にくる』
『だから××』=『心配しなくていい』
これ、全然2つの間につながりってないんですよ。
なんなら、
『明日は学校にこないかもしれないけど、元気らしいから心配しなくていい』
『あたし毎日A君が学校にくるようにお祈りしてるから心配しないで』
とかでもいいんです。
でも、彼女は『心配しなくていい』の理由や根拠として『明日学校にくるから』という自分の主観に基づいたものをチョイス。
このように推測や想像、自分の意見や主張など主観的なものが『原因・結果・根拠』とされている場合には『から』を使う、です。
でも……
客観的な根拠に基づいているなら『ので』
A君の風邪も無事に回復。『A君が明日から学校にくる』ということをお母さんから聞いたB子ちゃんがC子ちゃんに伝える場合です。
-
→『A君、風邪治ったから明日から学校くるって!』
→『A君、風邪治ったので明日から学校くるって!』
風邪が治ったのも本当だし、明日から学校にくるというのも事実です(B子ちゃんのお母さんがA君のお母さんから直接聞いた)。
でも、『風邪治ったので明日からくるって』って、友だちに言うには不自然ですよね。
『客観的な根拠』に基づいていないにもかかわらず、より自然な表現は『から』なんです。
ただし、B子ちゃんが学校の先生にそのことを伝えるなら『ので』が正解。
-
→『A君、風邪が治ったので明日から学校にくるそうです』
依頼には『から』より『ので』がいい
これは間違いではないですよね。
理由が主観的なものであっても客観的なものであっても、お願いしたいことはていねいに頼んでおいたほうがいい。
相手も受け入れてくれやすくなります。
『お腹減った → パン買ってきて』
というムチャな理由からのお願いだとしても、
-
→『お腹減ったから、パン買ってきてもらえませんか?』
→『お腹減ったので、パン買ってきてもらえませんか?』
『ので』のほうが、若干ですが、『お腹減ったのか……じゃあ、しょうがない』……正当な理由のように(理由っぽく)聞こえる気がしてきます。
『お腹減ったから』と言われると『なら、お腹の減ったヤツが自分で買いに行け!』な感じに。
『から』より『ので』のほうがていねいな(堅い)印象を相手に与える言葉だから。
ただ、こちらも相手とどれくらい親しいか、は重要。
-
→『お願いだから、機嫌なおしてよー』
→『お願いなので、機嫌なおしてよー』
恋人とか友だちとケンカしたときなんかには『お願いだから』と言われたほうがいいです。
(※ 『お願いなので』なら語尾は『なおしてください』とするのが自然なので、ますます2人の距離も遠くなる)
また、軽いお願いなどの場合も、『から』でOK。
『玉子焼きあげるから、代わりにそのタコさんウィンナー、1個ちょうだい!』
とかですね。
ただし、そこそこ仲がいいことは必須条件。
というわけで、たしかに『ので』は受け手に柔らかい印象を与えるので依頼向きの表現なんですが……
それでもやっぱり、相手との関係や、その内容の難易度(?)によっても使い分ける必要が出てくるんです。
命令・禁止には『から』
-
→『ほかのお客さんの迷惑になるから、静かにしてなさい!』
『ほかのお客さんの迷惑になる』というのは絶対的な決定事項じゃないですよね。
子ども好きな人なら、もしかしたらやんちゃなお子ちゃんを見て微笑ましく感じるかも。
なので、なぜ『静かにしてなさい』なのか(理由)が『ほかのお客さんの迷惑になるから』というのはお母さんの主観から出たセリフです。
また、『ので』は客観的な根拠に基づいたものに、という面から見ても、命令・禁止は『から』で正解ということになります。
しかも『迷惑になるので静かにしてなさい』っていう叱り方はちょっと弱い。
言うことを聞いてくれないかもです。
が!
これが自分のお子さんを注意するときではなかったら、
-
→『ほかのお客さんの迷惑になるから、少し静かにしていただけますか?』
→『ほかのお客さんの迷惑になるので、少し静かにしていただけますか?』
あ……ごめんなさい……になるのは『迷惑になるので』のほうです。
『迷惑になるから』だとなんとなくケンカ腰っぽい。
でも、これまでの説通り『ので』が客観的な根拠に基づいているものだとしたら、ここでは使えないことになってしまうんです。
そんなこんなで、
『主観的・客観的だけに焦点をあてて使い分けるのって、少し乱暴すぎやしませんか?』
ということになり、ここで新しく、
『主観・客観に関わらず、お互いに円滑なコミュニケーションを図るため、人は無意識にどんな表現を使えば相手にイヤな気持ちを与えずに済むのかを選択しているのでは?』
という考え方が登場。
続いて新しい説による『から・ので』の使い分けにいってみましょう。
NEWバージョン・『から』と『ので』の違いと使い分け
では、たとえばです。
【結果】
お小遣いが増えた
【原因・理由】
・100点をとった
・100点をとったらお小遣いを上げてもらう約束をしていた
お小遣いが増えた
【原因・理由】
・100点をとった
・100点をとったらお小遣いを上げてもらう約束をしていた
-
→『100点をとったからお小遣いが増えた』
→『100点をとったのでお小遣いが増えた』
とくにどちらも問題なし。
でも、なんとなく伝わってくる雰囲気は違いますよね。
……なんとなく過ぎて違いがわかりにくいので、今度はお母さんにお願いする場面までさかのぼってみます。
お母さんにお小遣いアップをお願い
-
→『今度のテストで100点とるからお小遣い上げて!』
→『今度のテストで100点とるのでお小遣い上げて!』
より自然なのは『から』のほう。
で、今度は「どうして『から』のほうが自然なの?」と誰かに聞かれた場合です。
-
→ お母さんに頼んでるから
→ お母さんに頼んでるので
この2つの文章も内容は同じですが、
- 『~頼んでるから』→『なるほどね、相手がお母さんならね』
- 『~頼んでるので』→『なるほど、お母さまへのお願いですか』
こんな感じに、返事も変えたくなってきませんか?
- 『から』: 友だちや家族など、親しい相手に対して使う表現
- 『ので』: それほど親しくない相手や目上の人などにていねいに説明している感じに
こうした違いが出てくるんですね。
上の文章では、お子さんが頼んでいる相手はお母さんです。
親子なので『親しい相手』。
だから『から』での表現のほうがより自然に聞こえる、という仕組み。
『テストで100点とるのでお小遣い上げて!』
だと、親子なんだから、もっと気楽に会話しようよ感が漂ってしまうんです。
教授に頼んで単位をもらう
では、今度は教授に『単位ください』をお願いしてみましょう。-
→『今度のレポートは本気でがんばりますから、どうか単位をお願いします』
→『今度のレポートは本気でがんばりますので、どうか単位をお願いします』
これも言ってることは同じなんだけど……
『がんばりますから』と言われると『なんか君、ずいぶん勝手なこと頼んでないか?』と思われる率が高くなります。
単位がもらえない率もアップ。
『ので』を使った表現はていねいで柔らかい印象を会話に与えます。
押しつけがましさも軽減。
一方『から』は友だちなど親しい相手と話すときに使う表現です。
かしこまった表現(ので)より、多少くだけた言い方(から)で話したほうが、親しみが伝わりやすくなる という効果もあり。
でも、その分、柔らかくない。
無遠慮さのようなものも少しプラスされることになります。
……で、これは『から・ので』、ちょっと関係なくなっちゃってるんですが、なにかその人のいい部分を見つけたときなど、
『オマエ、ホントいいヤツだなぁ!』
この言い方許される相手って、限られますよね。
会社の上司や先輩なんかに対して『なんていい人なんだ!』と思ったとしても『オマエいいやつだなぁ』とは面と向かってぜったいに言えない。
もの凄く怒られます。
……えっと……なにが言いたかったのかというと、
- 『オマエいいやつだなぁ』と言える相手
= 親しい相手
=『から』使ってOK - 『こないだボランティアに参加しているところを偶然見かけました。本当に○○さん、尊敬します』
= それほど親しくない相手・目上の人など
=『ので』にしとこう
イメージ的にはこんな感じなんです(『から・ので』のイメージを伝えたかった)。
なので親しい相手以外との会話で『から』を使うのはなるべく避けるべき。
失礼な印象を与えてしまうんですね。
とくになにかをお願いするときなどにはぜったいに使わないほうがいいです。
ではでは、これは?
-
→『お母さん、今度のテストで100点とるから、お小遣い上げていただけませんか?』
『から』なのに続く文章がかしこまってるのも不自然。
チグハグになってしまうので『から』を使うなら、最後まで親しげな口調でお願いします。
これが『理由や原因を主観的に説明しているか、客観的に伝えているか』ではなく、
『だれにどんな状況で伝えるのか』
をより大きな判断基準として、無意識のうちに使い分けている、という新しく登場してきた考え方です。
『ため』の使い方
『から』『ので』に比べてもかしこまった表現になるため、前述のとおり、文章を書く際によく使われることばになります。この(↑)の文を『から』『ので』で書くと、こんな感じに。
- 『から』: かしこまった表現になるから、前述のとおり、文章を書く際によく使われることばになります
- 『ので』: かしこまった表現になるので、前述のとおり、文章を書く際によく使われることばになります
『ので』はギリセーフな気もしますが『から』はマズいです。
話ことばだとしてもマズい。
『すみません! 電車が遅れたから遅刻してしまいました!!』
『遅刻を電車のせいにするんじゃない!!』
言い訳っぽく聞こえますよね。
『悪いのはオレじゃない! 遅れた電車なんだ! だからオレまで遅刻したんだ!!』
そりゃ上司も怒ります。
何度もしつこいですが、目上の人、それほど親しくない相手には『から』、やめときましょう。
で、『ため』に戻ります。
先ほどの『100点とってお小遣いアップ!』のお子さんが書いた作文を例に、その伝わり方の違いを確認です。
『から』の場合
-
→『今回のテストで100点をとったから、ぼくのお小遣いは400円から500円にアップしました』
子どもらしい!
というか、子ども以外が書いたら許されないくらい幼い文章になってしまっています。
でも、お小遣い500円のお子ちゃんだから、まあOKです!
『ので』の場合
-
→『今回のテストで100点をとったので、ぼくのお小遣いは400円から500円にアップしました』
少しだけおとなっぽくなりましたね!
『ため』の場合
-
→『今回のテストで100点をとったため、ぼくのお小遣いは400円から500円にアップしました』
この中で一番頭よさそうです!
そして一番子どもらしくない。
かしこまった感じが伝わってきますよね。
アナウンサーさんなど、改まった表現をしないといけない場面では使われますが、普段の会話にはあまり登場してこないのが『ため』。
はじめのほうにも書きましたが、表現レベルとしては、
『から』『ので』『ため』
の順にていねいになっていきます。
『から』しか使えない表現もある
いくつかあるので挙げていきますね。-
〇 ~だから『こそ』
× ~ので『こそ』
→『え~、季節限定だからこそ(× 季節限定なのでこそ)、並んでまで買う価値があるんじゃない~』
〇 ~だから『です』
× ~ので『です』
→『ぼくが将来公務員になりたいのは、安定の職業だってお父さんが言ってたからです(× 言ってたのでです)』
〇 ~だから『といって』
× ~ので『といって』
→『いくら安いからって(からといって)・(× 安いのでといって)さ、これ、普通、買う?』
『から・ので・ため』の違い・使い分けをまとめる!
初対面や顔見知り程度の人がやけに親しげに話しかけてきたら、ちょっと不気味ですよね。なにかの勧誘かと思う。
相手の警戒心をあおるんです。
で、その相手を苦手、または嫌いだと感じるようになります。
これは人が無意識に感じる心の働き。
なので、この警戒心をなくしてもらうために、何度も顔を合わせるようにしたり、あいさつ程度からだんだんと普通の会話もできるように段階を踏んで人間関係を築いていくんですね。
プラス、あいさつ代わりにハグしちゃうようなフレンドリーなアメリカの人などと比べ、何事にも控えめであることを良しとする人種でもあるのが日本人。
だからなおさら、
『この人にこんなしゃべり方したら、相手に嫌われちゃったりしないかな』
→『相手とうまくコミュニケーションをとるために無意識で表現を選択』
それが、
-
① 親しい相手(立場や社会的なものも含め、相手との距離が近い場合)
-
② それほど親しくない相手(相手との距離が遠い)
に対しての『から・ので』の使い分けです。
おさらいになりますが、みていきましょう。
(※『ため』についてのまとめもちゃんとあとで書きます)
親しい人に対して
たとえばさっきも出てきた『オマエ、いいヤツだな!』はあまりきれいな言葉ではないですし、どちらかというと乱暴な言葉ですよね。
でも、内容的には相手のよさを認めているものなので、言われてもイヤな気持にはなることはありません。
ヘンに気取らず直接的な言い方をされたほうが親密度も高まる。
ある程度ズカズカ相手の領域に踏み込んでも、不快に思われないような関係があるからです。
で、こういう相手になら、少しくらい自分の主張を言っても大丈夫。
つまり『○○だから××』の『○○(理由・原因)』に自分の主観が入っていても、問題ないんです。
仮にその理由が違っていても、仲良しさんならそんなに激怒もしないはず。
なので「『から』は主観的」、というのも間違いというわけでもないんですね。
でも例外もある。
また、親しいならぜったいに『から』一択、ということもないです。
本気でお母さんにお小遣いアップしてほしい、と思っているお子さんなら、
『お母さん、お願いします。今度のテストでは必ず100点とりますので、お小遣いアップしてください!!』
と言ってもおかしくはない。
大事なのは、だれに対しどんな状況でどんな表現を使えば、相手とのコミュニケーションがより良く図れるか、です。
- 親しい相手には『から』
- 主観的な理由を結論に結びつけるときには『から』を使う、というより、仲のいい相手には主観に基づいた理由をあげても大丈夫、といった感じ
- 親しい中にも礼儀あり! あえて『ので』を使うことで真剣度を示すこともできる
- 逆にあえての『から』使いで、親しみを表現することも(これは相手を選んで慎重に)!
- 『から』しか使えない表現(『からこそ』など)には『から』を
親しくない相手に対して
逆にまだどこまで踏み込んでいいのかわからない程度の関係の相手には、その距離感をつかむためにも今の状態をキープです。どうしても『オマエ、いいヤツだな』的な気持ちを伝えたいときは、直接的ではなく薄っすら伝わる程度でいいので、控えめな表現を使いましょう。
相手の気持ちや居心地を尊重です。
相手との距離を保つことによって、好意と敬意を表すのが大事。
なので『自分はこう思う』『きっとこうだと思いますよ』のような主観を交えた表現より、本当にあった出来事について話すなど、客観的な根拠をもとにした会話がベスト。
ということで、ここでも「理由や原因を主観を交えず客観的に伝える場合には『ので』」は正しいことになります。
でもやっぱり例外もあり。
客観的な事実に基づいた内容でも、友だちなど仲のいい相手との会話での『ので』は不自然です。
- 親しくない相手には『ので』
- 自分の主観バリバリの会話がまだ不可能なくらいにしか親しくない相手には、その原因や理由には客観的な事実に基づいた内容をありのままに伝えるほうが安全
- プラス、表現も柔らかくなるので『から』よりも『ので』を使う
- 相手の領域にズカズカ踏み込み不快な思いをさせないためにも、距離を保ちやすい『ので』を選択
会話中はお互いに(『ので・から』含め)、
『相手に悪く思われないように』
『相手との距離感を保つための表現』
『もっと仲良くなるには?』
などを無意識のうちに考えながら、相手や状況にあわせた表現を自然に選択しているのだ、とされています。
また、やたらとなれなれしい相手に対し、
『わたし、これから習い事だから、ごめんね』
などではなく、
『わたし、これから習い事なので、すみませんが……』
のように冷たい表現を使うこともあります。
意識的に選んでいることもありますが、自然とそういった話し方になっていることも多いです。
苦手(というか嫌い)な相手には、『距離を保とう・これ以上近づかれないようにしよう』という無意識が働くから。
仲がいい、もっと仲良くなりたいと思っている相手がいつまでたっても堅い表現で会話をし続けているなどの場合は、カベ、作られてる可能性、大かも……
『ため』
3つの言葉の中では一番かしこまった表現になるため、主に文章を書くときに使われることばとなります。
友だちとの会話で『ため』を多用すると、
『なんか、アイツ、オレたちと距離おこうとしてない?』
のように思われてしまうことも。
文書以外では、ニュースを読み上げるアナウンサーさんなど、まさに『お堅い』イメージが必要になる場面で使われています。
終わりに……
『から・ので・ため』だけでなく、日本語には『どっち使ったっていいじゃん』というものがたくさんあります。で、たいていどっちを使っても大幅な間違いにはならないんですが、間違いにならないだけで、『あぁ、ここでこっち使っちゃうヤツなんだ……』と思われることもある……けっこうな高確率で。
日本語、めんどくさ……
はい。面倒くさい。
でも面白いです(個人的には)。
── そんな面倒くさい日本語『から・ので・ため』。
皆さまの彼らに対するモヤモヤは、少しでも薄まりましたでしょうか。
『ちょっとだけどスッキリしたよ!』
と思っていただけていればうれしいです。
ではでは。
最後までおつき合いいただきありがとうございました。
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